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猫背の治し方は?寝るときの姿勢も背中が丸くなってしまう原因!

仕事や勉強をしているとき、スマホを触ってるとき、ついつい猫背になってしまっていませんか?そんな丸い背中を意識して背筋を伸ばしてみると、結構疲れてしまいますよね。正しい姿勢をするためには、筋肉が必要です。

 

筋肉をつける以外にも、寝るときのちょっとした意識で、改善することもできます。猫背の人より、モデルやアナウンサーのようにきれいな姿勢のほうが、好感ももたれやすいですよね。

 

 

日本人は猫背になりやすい

実は、全世界の猫背の人のうちの60%は日本人が占めており、猫背は今や日本人の国民病と言えます。原因はスマホやパソコンなどITの普及によるものなんて言われていますが、ITによる影響は世界中に及んでいるはずなのになぜ日本人がこんなにも割合が多いのでしょうか。

 

結論を言うと骨格と筋肉が湾曲しやすい身体になっているためです。これを説明するには文化的背景を説明する必要があります。欧米人の場合もともと狩猟民族であったことから姿勢を正して速い動きをする必要があったため骨盤が前傾しているのに対し、日本人は農耕民族であったことから田植えなどの腰を曲げて作業する時間が長く、速い動きをする必要がなかったため骨盤は後傾しています。

 

筋肉に関しても、狩猟民族であった欧米人は身体の後ろ側の筋肉を良く使っていましたが、農耕民族であった日本人は身体の前側の筋肉を使っていため、これが歩く際の姿勢にも影響していると言えます。

 

また、欧米人はもともと椅子に座る文化があったため椅子の座り方が上手ですが、日本人が椅子に座るようになったのは最近のため、身体に負担のかからない座り方が下手であると言われています。

 

さらに食事に関しても、欧米人は皿も持ったらり前かがみで食事することはマナー違反であるのに対し、日本人は器を持って食べたり前かがみで食事をする文化があるため、これも猫背に影響していると言えるでしょう。以上の複数の文化的背景の理由から、日本人は猫背になりやすい体質であることがわかりますね。

 

猫背の原因

日本人が猫背になりやすい理由は先述の通りですが、現代における猫背の原因はなんでしょうか。

 

筋力のなさ

先述の通り、日本人は農耕民族であったために身体の後ろ側の筋肉あまり鍛えられていません。これが猫背になる一番の原因といっても良いでしょう。そう聞くと背筋を鍛えれば良さそうですが、綺麗な姿勢を維持するには背筋だけでは不十分です。

 

姿勢を維持するには背筋の他に腹筋や胸筋、肩の筋肉や足腰の筋肉など複数の筋肉が必要で、全身の筋肉のバランスによって保っているわけです。そのためどこか一部分を鍛えても猫背の改善にはなりません。

 

筋肉の硬直

筋肉は伸縮させることで柔軟性を保てますが、猫背だと前傾姿勢のため背筋は伸びきったまま、胸の筋肉である大胸筋は縮んだままの状態となり、柔軟性がなくなって凝り固まってしまいます。それにより肩や首が連れられて前のめりになり、猫背の原因になります。

 

背骨の柔軟性のなさ

首や腕を後ろに回してみて、その動ける範囲が背骨の動かせる範囲です。背骨の柔軟性が低下すると取れる姿勢が固定され、猫背の原因になってしまいます。筋肉の硬直と一緒で、背骨も同じ姿勢を取り続けていると柔軟性がなくなり、首や肩が自由に動かなくなる危険性があります。解消するにはストレッチ等が一番良いでしょう。

 

姿勢の悪い生活習慣

筋肉が固まってしまうのは、悪い姿勢を日頃続けているためです。

 

  • スマホやパソコンを見るときに下向きだったり、前かがみで見ている
  • 座っているときにもたれかかったり寄りかかったりしている
  • 足を組んでいる

 

などなどありますが、電車内や街を歩いていると首を下げてスマホに夢中な人はかなり多いですし、足を組む癖がある人も男性には特に多いように感じます。

 

仕事がデスクワークの人は1日の大半が座って過ごすわけですから、食い入るようにパソコンを見つめてずっと作業していると、確実に悪い姿勢の悪習慣が身についてしまいます。ただでさえ日本人は猫背になりやすい体質なため、普段の姿勢により一層気をつけなければいけません。

 

猫背による身体への影響

猫背になる原因について述べていきましたが、猫背によって体にどんな影響があるのでしょうか。

 

見た目

猫背だと決して良い印象は持ちませんよね。猫背だと老けて見られる上、卑屈そうに見えますし身長も低く見えますからマイナスのイメージしか持たれませんし、下手をすれば仕事でもプライベートでも悪影響です。

 

精神

猫背を含め、姿勢の悪さは精神面にも影響を及ぼします。姿勢が悪いと血の巡りも悪くなるため、自律神経のバランスが崩れてしまい、その結果不安や、イライラなどストレスを感じやすくなり精神的に不安定になりがちです。姿勢の悪さによってストレスが溜まっていき、うつ病になってしまう人もいるようです。

 

肩こり

猫背によって血の巡りが悪くなると精神的に影響を受けるだけでなく、肩こりの原因にもなります。猫背で背中側の筋肉が固まっていて、なおかつ血の巡りが悪い状態ですから、姿勢が悪い状態で1日を過ごしていると肩や首回りの筋肉が負担がかかるので、凝ってしまうのは当然のことです。

 

病気

猫背による血の巡りの悪化、内臓の圧迫によって以下の病気や症状を引き起こす可能性もあります。

 

  • 脳梗塞
  • 脳出血
  • 逆流性食道炎
  • 自律神経失調症
  • 下痢
  • 頭痛
  • 腰痛
  • めまい

 

などなど意外と知られていませんが、これらの病気や症状になる危険性が猫背にはあります。

 

寝る時にもできる猫背の治し方

背を解消するには姿勢に気をつける、ストレッチや筋トレをするの2つしかありません。

 

姿勢に気を付ける①スマホを触らないようにする

暇さえあればずっとスマホを触っている人は多いと思います。寝るときにもついつい触ってしまうという人もきっと多いのではないでしょうか。スマホを見ているときの姿勢は立っている時であれ、横になっている時であれ、どうしても姿勢が悪くなりがちです。

 

スマホを極力触らないのが一番ですが、なかなか難しいと思います。

 

  • スマホを触る時間を決める
  • 空いた時間は本を読むようにする
  • ポモドーロタイマー等のアプリを使う

 

など色々試してみて、少しずつスマホを使わないことに慣れるようにすると良いと思います。

 

姿勢に気を付ける②寝る姿勢を改善する

あなたは寝ている時、どの向きで寝ているでしょうか。寝ている向きでも猫背に影響します。一番良い向きは仰向けです。横向きで寝ると片方に重心がより負担がかかってしまいますし、うつ伏せだと体の前側に負担がかかってしまいます。

 

猫背が酷い場合だと仰向けに寝ると苦しく感じるかもしれません。その場合、クッションやタオルを膝の下に膝の下に置くと負担がかからず寝ることができます。

 

ストレッチ、筋トレ

猫背を治すには体幹を鍛えるのがかなり有効です。

 

  1. 腕立て伏せの状態から肘をつきます。顔は若干上向きにしましょう。
  2. お尻があがりすぎてもお尻が落ちすぎてもダメです。
  3. 肩から足首まで一直線になるような姿勢で行ってください。
  4. その状態で体をまっすぐにして30秒を3セット行います。

 

最初はつらいので30秒ぐらいでもいいですが、慣れてきたら1分まで時間を伸ばしていきましょう。

 

腸腰筋を鍛える

骨盤の周りにある筋肉が腸腰筋です。腸腰筋を鍛えることで、骨盤が支えられて猫背の改善につながります。

 

レッグレイズ

仰向けに寝て足を伸ばし、上下させて鍛えます。

 

ニーレイズ

仰向けに寝て足を伸ばし、膝を90度くらいに曲げて上下させて鍛えます。

 

上体反らしストレッチ

うつ伏せになって膝を伸ばし、両手を脇について息を吸いながら上半身だけ起き上がります。
両ひじを伸ばし胸を張って、息を吸い切ったら次は息を吐きながら上半身を戻します。

 

これを2~3分繰り返します。

 

腰上げストレッチ

仰向けになり、両手は伸ばした状態で体から30cmくらい離れた位置に置きます。
息を吸いながら足を立てて腰をできる限りあげます。

 

息を吸い切ったら次は吐きながら戻していきます。

 

これも2~3分繰り返します。

 

意識することが大切。

国民病と言えるほど日本人は猫背の人が多いです。特に最近では、スマホの普及により年配な方だけではなく、若い方も猫背になってしまっています。あなたも気づいてないだけで猫背かもしれません。日頃の意識ひとつ、思いついたときだけでも正しい姿勢を意識することが大切です。

 

スマホを触らないようにしたり、体幹を鍛えることでまた予防につながっていきます。「別にちょっとくらい大丈夫だろう」なんて言わず、取り返しのつかないことになる前に改善しましょう。

 

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