お風呂で寝るのはとても危険!?うとうとしないためには?
仕事から疲れて帰ってきて食事等を済ませて、お風呂でリラックスタイム!疲れを癒すためについつい長風呂しちゃいますよね。体が温まり湯船につかってリラックスしているとうとうとしてきてお風呂で寝ちゃうこともあるのではないでしょうか?
お風呂でリラックス…のはずが
言いようのない心地の良い眠気に誘われて、ついつい夢の世界に…。最高に気持ちのいい瞬間ではありますが実はその行為、とても危険なんです。お風呂で眠気に誘われすぐ湯船から上がるのが一番いいのですが、そのまま眠ってしまうと意識を失った状態になり、自分の意志で行動できなくなるため危険です。
湯船につかることによって眠くなってしまうのは、単にリラックス効果からではありません。暖かいお湯に長時間浸かっていると体温が上がり血管が広がります。血管が広がることにより血圧が一気に下がってしまいます。
それにより脳に十分な酸素や血液がいきわたらなくなり、脳が酸欠状態になり眠くなってしまうと言われています。寝ているというよりは失神、気を失っている状態に近いです。では入浴中に寝むってしまうと、どのような危険があるのでしょうか?
お風呂で寝ることによって死ぬ可能性が??
お風呂で一瞬微睡むくらいなら危険はありません。普通であれば危ない!と意識的に起きることができます。その際に湯船から上がるでしょう。また家族がいればあまり遅いと心配して覗きに来て、万が一を回避することも可能性としてはありますが、一人暮らしなどをしているとそうもいきません。意識を失ってしまうと何が起きてしまうのでしょうか、最悪の場合死に至る場合もあるんです。
(1)のぼせる
長時間意識を失ってしまうとその分湯船につかっていることになります。そうなると体の血液がうまく回らなくなり体温も上昇してしまいのぼせてしまいます。のぼせることによりめまいやふらつき、だるさなどの症状が出ます。
湯船から上がるときに転んでけがをしてしまったり着替えなども一人ではできなくなってしまうかもしれません。のぼせてしまったら水分をしっかりとって体を冷やすようにしましょう。
(2)脱水症状
お風呂に入ると汗をかきます。長時間半身浴する時はペットボトルを持ち込んだりしますよね。しかしお風呂で眠ってしまうと体内の水分不足からおきる喉の渇きに気づけません。水分不足による脱水症状は下痢や嘔吐、風邪につながりかねません。お風呂に入る前、入った後は多めに水分をとるようにしましょう。
(3)溺れる
入浴中に寝てしまうことが危険だと言われている一番の理由が溺れてしまうことがです。意識を失ってそのまま湯船に沈んでいってしまい鼻や口から大量の水分が入ってきて肺などに入ってしまうと呼吸ができなくなり最悪の場合死に至ります。
湯船に沈みそうになったら大体であれば目が覚めますが、失神状態だと起きずにそのまま溺死してしまうことも…。万一意識を取り戻してものぼせた状態だと体をうまく動かすことができず、湯船から上がれず溺死してしまう場合もあります。
医学部の調べで入浴中の死亡割合の6割を溺死が占めると発表されました。死亡事故も数は減らず交通事故死と並ぶくらいの数が報告されています。年齢が上がると共に意識の復帰が難しくなるため事故も起きやすくなります。
入浴中だけじゃない!他にも潜む危険とは?
入浴中に少しでも眠気に襲われたらすぐに湯船から出るようにしましょう。しかしお風呂から上がった後も注意が必要です。「ヒートショック」という言葉を聞いたことはありますか?このヒートショックも入浴中の事故数を伸ばす要因となっているんです。ヒートショックとは寒暖差によっておこるものです。
暖かいお風呂に入った後に脱衣所に行くととても寒いですよね。せっかく温まったのに体が一気に冷えて眠気も覚めると思います。この急激な冷えが体にはとても悪いんです。体の体温が急激に下がることにより血管は一気に縮みます。
されにより血圧が一気に上がります。血圧が短時間に異常に上下すると血管、血流が異常状態になり、失神やめまいなどを引き起こします。また酷い場合は動脈硬化、心筋梗塞などを発症しそのまま死亡してしまうケースも多くあります。
ヒートショックによる死亡事故は毎年1万人近くいると言われています。その多くは高齢者とされていますが注意が必要なのは高齢者だけではありません。もともと血圧が正常ではない場合や肥満体系の人は注意必要です。またお酒を飲んでからお風呂に入ると血圧の変動が激しくなってしまうので気を付けましょう。
温度と時間をしっかり決めて快適な時間に
入浴中の事故やヒートショックを避けるにはどのようなことが効果的なのでしょうか?せっかく体を休めるためにお風呂に入っているのに体に負担をかけたくはないですよね。でもシャワーだけで済ませてしまうのは健康的にもあまり良くありません。しっかり対策をして心地いい入浴時間にしましょう。
(1)お風呂の温度は低めに
温度が高いお湯につかると血圧も上昇しやすくなります。38℃~40℃くらいの熱すぎないお湯の温度にしましょう。
(2)入浴時間は短めに
長時間湯船にいると眠気が襲ってきやすくなります。また、血圧の変化も出やすくなってしまうのでお湯の設定が40℃くらいの時は15分位にしましょう。
(3)長時間入りたいときは半身浴
お風呂の中でTVをみたり読書をしたり自分の時間にしたいときは、ぬるめのお湯で半身浴をしましょう。ぬるめのお湯なら長時間入っていても血圧に負担をかけにくいです。また万が一眠ってしまっても水位が高くないため溺れる危険性も減ります。
しかし半身浴は普通の入浴より汗をかくので脱水症状にならないために多めに水分をとりましょう。
(4)湯船から上がるときはゆっくり
眠気を感じ、危険だと思ってすぐに立ち上がるのは危険です。湯船から一気に立ち上がると血液が一気に下に落ち脳に血液がいかず酸素不足によりめまいを起こしてしまいそのまま怪我をしてしまう場合や失神してしまう場合があります。
お風呂から上がるときはゆっくり立ちましょう。浴槽の縁などに一度腰掛け、一呼吸してから上がるようにしましょう。
(5)浴室と脱衣所の温度の差をなくす
寒暖差は体に良くありません。せっかくお風呂で暖まって眠気が来たのに寒さで目がさえてしまっては意味がないですし、ヒートショックになってしまう危険性もあります。特に冬は危険性が高まるので、脱衣所にヒーターを置いたり浴室に空気がこもらないように扉を開けるなどして温度差をなくすようにしましょう。
また食事をした後に入浴しないようにしたり、すでに眠気がある状態でお風呂に入るのはとても危険です。目を覚ましてから入るか入る時間をずらすようにしましょう。
体を休めるのはお布団が最適
体を休めるお風呂ですがリラックスしすぎて眠ってしまうと最悪の場合死に至る場合があります。お風呂に入ることにより血圧が急激に変化し、脳の酸素不足から眠気が起きます。しかし、普段夜に起きる眠気とは違い失神等、意識を失う形なので体が休まっているわけではありません。お風呂の中で意識を失うと危険がたくさんあります。
- のぼせて体調不良に
- 脱水症状
- 溺死の危険性
またお風呂で急激に体を温めた後に寒い脱衣所などに行くと寒暖差によりヒートショックになってしまい、脳梗塞や心筋梗塞、失神につながるので気を付けましょう。
極度に眠い特や食事後で体温が上がっているときの入浴は気を付けましょう。お風呂に入るときはしっかり自分の体調などをしっかり見て入るようにしましょう。
- 温度は高すぎると危険38℃~40℃
- 入浴時間は15分位にする
- 長時間入りたい場合はぬるめのお湯で半身浴
- 湯船から立ち上がる時はゆっくり
- 浴室と脱衣所の温度の差をなくす
長時間お風呂で眠っていると水温が下がり体の冷えにもつながります。お風呂は体を清潔にし疲れを癒すところではありますが眠るところではありません。少しでも寝そうと感じたら湯船から上がりすぐ布団に入るようにしましょう。髪などを乾かさないと夏でも冷えにより睡眠の質が下がってしまうので気を付けましょう。
お風呂は本来、体の疲れを癒したりストレスや緊張をほぐすために入るものです。寝る直前にお風呂に入ってしまうと眠くなってしまうので食事をとる前に入ると寝る危険性も少なくなります。お風呂に入るときは入浴剤を使うと短い時間でよりリラックスできます。あまり長い間入浴しない場合は効果を上げるためにも入浴剤を使ってみるのもいいかもしれません。
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