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ナルコレプシーは強い眠気を感じるだけの病気じゃない!

ナルコレプシーという過眠症の病気を知っていますか?強い眠気を日中に感じて寝ようと思っていなくても意識が飛んでしまったり、気を紛らわせようとしてもなかなか眠気が消えてくれないような病気と認識している人は多いのではないでしょうか。

 

ですがナルコレプシーという病名を聞いたことがないという人やそういう症状をもっているけど自覚していない人もいるそうです。

 

 

ナルコレプシーは過眠症の一種

この病気は過眠症の一種と言われていて、1000人に1人ぐらい確率で発症しているものです。日本の人口は約1億2600万人なので国内だけでも約12万人の発症者がいる事になります。

 

自分にそういう症状がないかしっかりと把握しておくことはとても大事です。ナルコレプシーは過眠症の一種と言われていますが、ナルコレプシーの他にも過眠症の症状はあります。

 

  • ナルコレプシー
  • 特発性過眠症
  • 反復性過眠症

 

過眠症はだいたいこの3つに分けられることが多いです。睡眠障害は厄介なものが多く、自分の意識が届かないところで症状が出てしまったりするのではっきりとした治療法がないものも多いのが事実です。自然治癒で治るものもあれば、いつまでたっても症状が良くならない場合もあります。誰にでも発症する可能性があるので、症状のことを良く知るようにしましょう。

 

強すぎる眠気を感じたら病気のサインかも…?特徴その1

夜しっかりと睡眠をとっていて睡眠不足を感じているわけではないのに、日中に抗えないほどの強い眠気に襲われどこでも眠ってしまう病気です。昔は居眠り病という呼び方をされていましたが、それは蔑視になってしまうということで今では使われていません。

 

この症状は抗えないほどの睡魔に襲われてしまってそのまま眠ってしまうことが殆どですが、10分20分で目が覚めるんです。とても強い眠気に襲われるぐらいなので、そのまま8時間程眠ってしまってもおかしくないのに10分程の仮眠ですぐに目覚めるところが特徴的です。中にはそんなに早く目が覚めるぐらいなら寝る必要あるの?という人もいるみたいです。しかしナルコレプシーを抱えている人からすると自分ではどうすることもできないほどの睡魔のようです。

 

しかし10分20分の短い眠りから目覚めたときは結構スッキリしているみたいですが、その後1~2時間でまた強い眠りに陥ってしまうそうです。これを1日に5回前後繰り返す人が多く、中には1回だけの人もいるだろうし10回以上の人もいたり個人差があるようです。

 

1週間しっかりと夜眠っていようが関係なしに発症するものらしく、この症状が襲ってくるときは長期間眠っていなかったような眠気が襲ってくるらしいです。1日数時間しか眠っていないというレベルのものではないみたいです。

 

これも個人差はあると思いますが、3~4日間一睡もしていないぐらいの睡魔というのがわかりやすいみたいですね。そんなに強い睡魔が仕事中や作業中に何度も何度も襲ってこられるのは、たまったもんじゃないですよね。

 

特に仕事をしている人は仕事に支障が出てしまうって、なかなか思うように事が進まなかったりすると思います。寝たくて寝ているわけではないので、会議中や緊張が走るような場面でも発症してしまったらいつでも眠ってしまいます。

 

起きていなくてはいけないと思っていても中々そうはいかないのがナルコレプシーの特徴です。10分20分の短い時間で目を覚ますことができたり、外側から誰かに声をかけてもらったり体を揺すられれば目が覚めるというのも特徴です。

 

立っていられないほど体の力が抜けるのはナルコレプシーの特徴!特徴その2

強い眠気を感じる事とは別に、体の力が抜けてしまうことがあるといわれています。体の力が抜けるといっても緊張から解かれた程度のものではなく、症状がひどい場合は立っていられなくなることもあるそうです。

 

また気落ちすることがあって体の力がスーッと抜けてしまうことはあるかもしれませんが、ナルコレプシーの症状は笑ったりした後に発症します。他にも驚いた時や怒りを見せるようなときにもこの症状は見られるようです。嬉しいことがあったりなど感情が起伏すると、そのあとに力が抜けてしまうという症状はナルコレプシー独特のもののようです。

 

ナルコレプシーが発症しているかどうかを確認する為には重要な特徴ですが、立っていられなくなる程の症状というので驚きです。しかし体の力が抜けてしまっても意識はあるんですが筋肉に力が入らなくなるので、声が出ないこともあり得るみたいです。

 

このような状態は情動脱力発作と言われています。似たような症状もあると言われていますが、その殆どが意識もなくなるものが多いのでその様な症状の場合はナルコレプシーとは別のものになります。

 

ナルコレプシーの症状として情動脱力発作が起こっても、判断力や低下したり呼吸が止まることはないです。意識があるのに自分の体がいうことをきかないという感じでしょうか。そんな症状に陥ってしまうとどうしたらいいかわからなくなってしまい、パニックになってしまうことがあるかもしれないので注意が必要です。

 

睡眠リズムが違う病気でもある!特徴その3

1つ目と2つ目の特徴はナルコレプシーになっている人に必ずと言っていいほど見られる症状ですが、3つ目の症状は違います。この症状は発症する人としない人に分かれるもので、寝付くころに幻覚を見るというものです。なんだか幻覚と聞くととっても怖い気持ちになりますが、実際にそういう症状を抱えているナルコレプシーの人はいます。

 

といってもこの幻覚は実際には眠りについてすぐに見る夢を言われています。ただ夢にしてはやけに現実的で恐怖感をあおられることが多く、幻覚を見たと思う人が多いので幻覚症状ということになっています。

 

ですが人間はレム睡眠の時に夢を見ていて、そのレム睡眠に入るまで眠りについてからだいたい1時間はかかるので普通寝付いてすぐに夢を見るということは殆どあり得ません。これは一般的な人とナルコレプシーを発症させている人の睡眠に違いがあるからこのようなことが起こります。

 

ナルコレプシーの人は眠りについてすぐにレム睡眠に入ります。その為寝付いてすぐに夢を見てしまい、まだ完全に眠っていない脳がその夢を現実だと思い込んでしまうのです。ただ現実にしてはあり得ない夢だったりすると「あれは幻覚だったんだ!」と思うみたいです。

 

これに関してはナルコレプシーの症状を抱えている人が絶対に発症しているわけではないので難しい話ですが、実際に幻覚を見ているわけではないようですね。また睡眠の浅い朝方に金縛りにあうこともあるそうですが、金縛りはナルコレプシーになってない人でもなるものなので、金縛りになった=ナルコレプシーというわけではありません。ただ金縛りにあう確率は一般の人よりも多いと言われています。

 

眠気を感じていなくても時間があれば寝るようにしよう

ナルコレプシーの特徴について細かく見ていきましたが当てはまるようなものはありましたか?もしかしたら自覚症状がないだけでナルコレプシーを発症している可能性はあります。

 

  • 抗えないほどの強い眠気が襲ってくる。
  • 感情が起伏した時に体の力が抜けて動けなくなる。

 

この眠気が襲ってくるのも力が抜けてしまうのもナルコレプシーの人殆どに見られる症状でした。

 

  • 眠りに入ってすぐに幻覚(夢)を見る。
  • 高い頻度で金縛りに合う。

 

こういった症状もあるという報告がありますが、これは全員に発症する症状ではないので個人差はあります。ナルコレプシーは完全は治療法が見つかっておらず、薬物療法が主に行われています。

 

薬を使っての治療には副作用があったりするので医師の指示に従うようにしましょう。また睡眠日記をつけて自分の症状と向き合ったり、昼休みや休憩中に眠っておくことで症状が軽くなる場合もあるそうなので対処していくことが重要です。

 

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