しつみん

質の良い睡眠をとって快適な生活を。

寝すぎは病気?原因は脳に。

寝すぎて体がだるい、なんて経験ありませんか?ありふれたことではありますが、もしかしたら病気の可能性があるかもしれません。原因は脳にあると言われていますが、何か関係があるのでしょうか?

 

 

寝すぎで体がだるいのはどうして?病気の可能性は?

このような経験をしたことはありませんか?

 

  • いつも7~8時間、睡眠をとっているのに、何故か朝だるい、起きれない
  • 朝起きても、身体や頭、脳がスッキリした感覚がなく、寝不足を感じる
  • 寝不足感がいつも残るため、いつもついつい寝すぎてしまう
  • これはひょっとして寝すぎてしまう病気かもと思うくらい睡眠時間が長い

 

もしかしたら毎日このような症状に悩まされている方もいるかもしれません。上記のような睡眠にかかわるトラブルを睡眠障害と呼びます。睡眠障害という言葉より、不眠症という言葉の方が聞いたことがある方は多いかもしれません。睡眠障害の中で代表的なものが不眠症になります。

 

その不眠症の中でも症状によりいくつかに分類することができます。今回はその不眠症の中でも「いつも十分睡眠を取れているのに、朝体調がすぐれない」などの症状が見られる熟眠障害とその原因、解決方法をご紹介したいと思います。

 

一般的には、睡眠不足でこのような症状がでます。

 

  • 朝起きても身体がだるい
  • 疲れが取れない
  • 寝たりない

 

しかし、普段から十分な睡眠時間を取っているにもかかわらず、同じような症状が出る方もいます。その方は大抵、慢性的な睡眠不足を抱えているため、週末の休日には寝だめをしている傾向があります。

 

長時間寝だめをすれば普段の疲れが取れ、回復したかのような錯覚があります。「これでまた明日から良い状態で迎えられる」なんて期待してしまいますよね。一時的な原因で睡眠不足になり、いつもより睡眠時間を長く取ることで解消される場合もあると思います。

 

しかし、たとえ寝だめをしたとしても、寝不足感が長期的に解消されない場合は別の根本的な原因が考えられます。

 

睡眠障害とはなにか、不眠症とはなにか

根本的な原因を探る前に、まずは睡眠障害または不眠症について知る必要があります。睡眠障害とは睡眠に何らかの支障をきたすことの総称です。大きなカテゴリーで言い表すと睡眠障害、その大きな枠の中にいくつ種類があります。その中で一番みなさんがご存じなのが不眠症です。

 

この不眠症も4つの種類に分けることができます。

 

入眠障害

入眠障害とは、ベットに入っても30分~1時間以上眠りにつくことができないという状態です。日中の仕事でいくら忙しくて疲れが溜まっていたとしても寝付くことができません。

 

中途覚醒

中途覚醒とは、眠っている途中に目が覚めてしまいます。夜は眠りにつけても、特に夜中に目覚めてしまい、十分な睡眠がとれなくなってしまいます。

 

早朝覚醒

早朝覚醒と中途覚醒は似ています。こちらも夜は眠りにつけますが、夜中ではなく明け方に目が覚めてしまいます。あと2時間寝れるのに・・・朝型に目が覚めて寝れなくなってしまいます。

 

熟眠障害

熟眠障害は眠りが浅いことが原因で、朝起きた時にだるかったり、寝不足感を感じてしまいます。7~8時間と十分な睡眠をとっていてたとしても、朝起きにくいんです。

 

上記に挙げた入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害の4つの中で今回該当する症状は「熟眠障害」です。それでは、なぜ熟眠障害になると十分な睡眠をとっても寝たりないのか?それは「何時間寝たかという時間の問題」ではなく、「質の良い睡眠がどれだけとれたか?」が重要なポイントとなります。

 

脳を休めることが大事

睡眠の質に関係するキーワードが「ノンレム睡眠」です。レム睡眠ノンレム睡眠という言葉を今まで耳にしたことがあるのではないでしょうか?

 

レム睡眠

主に身体を休める眠りのこと。

 

ノンレム睡眠

主に脳を休める眠りのこと。人が眠り始めると、まず最初に浅いノンレム睡眠状態になり、次第に眠りが深くなるノンレム睡眠となります。その後、再び浅いノンレム睡眠がきて、レム睡眠へと移ります。

 

通常、深い睡眠であるノンレム睡眠は前半に多く、後半はレム睡眠が多くなります。言い換えれば、前半のノンレム睡眠をしっかりとることで、起きた時の症状は異なります。

 

眠り始めが浅くノンレム睡眠を十分取ることができなければ、脳が十分に休むことができないため、眠りの質が悪くなります。その結果朝起きた時に十分睡眠時間をとっているにもかかわらず、身体がだるい、寝たりないという熟眠障害の症状が現われます。眠り始めの睡眠の質がポイント。

 

そのため週末など、休日に普段の寝不足分を解消しようと寝だめをしても、ただ長時間寝ているだけで、質の良い睡眠がとれているとは言い切れません。ノンレム睡眠の質を上げることが、熟眠障害を改善する要因となります。

 

眠り始めに多く、人の脳を休めるノンレム睡眠。このノンレム睡眠の質が低い理由は何か?症状が数日間続く程度でしたら、一時的な不安や心配事を抱えている、まはた環境の変化が精神面に何かしらの影響を与えているかもしれません。

 

問題なのは、長期的に症状が続く場合です。1か月以上続くようでしたら改善が必要になりそうです。心配な方は病院で診断を受けられた方が良いかもしれません。精神面での病気も含めて何かしら問題があるかもしれません。

 

仕事が忙しくて、なかなか病院にいく時間も取れないという方には、一度ご自身の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?仕事で忙しい方は生活習慣の変化により、体内時計が崩れている可能性があります。睡眠時間はある程度確保できていたとしても、毎日のリズムがバラバラのため体内時計が乱れている場合があります。

 

決まった時間帯に自然と眠くなったり、朝も自然と起きれる、という生活リズムができにくくなり、いくら睡眠時間を取れていたとしても、眠り初めに多く現れるノンレム睡眠の質は低下します。それでは体内時計をもとに戻すにはどうしたら良いでしょうか?

 

簡単にできる改善方法とは

体内時計を元の状態に戻して、自然のリズムで良い睡眠を取るには、明日から取り組める簡単な方法があります。簡単に誰にでもできる方法、それは毎日の起床後に日光を浴びること。

 

実際、日光を浴びたところで目に見えてすぐに身体に変化があるわけではありません。日光を浴びることで、睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌されなくなります。そして脳の覚醒ホルモンであるセロトニンが活発になるため、身体を活動モードに切り替えることができます。

 

またメラトニンは、日光を浴びた約15時間後、辺りが暗くなるにつれて分泌されやすくなります。夕食後から就寝前の時間を少し照明の照度を落とすと、より良い効果が見込めます。その暗いなかで、スマホやテレビを見てしまっては逆効果になりますので注意してくださいね。

 

朝にメラトニンを抑え、セロトニンを活発に分泌させる、この一連の活動を定期的に行うことで体内時計を正常に戻すことができます。すぐに効果は感じられませんが、日々継続していくことで少しずつリズムが戻っていきます。

 

睡眠時間より睡眠の質

「十分な睡眠をとっても朝がだるい、寝足りない」という熟眠障害を改善するためには脳を休める、ノンレム睡眠の質を上げることがポイントです。朝起きた時にスッキリ目を覚まし活動し始められるようにするには、一度ご自身の体内時計が乱れていないか見直してみてはいかがでしょうか?

 

  • 毎日の起床後に日光を浴びる
  • 夕食後から就寝前の時間を少し照明の照度を落とす
  • 暗いなかでスマホやテレビを見ないよいうにする

 

質の良い十分な睡眠が取れれば、余計な睡眠時間を取らずにすみ、空いた時間を別の大切なことに充てられます。睡眠の悩みを解決できれば、仕事もプライベートも今まで以上、より充実した時間が過ごせるかもしれません。

 

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