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仕事中いつも眠気に襲われる!これって病気!?

デスクワークの方で日中、仕事をしているときよく眠くなる方はいませんか?特に午前の仕事を終えて、昼休み休憩を取ったあとに起こる場合です。日中の仕事中に眠気を生き起こす要因はたくさんあります。

 

 

仕事中の眠気にお悩み

眠気の度合いは人により程度が違いますが、ひどい方は慢性的な眠気に日々悩まされ、まるで病気にでもかかっているのかと思える程の方もいます。一般的に言われるのが、生活リズムや体内時計の乱れにより、質の良い睡眠をとることができず、その反動が起床後、特に仕事中などに眠気が襲ってくることです。

 

しかし、最近ではそれ以外にも様々な要因がメディアを通して取り上げられています。その中で今回、あまり知られていない血糖値による睡眠への影響をご紹介します。もし慢性的に仕事中の眠気に悩まされている場合は血糖値による影響の疑いがあるかもしれません。

 

「午後も仕事を頑張ろう!」といきたいところですが、突然の眠気に襲われて目の前の仕事に集中できないことがあります。眠気覚ましにコーヒーを飲んだり、背伸びなどストレッチをして身体を動かしてみたりとあの手この手で何とか眠気を覚まそうと試します。それでも眠気はおさまらず、ウトウトしながらも何とか作業を続けます。

 

そんな状態では簡単なミスを繰り返してしまい、余計にやることは増えてしまいとても悪循環です。

 

慢性的な眠気は病気かも

ただ仕事中に仮眠を取るわけにもいかないため、仕事中の眠気は悩みの種です。たまたま前日、寝る時間が遅かったため睡眠不足になんてこともあります。この場合は前日の影響が短期的に出ているためそこまで心配することはありません。

 

「今日は早めに就寝しよう」ぐらいで問題は解決できます。しかし、慢性的に眠気が日中に起こる場合は注意が必要です。よく耳にするのが、仕事が忙しく夜遅くまで働かれている方は必然と就寝時間も深夜帯になり、体内時計、生活リズムが乱れることです。

 

リズムが乱れているため、普段眠気が来る時間がズレていき、それが日中、仕事をしているタイミングに訪れます。しかし最近ではこの生活リズム、体内時計の乱れに当てはまらない方でも、日中の眠気に襲われる方がいるため、別の要因も注目されるようになってきました。

 

それは毎晩、12時頃には就寝し、朝7時には起きるという、毎日一定のリズムで十分な睡眠を取れているにもかかわらず、日中の眠気に悩まれている方がいるからです。一般的に言えば、健康的な生活を送れているのになぜ日中に眠気が起こるのか?生活リズムが乱れているわけでもなく、睡眠時間が少ないわけでもないのに。その問題のポイントとなるのが血糖値です。

 

仕事中の眠気につながる血糖値

日中に眠気を及ぼす要因の1つとして考えらているのが血糖値コントロールの問題です。睡眠中の血糖値のコントロールがうまくできないと、睡眠時間がたとえ十分とれていても睡眠の質が低下してしまう恐れがあります。※下記添付資料参考

 

人は睡眠時にレム睡眠とノンレム睡眠という二つの眠りを使いわけています。おもに睡眠時間の前半に訪れるのがノンレム睡眠です。このノンレム睡眠は脳や身体を休める時間帯になります。日中の疲れた頭や身体を回復してくれる機能があります。

 

さらにこのノンレム睡眠は血糖値をコントロールしてくれる役割もあります。しかし、一部の方はノンレム睡眠時の血糖値をうまくコントロールできないため脳や身体を休めるノンレム睡眠の質を低下させることになります。この一部の人というのが糖尿病または糖尿病に近い予備軍の方です。

 

糖尿病とは慢性的に血糖値が高い病気です。血糖値とは血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度を言い表します。人は食事から栄養を補いますが、中でも炭水化物を取ると体内で分解されてブドウ糖になります。このブドウ糖はエネルギーとして大事なものですが、問題は血液中のブドウ糖を細胞に送り込むインスリンの働きが重要になります。

 

インスリンとは、体内ホルモンの一つで、ブドウ糖を細胞に送りだす役割があります。このインスリンを分泌する際に異常があると血液中のブドウ糖を細胞に送ることができず、血液中に処理されないまま残るため、血液中のブドウ糖濃度が上昇します。

 

これが慢性的におこる状態を糖尿病と言います。ノンレム睡眠時の血糖コントロールがうまくできないとノンレム睡眠の妨げとなります。脳や身体を休めるノンレム睡眠の妨げとなれば、いくら十分な睡眠時間をとっていたとしても脳や身体は十分に休めていないため、日中の仕事をしている最中などに突如眠気に襲われるのも納得です。

 

※参考資料「睡眠障害が糖尿病の血糖改善や血管障害防止に有効な治療ターゲットである」大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学

 

簡単にできる眠気改善方法

糖尿病の疑い、傾向があるかたは一度、病院で専門医に診察してもらいましょう。仕事が忙しく、病院に行く時間をすぐに確保できない方には明日から簡単に始められる短期的な改善方法があります。

 

それは夜食事をする際にリンゴ酢を飲むことです。リンゴ酢は濃縮タイプのものが多いため、炭酸や水などで割ってご自身が飲みやすい形で摂取できれば問題ありません。

 

リンゴ酢の酢酸成分には糖の吸収を緩やかにする働きがあります。この緩やかにしてくれる働きがノンレム睡眠時の血糖値コントロールに一役買ってくれます。血糖値コントロールがうまくいけば、睡眠の質も向上し、脳や身体を休めることができますので、日中の眠気を防ぐことにつながります。

 

それ以外には夕食を取るタイミング、量に注意するのも大切です。血糖値は食後に数値が上がり、約2、3時間後に低下していきます。その後に睡眠を取れば問題ないのですが、夕食後、血糖値が下がらない状態で睡眠をとると身体に負担がかかりますので質の良い睡眠は難しくなります。

 

またたくさんの食事を取ると、それに合わせて身体がたくさんの量を分解、消化する必要があるためこちらも身体に負担をかけます。この場合も十分な時間を空けてから睡眠をとらないと、睡眠の質の低下につながります。とくに仕事が忙しく帰宅するのが遅いため、夕食を遅い時間帯に取る方は注意が必要です。

 

満腹になると眠気がきて、そのまま寝てしまうこともあります。その状態ではたくさんの糖を分解、消化活動しないといけないのに、一方では睡眠で脳や身体を休ませるという矛盾が生じますので、睡眠の質の低下、または糖が消化されず肥満の原因などにもつながります。

 

眠気解消で午後の仕事も乗り切ろう

血糖値が仕事中の眠気を引き起こす一つの要因となります。毎日、十分な睡眠を取れているにもかかららず、日中の眠気に襲われる方、または糖尿病の疑い、予備軍の可能性がある方は特にその傾向があります。

 

血糖値が日中の眠気を引き起こす流れ

  1. 糖尿病のように血糖値のコントロールがうまくいかいない
  2. 脳や身体を休めるノンレム睡眠時の妨げとなる
  3. 深い眠りにつけないため、睡眠時間に比べて質が悪く睡眠不足を引き起こす
  4. 日中に突如眠気に襲われる

 

日中の眠気を防ぐために明日からできること

  1. リンゴ酢を夕食時に取り入れる
  2. 夕食を取るタイミングに気を付ける(就寝前の2、3時間前までに)
  3. 夕食の量を取り過ぎない

 

どれも明日から始められる簡単なことばかりです。すぐに劇的な変化はないかもしれませんが、継続、習慣化していくことで徐々に変化が見られるはずです。忙しい社会人にとって日中の眠気は仕事の妨げとなり、限られた貴重な時間の損失にもつながります。眠気のため集中力が低下し、大事な仕事のミスを引き起こしては大変です。

 

もし睡眠時間をしっかり確保できているにも関わらず、慢性的に日中の眠気に悩まれている場合は一度ご自身の血糖値に意識を向けてみてはいががでしょうか?

 

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