耳鳴りでキーンとする?左耳や右耳から聞こえるのはなぜ?
耳鳴りは「キーン」とか「ジーン」といった音がする不快な音ですよね。耳鳴りの症状は老若男女関係なく起こる身近な症状ですが、なぜ耳鳴り起こるのでしょうか。また耳鳴りが両耳で聞こえるのではなく、左耳や右耳など片耳から聞こえたりするのも不思議です。ということで、今回は耳鳴りの原因や対処法について調べてみました。
左耳や右耳だけなど片耳から聞こえる?耳鳴りには種類があった!
なぜ耳鳴りがするのでしょか。実は耳鳴りにも色々な種類があるのです。
- 静かな部屋などで生じる生理的な耳鳴り
- 耳や聴神経などの異常により生じる耳鳴り
- 老化やストレスが原因とされている耳鳴り
生理的な耳鳴り
防音室などの無音の部屋に入った時や夜の周囲が静かな時間帯など、シーンとなって聞こえるのは健常な聴覚である証拠なので問題はありません。無音な状態によって鼓膜が緊張し、生理的な耳鳴りが起こります。
原因不明の耳鳴り
生理的な耳鳴りでもなく、病気による難聴でもない場合には原因不明の耳鳴りである可能性が高いです。この耳鳴りに関しては詳しい原因を解明できておらず、ストレスや老化が原因ではないかと言われています。突然難聴になる突発性難聴も日々のストレスなどによってなる可能性が高いです。
仕事などで日々ストレスを感じているとき、耳は情報を遮断しようとするため、この状態が限界に達すると、耳鳴りが起こりやすいです。そのため、ただでさえストレスが溜まっている状態で、耳鳴りによりさらにストレスがたまるという悪循環に陥りがちです。
耳の病気が原因の場合がある
耳鳴りの原因となる病気は複数あります。
難聴
難聴とは音や声が聞こえにくくなる状態のことですが、難聴にもいくつか種類があり、耳鳴りがする原因となる難聴は老人性難聴・突発性難聴の2種類です。
老人性難聴
老人性難聴は名前の通り、高齢者に多くみられる難聴ですが何歳から症状が起こるかは明確ではなく、身体的条件に影響されて発症する可能性が高いです。この老人性難聴の初期症状として、左耳に「キーン」といった高い音の耳鳴りがするというのが特徴です。
老人性難聴による耳鳴りの場合、数分程度聞こえるのであれば特に問題はありませんが、頻繁に聞こえたり長時間聞こえる場合には、別の病気である可能性があります。
突発性難聴
突発性難聴は突然耳の聞こえが悪くなったり耳鳴りがする難聴です。身体の不調や精神的なストレスなどが主な原因とされており、歌手の浜崎あゆみさんも仕事のストレスなどが原因で突発性難聴を発症したと言われています。突発性難聴も老人性難聴と同じく「キーン」という耳鳴りが聞こえます。
また、耳の聞こえの悪化や耳鳴りのほかに、突発性難聴は強いめまいも起こることがあります。めまいに関して時間の経過で徐々に症状が軽くなっていきます。
自律神経失調症
自律神経失調症は交感神経と副交感神経のバランスの乱れによって、だるさやイライラしてしまう病気です。自律神経失調症の症状の一つとして、左耳から長時間の高い音耳鳴りがすることがあります。自律神経失調症になると免疫力が低位化するため、耳の奥に細菌が感染して炎症を起こし、それによって耳鳴りが聞こえます。
聴神経腫瘍
脳に腫瘍があると左耳や右耳など片耳に高い音の耳鳴りが生じます。脳にある音を認識する神経である聴神経に良性の腫瘍により神経が圧迫され、その結果耳鳴りや難聴を引き起こします。
また、腫瘍の位置や大きさで耳鳴りの症状も変わります。耳鳴りの音の大きさが変わったり、片耳だけではなく反対の耳にも耳鳴りが聞こえるようになったりなど症状は様々です。
脳梗塞
脳にある動脈が閉塞や狭窄によって脳が異常をきたす脳梗塞ですが、脳の血流が悪くなることで左耳や右耳に高い音の耳鳴りや難聴、めまいがすることがあります。脳に酸素や栄養が届かなくなるため、このような症状が起こるのですが命の危険に関わることもあるため注意が必要です。
メニエール病
メニエール病は耳の中にある蝸牛と三半規管・耳石器のどちらか、または両方が強く水ぶくれすることにより、めまいや難聴、耳鳴りを引き起こす病気です。ストレスや睡眠不足により発症しやすくなるといわれています。
水ぶくれする場所により症状は異なります。蝸牛が水膨れになると難聴を発症し、水ぶくれが弱ければ難聴は発症せず、耳が詰まったような感覚や耳鳴りなどの症状がでます。
一方、三半規管と耳石器が水膨れになった場合、難聴や耳が詰まったような感覚にはならず、めまいだけ生じます。めまいも水膨れによって症状が異なり、回転する激しい状態からふわふわする程度の状態まで様々です。
キーンとかゴーて音の違いはなに?
耳鳴りの音でも「キーン」という高い音もあれば、「ゴー」とか「ザー」っと低い音や雑音が聞こえてくることありませんか?あの違いは何なんでしょうか。「キーン」という高い音はの耳鳴りは、危険性の高い病気である可能性があります。
高い音が聞こえるのは耳の内側にある聴覚神経に異常が発生し、脳が誤った信号を出しているためです。原因としては老化やストレス、難聴や自律神経失調症、脳梗塞などが考えられます。「ゴー」という低い音の耳鳴りは、首や肩こりなどの身体の異常による影響によって聞こえている可能性が高いです。
また、標高の高い山に登った際や飛行機の乗っている時に聞こえる耳鳴りは、気圧の変化によって耳鳴りが生じています。「ザー」という雑音のような耳鳴りは、血の巡りが悪い可能性が高いので入浴やマッサージなどで血の巡りを良くすると解消されることがあります。
自分でできる対処法は?
病気の場合の耳鳴りは病院へ行って治療してもらうしかありませんが、日頃の生活の乱れやストレスによる耳鳴りであれば、自分で対処することができます。
きちんと睡眠を取る
きちんと睡眠をとっていなければ体を休めることができず、疲れが取れないこともあります。たまにであれば問題はありませんが、それが習慣になっていると耳鳴りを引き起こすだけでなく、さまざまな病気の原因になる可能性が高まります。
だからと言って長時間睡眠をとれば良いというわけではなく、睡眠の質が良くなければ意味がありません。
睡眠の質を上げるには?
- 寝る時間を一定にすること
- 起きたら太陽の光を浴びること
- 運動をすること
- ブルーライトを避けること
- アルコールを摂取しないこと
などなど。寝る時間を一定にしていないと体内時計や体内リズムが崩れて、ホルモンがうまく分泌されなかったり、自律神経がうまく機能しないことがあります。
日の光を浴びることでセロトニンというストレスの軽減やうつ改善に効果的なホルモンが分泌され、睡眠の質を高めてくれます。運動もセロトニンを増やすことができ、ストレスの軽減や血流促進にも効果があるので睡眠の質を向上させるには効果的です。
また寝る前にスマホやパソコンを触ってしまうという人は多いんじゃないでしょうか。ブルーライトは脳を覚醒させてしまい、睡眠の質を下げる要因になります。アルコールを摂取すると睡眠が浅くなってしまい、結果睡眠の質が低下します。
ちゃんと食事を摂る
人間の体は食事の栄養によって作られているので、当たり前ではありますが健康を維持するにはバランスよく栄養のとれた食事をとることが大切です。ごはんやパンなどの主食を中心に肉や魚、大豆などの主菜、野菜やきのこなどの副菜、牛乳などの乳製品、果物の順で食事を摂るようにしましょう。
急に耳鳴りが起こっても大丈夫!
耳鳴りが起こるのはいろんな要因があるのですね。いきなりなっても不安になる必要はありません。普通に生活していてもなる可能性があります。
- 静かな部屋などで生じる生理的な耳鳴り
- 耳や聴神経などの異常により生じる耳鳴り
- 老化やストレスが原因とされている耳鳴り
耳鳴りでも様々な要因があります。もしかしたらそれは病気のサインかもしれません。少しでも気になれば病院へ行って診察してもらうようにしましょう。
- 難聴
- 老人性難聴
- 突発性難聴
- 自律神経失調症
- 聴神経腫瘍
- 脳梗塞
- メニエール病
自分でできる対処法の中に睡眠をしっかり取るというのがあります。普段の睡眠の質も意識してみましょう。
- 寝る時間を一定にすること
- 起きたら太陽の光を浴びること
- 運動をすること
- ブルーライトを避けること
- アルコールを摂取しないこと
合わせて起きたら日の光を浴びたり、バランスのよい食事を取ることによって急な耳鳴りを防ぐ効果があります。日頃の生活週刊も同時に見直していきましょう。