母指球が痛い原因は手足への負担だった!
「母指球が痛い」と悩む方が多いのをご存知でしょうか。母指球とは手足の親指の付け根の膨らんでいる部分です。手の母指球は親指を動かす為に必要な筋肉で、近年手の母指球の痛みで悩む方が増加しています。
足の母指球は歩く時や走るときはもちろん、衝撃を吸収する働きがあるため痛みがひどいと歩くことも困難になってしまいます。痛みの原因は手の場合は病気であることがほとんどですが、足の場合は病気の他にもいくつかあります。
手の母指球の痛み
近年ではスマホが普及したことによって、手の母指球が痛いと悩む方が増えました。スマホを長時間触っていると親指を頻繁に使うことになり、指の変形や腱鞘炎の原因となってしまっています。特に手の母指球に関しては女性の方が悩んでいる方が多いです。
これは以前のガラケーよりスマートフォンのほうが重くなったこと、また男性よりも手が小さい女性が使う際に指を大きく動かさないといけないため、指を痛める原因になっていると考えられます。
母子球が疲れていると肩こりや首こり、緊張型頭痛などの原因にもなります。さらに母子球の疲れにより痛みが生じている場合は、自律神経が乱れてしまい、ストレスが溜まって自律神経失調症などの病気になる可能性もあります。
親指は手の中でも何かを持ったりする際にはとても重要な指ですから、変形してしまったり痛みを感じてしまうと日常生活でも少なからず支障が出てしまいます。対処法としてはスマートフォンの使用などによる親指の筋肉疲労と、腱の炎症を抑える必要があります。
軽度の痛みの場合は、極力指を使うことを控えるようにすれば解消しますが、痛みや炎症がひどい場合には湿布を張ってテーピングなどをして安静にしていることが重要です。いずれにしても親指を休めるようにすることが大切です。
足の母指球の痛み
足の母指球に痛みが生じている場合は、病気以外にもいくつかの原因があります。
足のアーチの崩れ
足のアーチは親指の付け根にある母指球と小指の付け根にある小指球、かかとの3点を結ぶ弓状ラインを呼びます。この「足のアーチ」によって足を動かす基本的な動作できるのですが、これが崩れてしまうと足全体に不調が起きたり、場合によっては姿勢に影響を及ぼしてしまいます。足のアーチが崩れると、
- 歩くときの衝撃を吸収できなくなるため、疲れやすくなり、むくみやすくなる。
- 代謝が悪くなることで、冷えやすく足首も太くなりやすい。
- 指の下の確執が硬くなったり、タコや魚の目、外反母趾になる可能性がある。
- 足の外側に重心がかかり、O脚や太ももが張ったり、ヒップが下がりやすい。
その他にも以下のような病気になる可能性があります。
- バニオン
- 内反小指
- 中足骨骨頭痛
足のアーチが崩れる原因は、日頃の生活における姿勢の癖や歩き方が正しくなかったり、靴が足と合っていなかったり長時間立っていると足にはかなりの負担がかかってしまい、アーチが崩れる原因になります。逆に運動不足や歩き方の悪さから、足の筋肉や指が使われない場合もアーチが崩れてしまう原因です。
スポーツ等の足への過度な負担
原因がスポーツなどによる場合は軽度なものと病気などの重度なものがあります。軽度なものは下記の3つです。
- マメに水が溜まってる
- 骨や腱に異常がある
- 皮膚の中に菌が入っている
マメに水が溜まっている場合は、圧迫されたり擦れることで強い痛みを感じます。通常のマメであれば、消えるまで安静にしておくことが一番ですが、足裏のマメの場合は針などで水を抜いて皮を切ってしまう方が良いです。
骨や腱に異常が生じている場合、母指球の内側に長時間痛みを感じる場合は母指種子骨炎や種子骨障害などの病気である可能性が高いです。この場合はすぐに病院へ行き診察してもらいましょう。
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皮膚の中に菌が入っている場合も・・・!
母指球を床につけると針で刺されたような痛みが生じます。マメが原因の痛みと似ていますが、菌が原因の場合はマメが固まっていても痛みが生じるので、その場合も病院へ行き診察してもらいましょう。重度なものはこの3つです。
- 強剛母指
- 種子骨障害
- フライバーグ亀裂骨折
強剛母指(きょうごうぼし)
強剛母指は外反母趾と同じように母指球に痛みが生じます。外反母趾などとの違いは骨棘という余計な骨が作られ、指をそらしたり指が靴にあたることによって強い痛みがでます。
強剛母指の方は足の付け根より、さらに足に近い位置にある第一中足骨が少し上がっていて長いという特徴があり、この状態で歩行をずっとしていると骨棘が生成され強剛母指が発症します。
スポーツの他に、ハイヒールを頻繁に履いている人も強剛母指になる可能性が高いです。 また、強剛母指は自然には治癒しないので病院で治療してもらいましょう。
種子骨障害
種子骨障害は母指球にある骨である種子骨が炎症を起こすことにより発症します。歩くときや走るとき、指で押したり無理やり反らすと痛みが生じ、症状が悪化すると足を地面につけるだけでも痛みが生じて歩くことすら困難になってしまいます。バスケットボールや陸上競技などの足を頻繁に使うスポーツに多いのが特徴です。
殆どの場合は足を安静にして、靴の中に柔らかいパッドなどを入れて負担を軽減させると症状はよくなりますが、それでも効かない場合は手術をする必要があります。
フライバーグ病
フライバーグ病は成長期の子供や、足先が狭いパンプスを頻繁に履く成人女性によくみられる足指の付け根の骨端症であり、骨の変形を伴うことが多く最悪の場合手術が必要になることがあります。
はっきりとした原因はいまだに解明されていませんが、足より狭い靴を履くなどによって足が圧迫され、血行不良により骨の栄養補給が途絶えることが原因であると言われています。
主な症状としては足の中指や薬指の周辺に不快感や痛みが生じますが、一定の期間は無症状の状態になり、治療後に再発することもあります。症状が進行してしまうと痛みが強くなり、痛みを避けようとして変な歩き方をしてしまうため、骨の変形も進行してしまう可能性もあります。
基本的に各自で処置はできないため、少しでも気になるのであれば早めに病院へ行き診察してもらいましょう。
痛風(疾患)
痛風の原因は血液の尿酸値が高くなることですが、それによって尿酸の結晶が間接にたまって足などに痛みが生じます。尿酸の結晶が溜まると最初に母指球あたりに痛みが頻繁に生じます。
人によって痛みの強さは違いますが、少しピリピリする程度の軽い痛さから、酷い場合は朝起きたら激痛が生じて立つこともままならないほどの状態になることもあります。激痛というのは成人の男性が涙を流すほど痛いのだそうです。
痛風が完治したわけで社ありませんが、足の痛みは痛風の初期症状なので1~10日もすれば消えていきます。
関節リウマチ(疾患)
リウマチは自己免疫の疾患です。何らかの原因によって免疫に異常が生じ、自身の体に攻撃をしてしまうことで関節が炎症を起こして、腫れてしまい痛みが生じるのが関節リウマチです。関節リウマチの原因はいまだに解明されていませんが、遺伝や菌による感染が原因と言われています。
手足の母指球の痛みの原因は
手の母指球の痛み
- スマートフォンにより指を頻繁に使う
足の母指球の痛み
- 足のアーチの崩れ
- スポーツ等の足への過度な負担
- 疾患
これらがが主な原因でした。いずれも基本的には自分で対処できるものではないので、あまりにも痛みが続くようであれば病院へ行って診察してもらうことをおすすめします。足の変形などの場合は手術する必要がある可能性もあるので、早期発見すれば早く改善できるはずです。