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昼夜逆転が治らない?睡眠相後退症候群の危険性とは

深夜帯の仕事をしていたりついつい夜更かしを続けてしまって昼夜逆転の生活を送っていませんか?寝る準備をして布団に入ってから寝つきが悪く深夜に眠りに入り、起きるのはお昼・・・なんてこともあるかと思います。大体であれば昼間活動する生活になれば最初にうちは無理でも数日経てば睡眠リズムは戻りますよね。

 

 

昼夜逆転が治らない?

昼の生活に戻ってどれだけ経っても睡眠リズムが治らない毎日が続いていたりしませんか?体が疲れていても眠るのは以前と同じ深夜から酷い時には明け方、朝はどれだけ目覚ましをかけても起きられなかったり・・・。日中活動したいのに夜満足に寝られないと困りますよね。

 

あまりにも夜寝られない日が続いたり朝起きるのが極めて困難な状態が続く場合、その症状は睡眠相後退症候群に該当するものかもしれません。ただの生活習慣の乱れかな、と思い満足に睡眠がとれず日中の怠さを我慢していませんか?

 

自分の症状を理解して病気だったらしっかり治し毎日を活発的に過ごしたいですよね。睡眠には様々な病気があり症状を自覚するのはとても難しいと思います。

 

睡眠相後退症候群って?

昼夜逆転の生活が治せない場合、概日リズム睡眠障害の中に分類された睡眠相後退症候群(すいみんそうこうたいしょうこうぐん)』の可能性があります。別称もあり『睡眠相後退障害』と言われたりもします。

 

概日リズム睡眠障害とは、体内時計と普段の生活サイクルが噛み合わず生活に支障をきたしてしまうものの総称です。様々な症例があり深夜にしか寝られずそのまま日中まで寝てしまう場合睡眠相後退症候群と呼ばれています。

 

略すとDSPSと言われ眠っている時には特に異常はなく、入眠時間と起床時間に問題がある場合にこの病気だと考えられます。寝つきも悪く睡眠時も何度も起きてしまう場合睡眠障害になります。

 

主な症状

  • 早く寝ようとしても眠れない
  • どれだけ目覚ましなどをかけても起きられない
  • 寝ている間はストレスなく、快適な睡眠
  • 眠る時間は均等(例,絶対8時間ぴったり寝る)
  • 無理やり早い時間に起きると全身に怠さや吐き気などが出る
  • 夕方から夜にかけては調子が戻る

 

昼夜逆転してしまった場合夜眠るときなんだか寝つきが悪くて深夜だらだら起きてしまうことが多いですが寝つきが悪いわけではなく決まった時間に寝床に入ると眠れるのが睡眠相後退症候群の特徴です。

 

また起床時間もばらつくのではなく決まった時間に起きます。早い時間に起きようと目覚ましをセットしても起きることができず無理矢理起きると日中の活動に支障が出るほどの体調不良になったりします。正しい生活に戻ろうとしてもなかなか戻れず、最悪の場合ずっと夜間の活動を余儀なくされることも。

 

生活リズムだけじゃない?発症の原因

睡眠相後退症候群にかかってしまう原因は2つあるといわれていて、生まれながらにして持っている時計遺伝子というものに異常があり発症する先天性の場合と、生活リズムの崩れから体内時計が狂ってしまう後天性の場合があります。

 

患者の多くが後天性で、発症するのが多い年代は幼少期と思春期。幼少期に発症した場合は先天性が多く成長段階で治り後天性の場合も大体であれば思春期から成人する頃には治ると言われています。しかし後天性でかかってしまう場合は成人を過ぎた後にかかる場合も十分あり得ます。もともと人間には睡眠にかかわる遺伝子の数によって睡眠タイプが分けられます。

 

体質でどれだけ睡眠が必要かが決まるのです。よく聞く「朝型」「夜型」「昼型」がありますがこれも遺伝子で分けられおり、体質的に朝型の場合は夜更かしをすることが苦手で睡眠時間が遅くなる状況が続いてもすぐ朝型の睡眠リズムに戻ることができます。例外もありますが夜型人間がこの病気になる確率が高いといわれています。

 

普段の生活の乱れから無意識のうちに睡眠相後退症候群になってしまい、寝たい時間に寝られない日々を送るなんて嫌ですよね。自分自身は早く起きたいし早く寝ようとしているのに寝られない。

 

やっと寝られたと思ったら深夜で朝は起きられず昼過ぎにしか目覚められない。学校や会社などに通うことが困難になり社会的にみて、怠け者等と思われたり社会的に低い評価をされる場合もあります。

 

そうなってしまった場合病気と気がついていないため自分を追い込んでしまい、睡眠相後退症候だけではなくうつ病などの精神的な病気を併発してしまう場合もあります。そうなってしまった場合さらに日中の社会復帰は遠のきます。

 

元の生活に戻るには?治療法ってあるの?

もし睡眠相後退症候群になってしまった場合、体内リズムを整える必要があります。しかし自分でできるものではなく症状が改善されずようやく病気だと知るのが大体です。なので長期的にゆっくり直していく事になります。

 

毎日睡眠時間を遅らせ徐々に正しい生活に戻す治療法があります。しかしこれは自己流でやると大変危険で、やり方を間違えると睡眠時間と入眠時間が毎日30分程ずれていく非24時間睡眠覚醒症候群という病気につながる可能性もあります。この治療法を行う場合はしっかりとした睡眠外来に行き担当医と相談しながらスケジュールを決めましょう

 

睡眠時間の調整の他にも太陽と同じくらいの光を浴びて体内に取り込み体内のリズムを整える光療法があります。普段人間は日光などの光で時間を感じ夜光がなくなると眠くなるようにできています。それを人工的に機械で行い体内リズムを整えていきます。近頃、光療法を使っている病院も増えてきています。

 

このようにこの病気を治すには自分で抱え込むのではなく病院などの第三者の力が必要になります。悪化して違う病気になってしまう前に一度病院に行きましょう。病気ではなくても日頃の睡眠の悩みも解決できるかもしれません。

 

昼夜逆転を治したい!睡眠相後退症候群になる前にできること

睡眠相後退症候群を発症してしまうと病院で適切な処置を受けないといけません。そうなると通院費等もかかりますし気分的にもいいものではありません。少し夜型になってきたな、睡眠時間がばらつくな、と思ったらすぐに予防しましょう。予防は誰でもできることです。睡眠相後退症候群になる前に正しい生活を取り戻しましょう。

 

(1)朝に日光を浴びる

睡眠相後退症候群の治療に光治療があるくらい、人間にとって日光は大切です。1日の活力、体内時計のリセットのためにも早く起きて日光を全身に浴びましょう。曇りの日が続くときなどはビタミンDを摂取すると良いでしょう。

 

日光があまり出ない国などではビタミンDのサプリメントを飲んだりして日光浴で得られるビタミンDを補っています 。魚介類やきのこ、卵類にも含まれています。

 

(2)ビタミンB12をとる

ビタミンB12は貧血予防にいいといわれているのですが近年、睡眠相後退症候群の治療法に良いと注目されています。含まれている食べ物はレバー、チーズなどの乳製品、牡蠣やさんまなどたくさんあります。1日の食事のどこかにビタミンB12を取り入れて体内リズムを整えましょう。

 

このように簡単なことから予防はできます。サプリメントでもいいのですができるだけ自然のものから取り入れるようにしましょう。睡眠だけだはなく健康な体にもつながります。

 

正しい生活リズムを取り戻そう!

昼夜逆転が続くと睡眠相後退症候群になる場合があります。主な症状としては

  • 深夜の決まった時間にならないと眠れない
  • 朝は起きれず決まった時間寝ないと目覚められない
  • 無理矢理起きると日中体がだるかったり吐き気を伴う
  • 夕方ごろに調子が戻る

 

このような症状が生活リズムを正しても続く場合、睡眠相後退症候群である可能性があります。酷くなる前に必ず病院に行きましょう。治療には専門の医師のアドバイスが必要です。そうなってしまう前に生活リズムが崩れたなと思ったら予防をしましょう。

 

  • 日中日光をしっかり浴びる(日光が出てないときはビタミンDをとる)
  • ビタミンB12をとる

 

体内時計をリセットしてしっかりとした睡眠リズムを取り戻しましょう。睡眠相後退症候群になってしまった場合、治療をしてもなかなか治らず自分の睡眠時間に合わせた職で生活していかなくてはならない可能性も出てきます。自分の本当にやりたいこと、理想のライフスタイルのためにも過度な夜更かしはやめましょう。

 

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