脳を休息 回復させるのは睡眠だけ?実は瞑想も効果が
脳は何をしている時に疲れると思いますか?もちろん勉強だったり考え事をすることで脳は疲れますが、実は脳は何もしていなくても疲れるんです。あなたがどれだけゲームをしようがぼーっとしていようが、常に脳は働いています。そのため、脳はどんな人でもしっかりと睡眠などで、休息をとったり回復させる必要があります。
脳は常に働いている
脳が消費するエネルギーはとても多く、身体が消費するエネルギーの1/4も消費します。また、脳を休ませるには寝るしかないと思っている人も多いかと思います。実は、脳を休ませたり回復させる方法は睡眠の他にもう一つあります。
それは瞑想です。瞑想の中でも、特に『マインドフルネス』という瞑想法は、アメリカのグーグル社でも行われたりと、ここ最近注目されていますよね。アップル社を創設したスティーブジョブズも瞑想を好んで行っていたそうです。
瞑想という言葉だけを見ると「胡散臭いなぁ」と思ってしまう人も少なくはないと思います。しかしグーグルやスティーブジョブズも行っているなら信用できそうだなと思いませんか?睡眠も瞑想も脳を休ませて回復させるのにそれぞれ効果はありますが、瞑想と睡眠を掛け合わせることで、睡眠の質も高まってより脳が回復させるのに効果的です。
瞑想による効果は脳を休息・回復させるだけじゃない
瞑想というと胡散臭いだとか、なんか信仰しなきゃいけないんじゃないのかとか、なんかすごいことするんじゃないかとか思うかもしれませんが、そんな大したことをするわけじゃありません。
瞑想は一種の脳のトレーニングみたいなもので、目を閉じて今現在に意識を向けて呼吸することで、脳の余分な活動を低下させてエネルギーの減少を少なくして、脳を休ませることができます。
さらに瞑想をすることでリラックスした状態になり、自分を制御して集中力を高めることができます。アメリカの研究では、8週間瞑想を続けることでアルファ波という脳波をコントロールする力を高めることができるということがわかっています。
また、瞑想をすることで血圧を下げて心臓病になるリスクを下げたり、痛みの緩和や炎症物質が減ったりすることもわかっています。その他にも瞑想を続けることで不眠症を治す効果があることもわかっていて、眠りまでの速さ、睡眠時間、睡眠の質などがすべて改善されるそうです。
これだけ瞑想による効果がわかっているわけですから、瞑想を行った方が睡眠はもちろん健康も大きく改善させることができます。
呼吸を意識して瞑想を行う
瞑想を行うには呼吸を意識することが大切です。呼吸は意識してもしなくても行うことができますが、呼吸を意識してコントロールすることで、自律神経を整えストレスを減少させ、リラックスすることができます。
呼吸でリラックスするには深呼吸をすることです。普通に深呼吸するだけでも効果的ですが、以下の深呼吸の仕方を行うより効果的になります。
- 姿勢を正してなるべく楽な姿勢で座ります。
- お腹に手を軽く当てて、肩の力を抜きます。
- お腹が膨らむことを意識してゆっくり大きく息を鼻から吸います。
- お腹だけでなく肺にも息を取り入れて2秒ほど息を止めます。
- 肺とお腹から空気が出て行ってへこむことを手で確かめながら、鼻からゆっくりと息を吐きます。
- 5回ほど繰り返します。
5回以上行ってもより質の高い瞑想になりますが、それ以下でも効果はあるので自分が続けられそうな回数分だけ行うようにすると良いですね。
瞑想+マインドフルネス
瞑想にマインドフルネスを組み合わせた『マインドフルネス瞑想』を行うことで、より脳を休息させるのに効果的です。マインドフルネスというと大層な名前だなと思ってしまいますが、簡単に言えば「今現在に集中する」だけです。
外へ行けばモノや建物で溢れかえっているように、人間の頭の中は雑念であふれかえっています。寝ようと布団に入っていざ寝ようとしたときに、ふと人生について考えたりとかやらないといけないことを思い出したりすることはないでしょうか。
考え事だらけになっていて、気が付いたら布団に入ってから30分が経過していた、なんてこともあるかもしれません。人間は毎日5万以上の考えや思いが浮かぶそうです。また、現代はストレス社会と言われていますから、何かと心の中で不満や文句を言い続けている人も少なくないのではないでしょうか。
そんな世の中だからこそマインドフルネスは特に重要です。マインドフルネスは先程も書いた通り今現在に集中するだけなのですが、いざ初めてやってみるとこれがなかなか難しいんです。
言葉だけで見るとすぐできそうなのですが、マインドフルネス瞑想をやってみると何回も続けていけば慣れていくんですが、人によってはやりながら別のことを考えたりしてしまいやすいです。
ではどうすれば良いかというと、呼吸に意識を向けることです。今現在に集中すると言われてもなんだかピンときませんし、他のことを考えがちになります。もちろん呼吸でなくても、他のことに意識が向かないようにできるなら別に呼吸でなくても構いません。
仕事に集中したいのであれば「今から仕事をする」と頭の中でひたすら念じて意識を向けることで、周流して瞑想することができます。
瞑想で睡眠を良質にする
瞑想をすることで睡眠の質を高める事ができます。瞑想をするタイミングは朝起きた時と夜の眠る直前が最も適しています。特に午前中に瞑想を行うとその日の睡眠の質が高まることがわかっていて、睡眠不足の人も朝に瞑想を行うのはかなり効果的です。
朝に瞑想を行った上で眠る前に瞑想を行うことで更に効果が増します。また、夜中に目が覚めてしまったという場合に瞑想をすることも効果的です。逆に眠れないとイライラしてしまうとストレスを溜めてしまい、興奮状態になって寝付けなくなります。
たとえ眠れなかったとしても瞑想でリラックスすることで、脳の疲れを取ることもできます。瞑想を続けていくことで目が覚めたり、眠れないということも次第に減ってきて眠れるようになるはずですから、焦らずしっかりと続けていくことが大切です。
瞑想+睡眠で生活を豊かにする
何もしていなくても脳は常に働いている上に、身体が消費するエネルギーの1/4も消費するため、疲れてしまいます。脳が疲れてしまうと普段の生活や仕事にも少なからず影響を及ぼしてしまいますし、人生を左右する大事な局面で間違った判断をしてしまうということもあるかもしれません。
そうならないためにも脳をちゃんと休ませて、回復させる必要があります。脳を休息・回復させるのは睡眠と瞑想があり、「今現在に集中する」というマインドフルネスと呼吸に意識を向けて、お腹が膨らむことを意識しながら深呼吸する瞑想を行うことで、リラックスして脳を休ませることができます。
瞑想をすることで、血圧を下げたり心臓病のリスクを下げたり、眠りにつきやすくなるということもわかっており、脳を休ませたり回復させるのには瞑想と睡眠を掛け合わせることでより効果的にすることができます。
現代はストレス社会と言われていますから、そんな世の中だからこそマインドフルネス瞑想をすることで、ストレスを緩和させリラックスして集中力を上げてくれるため、より効率的に仕事を行うことができます。
さらに、睡眠不足や不眠症などの睡眠障害を改善することもわかっているため、睡眠障害で悩まれている人は是非試して見ると良いです。また、睡眠薬みたいな副作用もないため誰でも試してみて損はありません。最初はなかなかなれないかもしれませんが、焦らずしっかりと続けることで確実に睡眠の質が向上し、集中力も上がるはずです。
脳をゆっくり休ませるには質のいい睡眠が必要になってきます。質のいい睡眠を取るには寝室の環境を整えるのも効果があります。夜になったらなるべく部屋を暗くして、体を温めたりするのもいいでしょう。
最近は寝つきやすくなるための香りもあるみたいなので、試してみてもいいかもしれません。自然とリラックスできる環境も瞑想を行うのと同時に整えてみてはいかかでしょうか。