低体温が睡眠妨害してた!?睡眠と体温の関係って?
あなたの平熱は何度ですか?人間は気温や環境によって体温を変える変温動物です。一般的な平熱は36℃~37℃前半が健康的とされています。しかし最近の女性は35℃前後が平熱という人が多いんです。低体温だと眠りにくいという声もよく聞きます。睡眠と体温に関係はあるのでしょうか?
人間には基礎体温というものがあります。平熱と似ていますが、その人の平常時の体温です。これは何回か熱を測った時の大体の体温ではなく、1か月から3か月間、毎朝はかり続けて決まるものです。その体温が35℃前後だと低体温に分類されます。
基礎体温って何?
低体温=冷え性だと思いませんか?実は体温と冷えは直結していないんです。もちろん基礎体温が低いと体が発熱しても体温が上がりづらく、冷え性にはなりやすくなりますが低体温だからと言って必ず冷え性になるわけではないですし、基礎体温が高くても冷え性になることはあります。
低体温は自覚しづらく、表立って何かが起きるわけではありません。しかし気付いていないうちに体に悪影響を及ぼしている可能性があるんです。低体温が原因で免疫力が弱くなり、病気になりやすくなります。また腰痛や頭痛、生理不順などの症状もでます。
良く寝つきが悪かったり、しっかり眠れなかったな…なんて日が続いていたりしませんか?しっかり寝るために睡眠によさそうなことを試してもなかなか治らない睡眠の悩み、もしかしたら低体温が原因かもしれません。
基礎体温を上げて、ストレスなく睡眠に入れるようにしたいですよね。では睡眠と体温にはどのような関係があって、体温をあげるとどのように変わっていくのでしょうか?
睡眠との関係とは?
体温と睡眠はどのように関係しているのでしょうか?睡眠に入ると体が動かなくなるため体温は下がります。体の中の温度、腹部体温も睡眠中は体を休めるために下がります。日中は内臓を活発に動かすために腹部体温の高い状態が続いています。
寝るときはその熱を放出し、体を休めるための睡眠に入ります。寝る前に手先がぽかぽかしたことはありませんか?これは体内にたまっていた体温を手や足先から放出して深い眠りに入ろうとしているんです。
基礎体温が低い状態ではうまく熱が放出されず、内側に溜まったままになってしまい、それにより温度調節がうまくいかず、深い睡眠に入れなくなってしまうんです。基礎体温が低くなってしまう原因はいくつかあります。基礎体温を下げてしまうだけではなく直接的に快適な睡眠の妨げになっているかもしれません。
(1)ストレス
仕事や付き合いなどでストレスが溜まってしまうと、生活習慣が乱れてしまったり食生活も乱れがちになってしまいます。そのような状態が続いてしまうとホルモンバランスが崩れ体温調整ができなくなってしまいます。
(2)運動不足
体の中にたまった老廃物を汗として出したり、体の中にたまった熱を放出します。しかし普段運動をしていないと汗をかくことが少なくなり、代謝も悪くなります。代謝が悪くなると汗が出にくくなってしまいます。筋力も低下するので熱を作る力が弱くなってしまいます。
体温を上げるにはどうすればいいの?
生活習慣を変えて基礎体温を上げましょう。まず、基礎体温を上げる前に基礎体温を知ることが大切です。1か月程朝起きた時に体温を測りましょう。それを記録し自分の体温の変化を知ることにより、体調不良や体の変化に気付きやすくなります。
舌の裏ではかるとより正確な体温がわかります。基礎体温を上げるのは何か特別なことをするのではなく、日頃の生活を少し変えるだけでいいんです。
(1)運動をする
代謝を上げるためにも運動はとても大切です。汗だくになるまでの運動は難しくても、1日30分位は歩くようにしましょう。ヨガやストレッチなどもリラックス効果があり、体温を上げるのにも快適な睡眠にも効果的です。
(2)体温を上げる食材を食べる
体の中で体温を上げる食材を多くとりましょう。香辛料や根菜等が体温を上げやすい食べ物です。冬に多くとれる野菜は体を温めるのに効果的です。基礎体温が低い場合は体を冷やす食べ物はなるべく控え、夏でもなるべく温かいものを食べるようにしましょう。
(3)ゆっくり入浴
忙しさからシャワーで済ませることが多くありませんか?面倒くさいのがかってしまい入浴にそこまで時間をかけないことが多くなってしまうと思います。しかしそれでは体温が下がりやすくなってしまいます。
湯船につかってしっかり体を休めることにより体の緊張がとけ、体の温度も高くなりやすくなります。発汗効果も期待できるので、できるだけ毎日湯船につかるようにしましょう。入浴剤を使うとさらに効果が上がったり、リラックス効果も得られます。毎日の入浴を楽しく過ごしましょう。
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睡眠だけじゃない!体温を上げるとメリットがたくさんある!
基礎体温を上げていいことは睡眠の質が良くなるということだけではありません。基礎体温を上げるともっといいことが起きるかもしれません。
(1)免疫力があがる
体温が上がることによって病原菌に対する免疫力が上がり、病気になりにくくなります。体温が上がるごとに比例して免疫力も上がるので健康的な体のためにも基礎体温はとても大切です。
(2)肌がきれいに
体温が上がることにより代謝も良くなります。代謝が良くなると汗で毛穴の汚れや皮脂などが汗と一緒に流れてくれるので、肌のリセット回数が多くなりきれいな肌に近づきます。
(3)ダイエット
体温が低いと食べたものを分解するエネルギーが生まれにくく、体に余分なエネルギーが蓄積されやすくなってしまいます。体温を上げて代謝をよくすると食べ物を分解する力が強くなり、太りにくい体質に近づけます。
(4)便秘改善
女性の多くが悩む便秘、体の重さに繋がったり腹痛にも悩まされますよね。便秘は腸の動きが悪くなってまうもの。体温を上げることにより腸内の温度も上がり、腸も活発に動くようになり、便秘も改善されるかもしれません。
(5)メンタルも強くなる
体温が上がることにより心も体も活発的になります。体温が低いと脳もマイナス思考になってしまい、少しナイーブになってしまいます。また、体温が上がることにより血流も良くなり、仕事効率のアップするかもしれません。
(6)妊娠しやすくなる
将来的に子どもがほしくなった時、低体温だと妊娠する可能性が低くなると言われています。妊活でも最初に行うのは体温管理です。体温の維持は女性にとってとても大切なんです。
毎日しっかり検温しよう
風邪を引いたときくらいしか気にしない体温ですが、低い状態が続くと睡眠や健康に害が出てしまうんです。病気と違って自覚症状があまりないので放置してしまうことが多いですが基礎体温を上げると今までの悩みも解決されるかもしれません。
基礎体温が下がってしまうのは日々のストレスや運動不足、食生活等の乱れが積み重なり、ホルモンバランスが崩れてしまうことから起きてしまいます。生活を改善して基礎体温を上げられるようにしましょう。
- 1日30分は歩く、ヨガやマッサージも効果的
- 根菜や香辛料など体を温める効果のある食材を食べる。冷たい料理は避ける
- 湯船にしっかりつかる
基礎体温を上げることにより睡眠の改善だけではなく、他にもメリットが生まれます。
- 免疫力が上がる
- 肌がきれいになる
- 代謝が良くなるためダイエットにつながる
- 腸の動きが活発になり便秘改善
- メンタル面も強くなる
- 将来的に妊娠しやすい体になる
女性は男性より筋力が低いためなかなか体温が上がりづらくなってしまいます。脂肪はつきやすいですが、それを筋肉にしようとすると多くのエネルギーが必要になってしまうため、基礎体温も上がりづらいんです。ですが規則正しく健康的な生活をしていれば、少しづつ基礎体温も上がっていきます。長い目で見るようにしましょう。
女性は月経や体調により体温がとても変動しやすいです。健康管理のためにも毎日しっかり体温を測りしっかり体温管理するようにしましょう。基礎体温を上げて快適な睡眠を当たり前の日常にできるようにしましょう。