夜食を食べる癖をやめたい!腸を整えて睡眠の質を高めよう!
夜中に食べるカップラーメンって、なんであんなに美味しく感じるのでしょうか。カップラーメンだけではなく、ポテチとかスイーツとか、ついつい晩御飯のあとに食べてしまうことありませんか?夜食の美味しさを知ってしまうと癖になってしまって、なかなかやめられなくなる人も多いと思います。
夜食をやめたい!
「夜食を食べる癖をやめたい!」と思っていても、いざ夜になったら誘惑に負けてついつい食べてしまうんですよね。特に仕事帰りなんかは特に疲れている状態ですから、つい食べ過ぎてしまって苦しくなるということもあるのではないでしょうか。
夜食が身体に良くないというのは誰でも知っているでしょう。けど、タバコやお酒と一緒でわかっていてもやめるのは難しいですよね。夜食を食べることで睡眠の質が下がって、睡眠不足になることもあります。夜食を続けることでさらに睡眠の質は悪化してしまいます。
お腹がいっぱいになると眠くなりますよが、これはお腹が一杯になると食べ物を消化するために、胃腸を働かせるレプチンというホルモンが分泌されるためです。レプチンの働きによって、胃腸が食べ物を消化しようと働き出しますが、胃腸が食べ物を消化するのにだいたい3時間かかります。
そのため眠る3時間前には食事を済ませておく必要があるのですが、それより遅い時間に食べてしまうと、眠っている時にも胃腸が食べ物を消化しようと一生懸命働いているわけですから、脳や身体が休まらず睡眠に悪影響を与えてしまいます。
また、食べ物を消化する際に胃液という強い酸が分泌されるのですが、夜食を食べてから横になって眠ることで、胃液が食道側に逆流して食道が炎症を起こす逆流性食道炎になってしまう可能性が高まります。
胃液が分泌されて逆流してしまうと、胸やけや胸の痛みなどの症状が起こりやすくなり、これらの症状によっても、眠りは浅くなってしまいます。逆流性食道炎の患者の半数は、何らかの睡眠障害で悩んでいるということもわかっています。
第二の脳と呼ばれている腸
「第二の脳」という言葉を聞いたことはないでしょうか。第二の脳とは腸をことを指していて、脳の次に重要な臓器と言えます。腸の働きが栄養を吸収して排泄するだけと思っている人も多いのではないかと思います。
腸の働きはそれだけではありません。人間の長は神経組織の塊であり、神経伝達物質が30種類以上存在していることがわかっています。
神経伝達物質の中には睡眠と関係が深いものも存在していて、朝起きてから活動的になる際に必要なホルモンであるセロトニンのほとんどは、腸内で作られており、眠る際に必要なホルモンであるメラトニンは脳の400倍以上も存在しているということもわかっています。
腸内を健康的にしていれば、メラトニンがきちんと作られるため眠りにつきやすくなり、睡眠不足も解消してくれますが、夜食をたくさん食べてしまうとメラトニンが作られず、睡眠に影響が出ていまいます。
また、睡眠不足などで睡眠のリズムが不規則になると腸内の細菌が体内時計を狂わせ、肥満や糖尿病になる原因になる可能性もあります。腸内のバランスを崩す食べ物も判明しています。
- 農薬がかかっている物
- ウインナーやハムなどの加工食品
- 薬に含まれている抗生物質
- 食品添加物
現代において売られている食べ物は農薬がかかっていたり、添加物が含まれているものが多いですが、そういうものばかり食べているのは健康によくありません。最近では「無添加」とか「オーガニック」という言葉が流行っているように、健康に関して関心がかなり高いです。
腸内を健康に保てば良質な睡眠をとることができますから、若い人であってもなるべく食べ物には気を使って生活するようにしたほうが良いですね。
快眠をもたらす食べ物
腸に悪影響な食べ物があるということは、もちろん腸に良い影響を与える食べ物もあります。
ナッツや肉類で免疫力を高める
ナッツや肉類には、セレニウムという免疫機能や甲状腺機能を高めてくれる物質を摂取することができます。またセレニウムが不足することで睡眠に影響することもあります。
ブロッコリーやアボカドを食べて深い眠りにする
ブロッコリーやアボカド、葉野菜にはカリウムが含まれていて、カリウムを摂取することで眠りを深くすることができます。
イワシや海藻などで眠りの乱れを防ぐ
イワシや海藻に多く含まれているカルシウムには、眠りが浅い状態であるレム睡眠の乱れを防ぐことができます。
マグロやサバを食べて日中の眠気を防ぐ
マグロやサバにはビタミンDが含まれており、ビタミンDには日中の強い眠気を防ぐ働きがあります。
クルミや鮭を食べて快眠にする
クルミや鮭にはオメガ3脂肪酸が含まれていて、オメガ3脂肪酸にはぐっすり眠れる効果があります。
トマトやバナナを食べてメラトニンの生成を高める
トマトやバナナは眠りに必要なホルモンであるメラトニンの生成を高めてくれます。
アーモンドやヨーグルトでストレスを緩和する
アーモンドやヨーグルトに含まれているビタミンB6にはストレスを緩和させて神経をリラックスさせてくれる働きがあります。リラックスすることでより眠りにつきやすくなります。
味噌やピクルスで腸内を整える
味噌やピクルスには腸内を整え、消化を促すプロバイオティクスという微生物が含まれています。
夜に食べる癖をやめる
夜食を食べる習慣がついているため、いきなり夜食をやめるというのは難しいと思います。それならいきなりやめるのではなく比較的消化の良いものであれば、食べても早く消化されるため、睡眠への影響もそれほど大きくありません。
もちろん、すぐに夜食を食べないようにできるのであればそれが望ましいですが、人間は大きな目標を最初から一気に達成しようとすると失敗しやすいですから、少しずつ減らしていくことを継続したほうが確実です。
ヨーグルトやおかゆ、バナナ、うどんなどは消化がしやすい上に作るのに時間がかからないため、よいでしょう。間違ってもラーメンやカレーなどは食べたらいけません。脂肪分が多いものや刺激が強いものは消化に負担をかけてしまうため、睡眠に悪影響を及ぼしてしまいます。
また、消化がしやすいものであってもお腹が満腹になるくらい食べてしまっては消化に時間がかかってしまい、意味がなくなってしまいますから多くても「もうちょっと食べたいな」というところで止めるようにしましょう。
「でも仕事が忙しくて夕食がどうしても遅くなってしまう」という人もいると思います。昼食と夕食の間が空きすぎてしまうと、どうしてもどか食いしてしまいがちですから、そうなってしまっては夜食を食べる癖をやめることができません。
そんな場合には、夕方頃に片手で食べられるおにぎりなどをデスクで食べて、それから3時間後くらいに消化しやすいものをまた食べる、というふうに分けて食べると夜遅くに帰宅しても空腹を感じずに、眠ることができるはずです。
また、早い段階で2回に分けて食べることで、食べてから3時間経過していますから睡眠への影響を失くすことができますね。腸は栄養の吸収や排泄以外にも、睡眠に必要な物質を生成してくれる重要な臓器です。
夜食を食べて眠ることで胃腸に負担をかけ、眠りが浅くなってしまったり逆流性食道炎という病気になる危険性もあります。夜食を続けていると確実に健康を害してしまいますから、早く夜食を食べる癖をやめるべきです。
夜食を食べる癖をやめて腸内を整えることができれば、睡眠の質を高めることができますから、睡眠不足などの睡眠障害も解消することができるはずです。夕食を食べる時間が遅くなる場合は、早い時間に軽く食べられるものを摂るようにしたり、夜食は消化の良いものを食べるようにすると良いです。
「若いからまだ大丈夫」と思わず夜食をやめて健康的な生活を心がけましょう。