朝ごはんは体にいい？寝起きに食欲がない場合はどうするの？

朝ごはんは食べていますか？寝起きに食欲がない日もあるでしょう。学生の頃は毎日食べていたのに、社会人になってからは忙しくて朝ごはんを食べることが少なくなってしまった、なんてことはないですか。女性はダイエット中だからといって朝ごはんを抜く人も多いそうです。

朝ごはんは忙しくて食べない派

朝ごはんを食べないと、私たちの体はどうなってしまうのでしょうか。朝ごはんを食べないとイライラしたり、集中力がなくなるといった経験はないですか？これは脳の中のエネルギーが眠っている間になくなるためです。

脳の中のエネルギーというのがブドウ糖です。名前くらいは聞いたことあるかもしれません。このブドウ糖というのが人間のガソリンみたいなもので、私たちの体を活発にしたり、集中力を上げてくれるのです。車はガソリンがなければ走れないのと同じように、私たちは空腹になると動けなくなってしまいます。

体がぼーっとしたり、だるさを感じたりするのはこのためです。結果、朝ごはんを抜いてしまうことにより、仕事の効率が大幅ダウンしてしまいます。仕事でしっかり成果を出したいという場合は、時間を作ってでも朝ごはんを食べる習慣を作ったほうがいいかもしれません。朝ごはんを食べることでたくさんのメリットがあるようなので見てみましょう。

朝ごはんを食べるとどんないいことがあるの？

文部科学省でも「早寝早起き朝ごはん」という運動を推奨していますし、朝ごはんを食べることは健康にもいいと言いますが、具体的にどのように健康にいいのでしょうか。

体を起こしてくれる

寝起きは体がうまく動かないなんて人は多いのではないでしょうか。何時間も眠っていたのだから仕方のないことです。朝食を食べることで体が目覚めるという効果があるのです。これは脳を動かすブドウ糖という栄養素が朝食を食べることで活性化します。

ブドウ糖はためることができないので、朝起きた空腹の状態だと空っぽになっているのです。朝ごはんを食べるとエネルギーが上がり、仕事の集中力や記憶力も上がります。

お腹の調子を整えてくれる

朝ごはんを食べると脳に刺激を与えてくれて、腸の働きがよくなります。この影響で排便がスムーズになります。無理なダイエット中の女性は便秘気味な人が多いので、むしろ朝ごはんを食べたほうが効率よくダイエットできるかもしれません。

太りにくい体になる

朝ごはんを食べないと体が飢餓状態になり、昼ごはんを必要以上に食べるはめになってしまいます。その時食べた物はしっかり体に吸収されるので太りやすくなるのです。朝ごはんを食べることにより、必要以上のカロリーの吸収が必要なくなるので、やせやすくなります。太りたくない人は少しでも朝ごはんを食べたほうがよさそうです。

体温が上がる

夜眠っている間に体温は下がってしまいます。体温が下がったままだと体はうまく動きません。朝ごはんを食べることで体温を上げることができるので、朝から脳や体を活発に活動することができます。

寝起きで食欲がない場合はどうすればいい？

理想の朝ごはんは主食・主菜・副菜・汁物がそろったバランスのよいものがいいとされています。特にお米は消化や吸収がよくブドウ糖が安定して得られるので、できれば和食がいいでしょう。ただ時間やお腹の好き具合の関係で、しっかり朝ごはんを食べるのは無理だという人もいると思います。

朝食を食べる習慣がない人は少しでも飲み物や食べ物を口にすることから始めてみましょう。朝ごはん初心者の人のために簡単に食べれるものをまとめてみました。

バナナ（1本・約77Kcal)

どんなにいそがしい朝でもバナナ1本なら調理時間もゼロですし、手軽に食べれるのがいいでしょう。バナナはブドウ糖やビタミン、ミネラルと多くの栄養素が含まれていて消化にもいいです。朝ごはんには持ってこいの食べ物でしょう。

ヨーグルト(無糖1杯80g・約50Kcal 加糖1杯80g・約54Kcal)

ヨーグルトには豊富なたんぱく質が含まれているの、朝の体温を上げて目が覚める効果があります。カロリーが低いのでダイエット中の女性にも嬉しいでしょう。腸の働きが活発になるのでお通じにもいいです。ヨーグルトの中にバナナを入れて食べると更に栄養価アップです。

おかゆ(約0.3合100g・約168Kcal)

おかゆというと体調を崩した時の食事というイメージですが、中国や韓国では朝ごはんの定番メニューなんです。温かくて消化にいいので食べやすく、体に栄養が素早く吸収されます。梅干しやネギなどを入れてその日の気分でアレンジするのもいいでしょう。お茶漬けでも大丈夫です。

青汁(1杯3g・約11Kcal)

青汁には食物繊維やミネラル、ビタミンと様々な栄養素が含まれています。カロリーも低いので食欲がなく、ダイエット中の女性にはピッタリでしょう。温めて飲むことで体温を上げて体が活発になります。人間は眠っている間にコップ1杯分の水を失っているので、失った水分を補給できて、栄養価も高く吸収率もいいので食欲がない時にいいでしょう。

実は朝ごはんを無理して食べなくても大丈夫？！

一日三食食べるというスタイルは江戸時代から始まり、それまでは一日二色で過ごしていたそうです。人は最初から三食食べていたわけではなかったみたいです。食事の目的は一日の活動に必要なエネルギーを摂取するためですが、最近はそれぞれのライフスタイルに合わせて一日二色や一日一食を実践している人もいるようです。

朝ごはんを食べないことはデメリットだけでなくメリットだととらえている人も増えてきているみたいです。どんなメリットがあるのでしょうか。朝ごはんを食べないことで胃や腸の消化の回数が減り、負担がかからなくなるといいます。

朝ごはんを食べてから胃や腸で吸収されるのは、かなりの時間がかかります。朝ごはんを抜くことでその時間がなくなるので、胃や腸への負担は大幅に軽減されるのです。さらに朝ごはんを食べないことで一日の摂取カロリーを減らせます。

飲み会などで夕食を食べ過ぎてしまうと摂取カロリーが余ってしまい、体重が増えます。前日食べ過ぎてしまった場合は、むしろ次の日の朝ごはんを抜いてみてもいいかもしれません。最近では朝ごはんを食べなかったり、食事の回数を減らすことがストレス解消になるという研究もあります。

食事を一日一食にすることで、サーチュイン遺伝子と呼ばれるストレス緩和や病気から体を守る効果がある物質が活性化するそうです。無理して食事を抜く必要はないと思いますが、食欲がない時に無理して朝ごはんを食べなくていいかもしれません。

朝ごはんは食べても食べなくてもどちらでもいい！

朝ごはんを食べなくてイライラしたり、集中力がなくなってぼーっとしたりした経験はないですか？これは脳の中のエネルギーが眠っている間になくなるためです。ブドウ糖は車で言うガソリンみたいなもので、私たちの体を活発にしたり、集中力を上げてくれるのです。朝ごはんを食べることで私たちにどんなメリットがあるのでしょうか。