寝室環境を整えると寝つきに変化がある!?
睡眠をとるときはだいたいの人が、寝室で寝ていると思います。稀にリビングのソファで寝ている人や、冬はこたつで寝てしまう人もいると思います。眠る為の環境が整っている所で寝た方が、より良い睡眠をすることが出来ます。
しかしその環境が整っていないと寝つきが悪くなり、寝起きも悪くなります。寝室の環境を整えるためには何に注目するのがいいのか、どうすることが適切なのかを考えていきましょう。
寝室で大事なことはこれだ!
寝室とは眠るための部屋で、布団を敷いたままにしていたりベッドを置いているような部屋のことです。基本的に寝室はあまり他の物がなく、リラックスでき落ち着けるような空間にしておくことがベストです。
しかし一人暮らしをしている人は寝るためだけに1部屋空けるのは難しいと思います。物の多い部屋で寝る事はこの際は仕方ないことだとしても、どんな部屋で寝ていようと寝る時に気を付けなければならない大切なことがあります。
それは「音」「光」「温度」「湿度」「雰囲気」が大切です。雰囲気は先ほども言ったように「寝るための部屋」にすることが大事です。なので寝室はほかの部屋と分けられ、物がない落ち着いた部屋にすることが大切ですがそれができない場合もあり得るので雰囲気に関してはできる範囲で構わないと思います。
できる限りは眠るための雰囲気を作れるようにしよう、ということです。ではそのほかの寝室環境を整えるためにどうするといいのでしょうか?難しいと思っている人は多いかもしれませんが、実は寝室環境はとても簡単に整える事ができるんです。
明るい環境は睡眠妨害になる
基本人間は眠る時に目を閉じて眠りにつくので、光をシャットアウトしていることになります。眩しいような光は睡眠をするにあたり大敵で、特に青色の光は良くないと言われています。
毎日使っているスマホやパソコンにもこの青い光は使われているので、寝る前にスマホを触るのが良くないと言われています。最近一般普及が当たり前になっているLEDライトも寝室環境には向いていません。
LEDライトも、青白い光で出来ているものなので睡眠を妨げてしまいます。寝る前や寝室の照明は間接照明にしたりして、極力目に光が入らないようにすることが大切なんです。だいたいの部屋の照明は明るさを半分に切り替えができたり、豆電球の光のみにすることができるので、間接照明がない場合は元々の照明で工夫してみましょう。
色も暖色系の光を使用すると、落ち着いた雰囲気でリラックスができたりします。瞼を閉じていてもうっすらと光を感じる事ができるので、照明をできる限り落とすようにして、寝つきをしっかりと誘導してあげる事が大切です。瞼の向こう側がまぶしいと睡眠の妨げになってしまいます。
できれば照明は無しで寝るのが一番いいかもしれませんが、明るくないと寝られない!という人は30ルクスを超えない照明の明るさに気を付けておくといいでしょう。
温かい飲みものを飲みながら薄暗い暖色の光のなかで一息く、という一連の動作を寝る前に行うことで体がもうすぐ寝つく頃と認識していきます。それを癖にしておけば、照明の環境を整えておくだけで良い寝つきが得られるようになります。
音で寝つきが良くなるかも!?
照明の環境を自分の体に合ったものに整えることが出来れば、絶対に良い眠りにつくことが出来るというわけではありません。いざ眠ろうとしたときに騒音が耳に響けば気になって眠れなくなってしまいます。
騒音というほど大きな音じゃなくても、一定のリズムで鳴る音がきになって寝付けない人も多いのではないでしょうか?例えばエアコンの室外機の音、雨の音や虫の鳴き声など自然に起こる音でも一度気になってしまうともう気になって気になって眠れない人はいます。
ですが一度眠りについてしまえば、そういった音は気にならなくなります。あまりにも音が気になって眠れない場合は耳栓を付けて眠るなどの対策が必要ですが、朝起きる時のアラームが聞こえなくなってしまいます。
連続して起こる音が気になって眠れないのであれば、その音をかき消す為に睡眠用の音楽などを流すのが効果的です。普段聞いている音楽は基本的に歌詞がありますが、その歌詞を頭で追ってしまうので覚醒作用があり、睡眠にとっては逆効果です。
しかし歌詞のないゆったりとしたメロディーのみの音楽は寝付くためにはいいと言われているんです。ですが音楽を流しながら眠るのは騒音の一つになってしまいかねないので、かけている時間が大切です。
この睡眠作用がある音楽は寝つきをスムーズにしてくれるものなので、眠りに入った後も流れているのは良くありません。タイマーセットをして、寝ついたころに音楽が止まるようにしておくと効果的です。
こうすることで、寝つくときに気になる連続した音を上からかき消すことができます。音楽も歌詞のないものなら何でもいいという訳ではありませんので、ゆったりリラックスのできるものをかけるようにしましょう。
寝室は温度だけでなく湿度も気にしよう
眠りを妨げる音をしっかりと対策したら湿度や温度にも気を使ってみましょう。特に夏や冬といった温度が極端になる時期は注意が必要です。夏場は湿気に気を付けて寝室をこまめに換気してあげることが大切です。布団を洗ったり干したりすることも大事ですが、寝室自体に湿気がこもってしまってカビやダニなどの繁殖が進みやすくなります。
カビやダニの繁殖が進むとハウスダスト系のアレルギー症状が出て、くしゃみが止まらなくなったりするのでそういった場合は特に寝室環境が悪くなっていると言えます。
できるだけアレルゲン物質を吸い込まないようにするためにマスクをして眠ると効果があるかもしれません。口呼吸で喉の乾燥を防ぐこともできるので、冬場でも続けておくと朝起きたときの喉のイガイガ感を減らすことが出来ます。
冬は逆に乾燥に気を付けてあげることが重要です。エアコンをつけて寝ると眠りやすい暖かな温度になって眠りにはつきやすいですが、余計に乾燥してしまいます。最近ではエアコンに加湿してくれる機能がついているものもあるのですが、昔から同じものを使っているとそういった機能がありません。
加湿器を別で使用したり、眠る時に枕元に濡らしたタオルを置いておくと乾燥予防に繋がります。どんな季節でも眠りにつきやすい温度は自分で作りますが、湿度を考える事は少ないと思います。
しかし湿度は睡眠にとってとても重要なものなので温度と等しくしっかりと考えてあげましょう。最近では温度と湿度を表示してくれる時計などもあるので、そういうものを置いて寝室の環境を整えるといいかもしれません。
寝つきをよくして質のいい睡眠をとろう
寝る時は自分の体を寝る体制に持っていくだけでなく、寝室の環境をしっかりと考えることでよりよい睡眠ができるようになります。
- 照明は暖色のものを使用し、できるだけ光量を減らす。
- 気になる連続音を睡眠用音楽で上乗せして寝つきを良くする。
- 部屋の換気をしっかりとして温度だけでなく湿度にも気を付ける。
どれも簡単なことなので今日から始められるものばかりです。寝室の環境を見直して、自分の睡眠が妨げられていないかをチェックしてみるとどこを直せばいいのかが明確になります。
寝室は睡眠をとるための部屋なので、睡眠以外のことに特化していなくても大丈夫なんです。最初に言ったようにものが多いのもごちゃごちゃしてしまうので、寝室に向いているとは言えません。
しかし寝室環境はなにも寝室の雰囲気だけの話ではありません。香りなどを使って自分の落ち着く環境を作ってあげることもできます。誘眠作用のある香りというのもあるので、そういったものを使って寝室環境を作っていくのもいいと思います。