暖房をつけたまま寝るのは大丈夫?寒い冬を乗り切るためにできること
冬眠るときはどのようにして暖を取っていますか?せっかく寝ようと思って布団に入ったのに布団が冷たくて全然眠れないなんてことありませんか?暖房をつけたまま寝るのもいいですが電気代や体に影響がないのか気になりますよね。
布団に入っても寒い…
人間は寝るときに自然に体温調節をします。でも寒いからと言ってすぐに体温調節ができるわけではありません。せっかく体を休めたいのに寒さから寝つきが悪くなってしまうのは嫌ですよね。
タイマーを付けて寝るのもいいですが冷えが厳しい夜だと冷気で目が覚めてしまったり、トイレで目が覚めた時にまた寒い思いをしたくない…もう暖房をつけたまま寝てしまおうと思ってしまいますよね。
気になる電気代ですが暖房機器によって違います。一般的に良く使われるエアコンを夜の間つけっぱなしにしても電気代は少し上がるくらいなんです。暖房は設定した温度に部屋を暖めるときに大きな電力を使います。自動設定や寒い部屋から暖かくしようとすると時間がかかりますが低めの温度でずっとつけて置く分にはそこまでの電力は消費しないんです。
寒いのが嫌だから低い温度で暖房をつけ続けようかな…と思いますよね。でも暖房をつけたまま寝てしまうことにより寒さを感じない代わりにデメリットもあることをしっかり理解しましょう。
暖房をつけたままだとどうなるの?
睡眠中に暖房を継続して使い続けるデメリットはなんでしょうか?環境的な問題だけではなく体や睡眠にも影響が出てしまうかもしれません。
(1)乾燥しやすくなる
空気を温めることにより空気中の水分が飛び、乾燥した部屋になります。乾燥してしまうと肌などに影響が出るだけでなく息をしている間に口内も乾いてしまい、菌が増殖しやすくなり体調を崩しやすい体になってしまいます。どれだけ寒くても寝ている間は汗が出ます。乾燥している体内からさらに汗として水分が出てしまうと脱水状態になってしまいます。
(2)火事の危険性
エアコンであれば火事の心配はないかもしれませんが電気毛布や電気ヒーター等電線から熱を出す暖房器具は長時間同じ場所にあったり燃えやすいものが近くにあると燃やしてしまいます。部屋が乾燥していると火も起こりやすくなるので寝ている間に気付かず燃えてしまうかもしれません。火事にはならなくても布に穴が開いてしまったり、火傷の危険もあります。
(3)体温調節ができなくなる
自覚症状がなく一番良くないのが体温調整です。入眠する前は体温を高くし、深い睡眠に入ろうとするので暖房がついていてもいいですが入眠してからしばらくすると体温を低くし体と脳を交互に休めようとします。その時に部屋が暖かくなっていると体温調整ができなく睡眠のリズムが崩れてしまい、起きた後に疲労感が残ったり、すっきり起きられなくなってしまいます。
すぐ寝るためには寝室の環境づくりが大切?
寝るときに暖房をつけてしまうのが良くないのか?というわけではありません。寒い中無理やり寝ようとすると無意識のうちにストレスを感じてしまい、良質な睡眠がとれません。気持ちよく睡眠をとるために睡眠前の寝室の環境づくりをしましょう。
(1)寝る前まで暖房を入れておく
お風呂で暖まった体が一気に覚めてしまうと眠気も消えてしまいます。寝る1時間前くらいになったら部屋の暖房をつけておきましょう。エアコンの場合は設定温度を高くしすぎず、寒くないなと思うくらいの設定にしましょう。
その他の暖房の場合布団から十分に離しておきましょう。
(2)加湿する
部屋が乾燥していると呼吸がしづらくなり睡眠に入りづらくなります。また加湿をすると、していないときよりも部屋の温度が上がります。
(3)布団の中を温める
いくら部家を暖かくしても布団がひんやりしていたら意味がありませんよね。電気毛布やゆたんぽを布団の中に入れ布団を暖かい状態に保つようにしましょう。電気毛布を長時間つけているのは火傷や布団を焦がしてしまうこともあるので気を付けましょう。
(4)寝るときは消す
いざ寝よう!というときは暖房や電気毛布は消すようにしましょう。入眠時に寒くないようにしておけば入眠した後は体が体温調節をしてくれます。加湿器やゆたんぽはそのままにしておいても大丈夫です。部屋が寒く感じてしまう場合はタイマー設定にして寝ましょう。
(5)毛布を下に引く
毛布は熱を閉じ込めるように作られているので敷布団の上に敷いて使いましょう。体の上に掛けるより寒さは少なくなります。
寝室の暖房は何がいいの?
暖房には色々な種類があります。商品によって使い方や効果も違うので自分の生活に合った暖房器具を選びましょう。
(1)エアコン
夏冬両方使えるため多くの家庭で使われています。温度設定を固定にしていれば電気代もそこまでかからず最近ではエコに特化したものも増えています。部屋の上についているため一気に部屋全体を温めるのに効果的です。寝室暖房にはとても適しています。
(2)石油ストーブ
灯油を入れそれを熱にします。暖房の中では一番温まるスピードもはやく、電気代もとても安いですが灯油をくみにいかなくてはいけないというデメリットがあります。独特なにおいもあるので寝室で使うのには向いていません。リビング等で使うのがいいでしょう。
(3)ハロゲンヒーター
電気を熱変換し、温めます。暖房器具自体が温まるスピードは早いですが、部屋全体を温めるのには向いてません。また熱が出てくる場所がむき出しになっているため布団等が長時間当たっていると燃えやすくなってしまうので注意が必要です。
足元が極端に寒い時に使うのが向いているので寝室には向いていません。
(3)電気毛布、電気カーペット
電線から熱を出すので直接体に触れることができる暖房器具です。布団やパジャマなどを温めておくのに効果的です。
しかし長時間体に触れていると水分が持っていかれたり低温火傷にもなるので自分自身に掛けるのではなく何かを温めるのに使ったり間接的に使うようにしましょう。
どの暖房器具にも言えるのは乾燥しやすくなることです。最近ではペットボトルに水を入れてそれを加湿器にする器具などがあるので暖房がある部屋には全部に加湿器を置くようにしましょう。洗濯物を干したり、水分多めのタオルを部屋に掛けておくだけでも少しは乾燥が防げます。
寒い冬を乗り越えるために
寒い冬を乗り越えるのに必要不可欠な暖房、寝るときに寒いのが嫌で暖房をつけっぱなしで寝てしまうこともあるでしょう。しかし暖房をつけ続けて寝てしまうことにより体に影響が出てしまいます。
- 乾燥しやすくなる
- 火事や火傷の可能性
- 睡眠中の体温調節ができなくなる
睡眠中は睡眠のリズムに合わせて体温調節を行います。なので寝るまでの布団と部屋の暖かさを整え眠った後も快適な睡眠環境にできるようにしましょう。
- 寝る1時間前位から暖房をつけ部屋を暖めておく
- 加湿する
- 湯たんぽや電気毛布で布団の中を温めておく
- つけていた暖房は寝るときに消す
- 毛布を敷布団の上に敷く
部屋の暖房の組み合わせとしてはエアコン、電気毛布が一番温まりやすく空気などにも影響がありません。電気毛布は寝る前に消さないと体に影響がでてしまいますがゆたんぽは自然に熱がなくなるので温まるスピードは遅いですが健康的には電気毛布よりは優しいでしょう。
このとき気をつけなきゃいけないのが温めすぎないということです。布団の中や部屋を極端に温めると寝ている間に熱くなってしまい、布団がはだけてしまい部屋が寒くなるにつれせっかく温めた体が冷えてしまいます。
部屋の気温は寒いと感じないくらいの気温、布団は人肌程度の温度に設定するようにしましょう。夜トイレに起きてしまった場合はなるべく外の冷気を入れないように布団から出てスリッパをはくなどできるだけ冷たいところに素肌が触れないようにしましょう。
睡眠のリズムが整うと健康になり、基礎体温も上がるので少しずつ布団に入ってからの睡眠時間が短くなるでしょう。どうしても寒い時だけ暖房に頼り、健康的に冬を越しましょう。
温かい飲み物を飲んで体に冷えが回らないようにするのも効果的かもしれません。それに付け加えて青汁などで体の代謝を上げてみると意外にも寒さを感じる事が少なくなるかもしれないので、体の中から冷え対策をするのもいいことですよね。