日に当たりすぎると眠い？関係していた日焼けと眠気

日に当たることと睡眠は何か関係があるのでしょうか。一般的には日を浴びると目が覚めるなんて言われていますが、中には日焼けをすると眠気が起こるのを感じる人もいるようです。日に当たると眠くなったり、目が覚めたりするのはどうしてでしょうか。

日に当たると目が覚めたり、眠気が出てくるのはなぜ？

人間の睡眠は脳の中にある体内時計に大きく関係しています。それを調節してくれるのが、メラトニンというホルモンになります。朝起きて太陽の光を浴びることによりメラトニンが分泌されなくなり、目が覚めるようになっています。

反対に夜暗くなるとメラトニンが分泌されるので、体が自然に眠くなるようになります。このサイクルが整っていれば、朝は目が覚め夜は眠くなるという健康的な生活が送れます。

ところが現代人は朝起きて太陽の光を浴びなかったり夜遅くまで人工照明のついた明るい場所で仕事をしていたりするため、メラトニンが夜になっても増えず、眠れない夜型人間になるという傾向があります。このような状態が続くと慢性的な睡眠不足になってしまいます。

光を浴びると睡眠不足になるイメージが強いですが、紫外線は浴び過ぎると体に疲労がたまり眠くなります。長時間当たると何もしなくても眠くなってしまうので、仕事によっては気をつけたほうがいいかもしれません。

日焼けと眠気の関係とは？

日焼けは日光の中に含まれる紫外線を浴びることで起こります。紫外線を浴びることで肌が黒くなったり赤くなったりと影響を受けます。紫外線は肌だけでなく目にも入ります。目に紫外線が入ることで目が炎症し、全身にメラニンが増え、日が当たっていないのに肌が黒くなるという現象が起きます。

これだけでなく目に紫外線が入ると、体中に疲労物質が増加し、ストレスがたまりやすくなります。長時間日光に当たっていると何もしなくても疲れて眠くなるのはそのためです。紫外線が強くなる時期は予防しないと日焼けだけでなく疲労もたまっていってしまうのです。

他にも紫外線を浴びることで活性酸素が増えてしまい、正常な細胞を傷つけてしまうことで、体に疲れがたまります。汗をかき水分が蒸発してしまうので代謝が落ち、免疫力が低下してしまうのです。

紫外線はDNAを破壊し、DNAを再生するためには眠る必要があるので、体が眠たくなるとも言われています。体に紫外線やストレスがかかると体がエネルギーを使うため、ビタミンを消費するので、長時間日に当たる場合はビタミンを取っておくことで疲労や眠気を防げるかもしれません。

日光浴自体はとっても体にいい！

紫外線の影響か日光を浴び過ぎると皮膚がんになるといろんなところで言われています。紫外線は予防したほうがいいという声も多いですが、日光浴自体は体にいいという報告もたくさんあるのです。

体内時計が調整できる

人間は昼間は活動的になり、夜は自然と眠りにつくようになっています。これは体内時計の働きによるものです。それだけでなく自律神経のバランスや血圧の変動、ホルモンバランスにも関係しています。ところが不規則な生活を続けていると体内時計の働きが崩れてしまいます。

そうなってしまった時に太陽の光を浴びることにより、体内時計の働きを元に戻すことができるのです。特に朝起きた時にしっかり浴びるのがいいでしょう。

ビタミンDを生成できる

ビタミンDは太陽の光を浴びることで生成できるビタミンです。ビタミンDは丈夫な骨を作るのに必要な栄養素で、摂取することで骨粗鬆症の予防にもなります。

がん予防になる

紫外線を浴び過ぎるとがんになるとよく聞きますが、その半面がんを予防する効果もあるという研究結果があります。太陽の光を浴びビタミンDを摂取することで、口腔がんや食道がん、肝臓がんや大腸がんなどのリスクが減少するそうです。

がんは体内時計が狂うことで免疫力が低下し発症する場合もあるので、太陽の光を浴びておくことで体内時計を整えることも可能です。ただ皮膚がんのリスクだけは上がってしまうので、日焼け止めをしっかりすることが大切です。

日中眠くなってしまった時の対策は？

太陽の光を浴びて、日中眠くなってしまった時にはどうしたらいいのでしょうか？

仮眠を取る

眠くなってしまった場合は無理せず仮眠を取りましょう。10～15分ほどであれば頭もスッキリして仕事の効率もよくなると思います。

眠い時に無理して仕事するのは効率が悪いので、やめたほうがいいでしょう。

冷たい飲み物を飲む

冷たい飲み物を飲むことで脳が刺激され目が覚めます。カフェインを取るのもいいですが、夜に眠れなくなってしまうので、水などの冷たい飲み物を飲むのがいいでしょう。

顔や手首を冷やす

冷たい飲み物を飲む同様、顔や手首を冷やすのも眠気には効果があります。水で濡らしてもいいですし、冷たいペットボトルを当てるのもいいでしょう。

環境を変える

眠くなってしまった時は今している行動を変えましょう。同じ姿勢のままで過ごしていると眠くなりやすいです。座っている人は立ち上がり、場所を移動して気分を変えたり、室内にいるのであればエアコンの温度を調節するのもいいでしょう。体に変化を与えることで眠気が和らぐはずです。

息を止めてみる

思い切って呼吸を止めると、止めた分だけ目が覚めるようになります。一時的に効果はありますが、あまりやりすぎると体が辛くなってしまうので、苦しくなる前には止めましょう。

柑橘系の香りをかぐ

レモンやオレンジなどの柑橘系の香りはかぐだけでリラックスや脳を活性化させる効果があります。疲労回復効果があるので、眠気を解消することもできます。職場などにミストをおいておくのもいいでしょう。

太陽の光を効率よく浴びて眠気を撃退しよう！

一般的には日を浴びると目が覚めるなんて言われていますが、中には日焼けをすると眠気が起こるのを感じる人もいるようです。人間の睡眠は、脳の中の体内時計を調節するメラトニンというホルモンになります。

朝起きて太陽の光を浴びることによりメラトニンが分泌されなくなり、目が覚めるようになっています。反対に夜暗くなるとメラトニンが分泌されるので、体が自然に眠くなるようになります。ところが現代人は朝起きて太陽の光を浴びなかったり夜遅くまで人工照明のついた明るい場所で仕事をしていたりするので、夜型人間になるという傾向にあります。

紫外線は肌だけでなく目にも入ります。目に紫外線が入ると、体中に疲労物質が増加し、ストレスがたまりやすくなります。ストレスがたまってしまうと、体が眠くなってしまうのです。

ただ日光自体は体にいいと言われています。どのような効果があるのか覚えておきましょう。