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カフェインを昼寝の前に飲むと寝覚めが良いって本当?

昼寝の時にコーヒーなどからカフェインを摂取すると寝覚めが良くなる、というようなことを聞いたことありませんか?コーヒーや緑茶、エナジードリンクなどの飲み物に含まれているカフェインですが、一般的には「眠気覚まし」程度の認識の人がほとんどだと思います。

 

 

カフェインで寝覚めが良くなる?

「ちょっと休憩」というときにコーヒーを飲むという人は多いでしょう。そのあとに昼寝をするとすっきりすると感じる人もいるようですが、実際カフェインの摂取は健康に良いのでしょうか悪いのでしょうか。実はカフェインを摂取することによるメリットはあまりありません。

 

メリットとしてわかっていることは、気分が高揚すること記憶、計算能力が向上することです。コーヒーとか紅茶を飲むと自然と気分が上がりますし、ほっとします。また、コーヒーを飲んだことによる記憶や計算能力の実験では、コーヒーを飲んだほうが計算能力が高いということがわかっています。

 

しかし、カフェインはメリットよりデメリットのほうがはるかに多いです。頭痛が生じたりストレスの増大、依存症や利尿作用、睡眠の質の低下など複数のデメリットが挙げられます。

 

昼寝前にカフェインを飲むことで寝覚めが良くなる、というのはカフェインによって眠りが浅くなっているだけなので、寝覚めが良くなっているというわけではありません。

 

カフェインの取り過ぎは依存症になり、頭痛を引き起こす

コーヒーとか紅茶って美味しいですよね。美味しいがゆえに中毒性があり、依存症になってしまうこともあります。コーヒーなどに含まれているカフェインには血管収縮作用があり、カフェイン依存症になると頻繁にコーヒーなどを飲むわけですが、頻繁に飲むことによって常に脳の血管が収縮している状態が当たり前の状態になります。

 

カフェインによる血管収縮は時間とともに効果が薄れ、血管が元に戻るわけですが、そうなると普段の状態が血管が縮んで血流が低下しているところに、突然血管が拡張されてしまい、血流が促進されてしまいますから、頭に痛みが生じやすくなります。

 

そのためカフェインを摂取しないと普段の状態を維持できなくなってしまい、カフェイン依存症になるわけです。また、カフェイン依存症の人がカフェイン切れで起こる症状は、頭痛だけでなくエネルギーや集中力の低下などもあるため、日常生活で支障をきたしてしまう可能性があります。

 

麻薬と同じような状態ですよね。なくなってしまうと困るわけですから。もちろん麻薬のような症状があるわけではありませんが、ずっとカフェインを飲み続けると不眠症にもなる可能性もありますし、健康を害してしまいますから改善する必要があります。

 

しかし、いきなりカフェインを断つと頭痛を引き起こしますし、まず不可能でしょう。コーヒーを頻繁に飲むようであれば、コーヒーよりカフェインの少ない飲み物に変えていって徐々に減らしていくのが望ましいです。

 

カフェインは睡眠を阻害し、ストレスを増加させる

イメージが湧かないかもしれませんが、カフェインは神経に強い影響を与えてしまう刺激物です。科学的にもカフェインによる睡眠への影響は証明されていて、カップ1杯分でも睡眠を阻害してしまうことがわかっています。

 

実験では被験者に眠る直前、眠る3時間前、眠る6時間前の3つのタイミングでカフェインを摂取してもらった結果、すべての人が大幅に睡眠が阻害されるということがわかりました。

 

しかし、睡眠の測定器では眠りが阻害されていることは明確に数値に出ていたのにも関わらず、被験者本人たちは全く自覚がなく普段と変わらないと感じていました。睡眠が阻害されている自覚がまったくないというのは、寝不足などの悪循環に陥りやすくなります。

 

寝不足で疲れが取れないにもかかわらず、コーヒーを毎日飲み続けることで頭痛を引き起こして、カフェイン依存症になってしまうという可能性もあります。また、カフェインが半減するのは5~8時間ほどかかると言われており、完全に消えるのには数日かかることもあります。

 

そのため、毎日コーヒーや紅茶を飲むことでカフェインがずーっと体内に居座り続けますから、依存症になりやすいです。また、カフェインを摂取して眠気を飛ばすことで、ストレスが増大されることもわかっています。コーヒーなどからカフェインを摂取すると、体内にアドレナリンやコルチゾールなど睡眠を阻害するホルモンが分泌され、眠気を飛ばします。

 

コルチゾールはストレスホルモンであり、アドレナリンはストレスホルモンではありませんが、アドレナリンが分泌されることにより、ストレスホルモンが急激に増加します。そのため、カフェインを摂取することにより睡眠を阻害する上、ストレスを増加させてしまいます。

 

昼寝の前であっても飲まないほうが望ましい

カフェインを摂取することはメリットよりデメリットのほうが大きいですから、健康の観点から言えば飲まないことが望ましいです。しかし、健康のことばかり気にしてたらキリがありませんし、どうせなら珈琲や紅茶を美味しく楽しんで飲みたいですよね。睡眠や健康を害さない程度に飲むのであれば、飲む期間と時間を決めることです。

 

カフェインを摂取する期間としては、カフェイン依存症の人でなければ、2日飲んで3日休むというのが綺麗にカフェインを抜けさせることができるサイクルです。「そうしょっちゅう飲まないけど、たまには飲みたい」という人であれば、たまに飲みたくなったとき限定で飲む、という感じにすると良いです。飲む期間を最大でも2日とすれば、健康を害さず楽しんで飲むことができます。

 

カフェインを摂取する時間としては、眠る時間に近くなるほど悪影響を及ぼしますから遅くても15時くらいまでにしておきましょう。また、カフェインを午前中に少量摂取するのであれば、生活リズムを整えられるというメリットがあります。

 

上記でコルチゾールはストレスホルモンと書きましたが、コルチゾールはストレスホルモンでありながら生活リズムを整えてくれる良い面もあり、カフェイン依存症になっていなければ午前中に適度な量を飲むのは良いのではないでしょうか。

 

カフェインは睡眠を阻害させない程度に上手に飲む

コーヒーや紅茶などカフェインが含まれている飲み物が好きな人は多いですが、カフェインはメリットよりデメリットのほうが多く、睡眠においては悪影響をもたらしてしまいます。カフェインを飲み過ぎると依存症になり、カフェインを摂取しなければ頭痛や集中力の低下を引き起こして、カフェインがないと普段通りの活動ができなくなってしまいます。

 

また、カフェインを摂取して眠気を飛ばすことで、ストレスが増大されることもわかっていて、コーヒーなどからカフェインを摂取すると、ストレスホルモンが分泌され、眠気を飛ばします。

 

カフェインが半減するのは5~8時間ほどかかると言われており、完全に消えるのには数日かかることもあり、毎日少しでも飲む習慣がある人は依存症になりやすいですし、ストレスが増加し自然と眠りにつきにくくなります。そのため、カフェインを摂取することはメリットよりデメリットのほうが大きいですから、健康の観点から言えば飲まないことが望ましいです。

 

ですが、コーヒーや紅茶好きの人はそれでも飲みたいと思います。その場合は、飲む期間と時間を決めることで睡眠や健康を害さない程度に飲むこともできます。期間としては、2日飲んで3日休むというサイクルで綺麗にカフェインを抜けさせることができます。そんなに飲まないという人であれば、たまに飲みたくなったとき限定で飲むというようにしましょう。

 

時間としては、眠る時間に近くなるほど悪影響を及ぼしますから遅くても15時くらいまでにしておきましょう。カフェインは睡眠を阻害させない程度に上手に飲むようにしましょう。

 

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