息苦しい胸の痛み、ストレス以外にも原因があった!
日常生活の中で息苦しいと感じることはありませんか?それと同時に胸の痛みを感じたり体調不良やめまいがする場合、何かの病気のサインかもしれません。ストレスを感じ続けていると息苦しくなったりするといいますが、息苦しくなる原因はストレスだけではないんです。
息苦しいと感じたら自分の体に異変がないかチェック
息苦しさを感じるということは呼吸困難になっていることが考えられます。呼吸困難は呼吸がしにくいという自覚症状なので病気ではありませんが、息苦しさを感じたときは、他に何か自分の体に違和感がないかチェックすることが必要です。
ささいなサインがもしかしたら大きな病気に繋がっている可能性があります。日頃から自分の体調管理をしっかりしていきましょう。
息苦しさや胸の痛みに関係している様々な症状
心臓がは体内に酸素や血液を送る役目があります。胸の痛みが生じたときは何かしらの原因で心臓が役目を果たせていなかったりする場合があります。息苦しいと感じるのには個人差はありますが、色々な原因が挙げられています。
呼吸不全
呼吸不全という単語を耳にしたことはあるかもしれませんが、呼吸不全とは何か一つの症状を指して呼吸不全と言っているわけではありません。色々な疾患や症状から、呼吸機能の働きが鈍くなってしまい酸素を送ることが出来なくなってしまっていること。
原因が何であろうと、酸素や二酸化炭素の分圧が異常になってしまっていて、人間の体が正常な働きができなくなってしまうこと。これらのような呼吸の異常をまとめた総称を呼吸不全と呼んでいます。
急性呼吸不全、慢性呼吸不全というような形に分けられます。呼吸不全は酸素を呼吸器官の低下が主なので、息苦しさを感じることがほどんどです。他の症状は原因が何かで変わってくることがあります。
肺炎
肺炎は風邪とよく似ている症状ですが違う病気なんです。風邪は喉や鼻で炎症を引き起こすことが多いですが、肺炎はウイルスや菌が肺にまで侵入し、酸素と二酸化炭素の交換など肺の働きを鈍くさせてしまいます。
酸素と二酸化炭素が上手く交換できないと息苦しさを感じたり、肺は胸にあるので胸に痛みを感じたりします。他にも咳や熱などの風邪と似ている症状はありますが、38度より高い熱が出たりすることがあるので単なる風邪と間違えないように注意が必要です。
自然気胸
肺が破れたり穴が開いたりして空気が漏れてしまう症状です。空気が漏れると肺が小さくしぼんでしまいます。乾いたような咳が出たり胸の痛みを感じます。空気が漏れてしまうので息苦しさもあるみたいです。またこの症状は男性に多くみられるもので、痩せていて身長が高い人が比較的多いそうです。
急性肺塞栓症
寝ていたり座っていたりなど、長時間同じ体勢でいることが続くと足の血液が固まってしまいます。その固まった血液が血管を通って肺にまで送られてしまい、肺の血管が詰まってしまう症状です。
血管に固まった血が詰まってしまうと血液が上手く流れなくなってしまって突然死になってしまう場合もあります。肺に送られてくるはずの血液が上手く巡回できなくなってしまうため、胸の痛みや息苦しさを感じます。
肋間神経痛
肋骨に沿っている神経が何らかの原因で起こる急な痛みを肋間神経痛といいます。肋間神経痛は突発的に肋骨付近や胸に痛みを感じます。横になっているのがいいと感じる人もいれば、座っている方が楽な人もいます。
少し強めに痛むところを抑えると緩和されるケースもあるみたいです。息苦しさはそこまで強くはないかもしれませんが、胸の痛みを強く感じることが多いです。肋骨骨折が原因として考えられることがあります。また側弯症や脊椎神経が圧迫されることによって引きおこる場合もあります。
帯状疱疹
肋間あたりに水疱瘡のウイルスがあり、激しい胸の痛みを感じることが多いです。また痛みは局地的なもので、水ぶくれのような湿疹が見られます。息苦しく胸の痛みがある症状は沢山ありその症状によってどんな病気にかかっているのかがわかれます。
外傷がないので気が付きにくいかもしれませんが見えないところで異常が発生しています。突然死に至るケースもみられますので、似たような症状で苦しんでいる方は早めに病院で診察を受けた方がいいかもしれません。
心臓に関係する症状
心膜炎
心膜炎は心臓を覆っている膜が炎症を起こしてしまうことです。この炎症が起こると胸に激しい痛みを感じるようになります。発熱や咳といった風邪のような症状もみられ、深呼吸をすると胸の痛みが悪化したりすることが特徴です。
心筋炎
心臓の筋肉が炎症を起こしてしまい、心臓の働きを低下させてしまうことを心筋炎といいます。特定の細菌によって引きおこるものが多いですがそのほかにも色々と原因は考えられているそうです。下痢や発熱のような胃腸炎に似た症状もあり、風邪の症状がよく見られます。
先にこのような症状が現れ、だんだんと胸の痛みや息苦しさを感じるようになって、ただの風邪じゃないのかもしれない、と気が付くは少なくありません。
狭心症
動脈硬化が進んでしまい、心臓に栄養や酸素を届ける冠動脈が狭くなってしまう症状です。冠動脈が狭くなってしまうと、酸素が上手く心臓に届かなくなってしまって息苦しさを感じたり胸が痛くなったりします。
少しの運動や階段を上ったり下りたりなど、些細な事で息切れをするようになってしまいます。また何をしていなくても一定の時間で痛みや息苦しさを感じます。
大動脈解離
動脈硬化になって動脈の膜が避けて、血液が膜の間に入ってしまい大動脈が拡大してしまう病気です。胸の痛みだけではなく背中にも痛みを生じることがあります。
ストレスが原因でパニック障害になることも
胸には心臓や肺といった大切な臓器が沢山あります。胸が痛むというのは単に外傷で痛みを感じているのではなく、内臓になにか原因があることが多いです。最初にもお話したようにストレスで息苦しさを感じたり胸の痛みを感じることは重い病気や風邪の症状よりも多いのかもしれません。
内臓の病気で息苦しさを感じる場合は検査をしたらどんな原因かがわかると思います。しかしストレス、自律神経の乱れは病院の検査には引っ掛かりません。ストレスを抱えると息苦しさを感じるのは脳が勝手に「酸素が足りていない」と感じてしまっているからかもしれません。
仕事や人間関係で不安がある時はそのことばかりを考えてしまいます。自分にとってマイナスなことを長時間考えていると動悸を伴ったり、息がしずらくなってしまいます。人間にはセロトニンという分泌成分があり、この分泌成分が人間の抱えるストレスや不安を緩和してくれます。
ただ、セロトニンの分泌が追い付かないほど何日間もストレスを抱え続けてしまったりするとだんだん症状が悪化してきてしまいます。そこからパニック障害を引き起こしてしまうこともあるみたいです。
いくらストレスを感じたときはそれを解消しないことには自律神経の乱れは治せません。一度気持ちをリセットするつもりでストレス解消をするようにしましょう。
息苦しいと思ったら病院で診てもらいましょう
ストレスが多く上げられる息苦しさですが、ストレスを感じて息苦しくなったり胸の痛みを感じたりするのはあくまでも自律神経の乱れからくるものです。病院で検査をしても異常はないと言われてしまうことも少なく無いです。自分でどうストレスを発散するのかを考えてみることが大切です。
- 呼吸不全
- 肺炎
- 自然気胸
- 急性肺塞栓症
- 肋間神経痛
- 帯状疱疹
- 心膜炎
- 心筋炎
- 狭心症
- 大動脈解離
風邪の症状なども一緒になって胸の痛みを感じるときは、肺や心臓になんらかの異常があることが多いかもしれません。たかが風邪だと思って放っておくと後々どんどん症状が悪化してしまう場合もあります。早めの治療を心がけましょう。