睡眠不足の影響が重い病気に繋がっている!?
睡眠不足が続くと体に大きな影響が出ることを知っていますか?体のあちこちに違和感がでたり、病気にかかったりします。睡眠不足がもたらす影響や病気を色々と学んでいきましょう。
睡眠不足が体に与えてしまう影響って沢山ある
睡眠不足に陥ってしまう人のほとんどが自分の体に必要な睡眠時間をとれていないことになります。仕事が積み重なって睡眠時間が取れていなかったり、夜中までネットをして睡眠時間を削ってしまっていることが原因で睡眠不足になっている人が多いのではないでしょうか?睡眠不足が原因で体に出てくる影響はいくつかあります。
- 免疫力の低下
- 頭痛
- 肩こり
- 腰痛
- 吐き気
- めまい
- 便秘
- 整理不順
- アレルギー発症
- 太りやすくなる
- 肌トラブル
などが考えられます。他にも精神的な面で影響が出ることも考えられています。これらの症状を見ていると風邪の影響とさほど変わりないように思いますが、軽く見ている症状が重度な病気になってしまうんです。
大きな病気にまで発展してしまうこともある
睡眠不足はストレスや生活習慣の乱れが原因で起こることがあるので注意が必要です。睡眠不足から引きおこる病気は精神的なものも含んで結構沢山あります。自分で知らないうちに病気の症状が出ている場合もあります。
脳卒中
脳卒中には血管が詰まるものと血管が破れるものの2つに分けられているものの総称です。くも膜下出血や脳梗塞も脳卒中の症状の一つです。めまいや手足のしびれ、歩行困難などがみられる場合もしかしたら脳卒中の可能性があります。睡眠不足になると、心臓に負担がかかり血液が正常に脳に運ばれなくなって脳卒中を起こす原因になったりしてしまいます。
記憶障害
睡眠不足になるとアミロイドβが発生し、記憶機能に影響を及ぼすことがわかりました。またこのアミロイドβはアルツハイマーの原因になっています。睡眠不足が続くとアルツハイマーの危険性も高まってしまうということで記憶障害なども睡眠不足が原因になっている可能性があると言われています。
肥満
人間には「レプチン」「グレリン」という肥満に関するホルモンがあります。睡眠不足になると、レプチンの血中濃度が急激に下がります。レプチンが増えると満足感を得られるんですが、8時間寝ている人と4時間しか寝ていない人でレプチンの分泌量が全く違います。
また睡眠不足になると逆にグレリンという食欲が増すホルモンが分泌されるようになります。このことから睡眠不足が肥満になりやすいと言われています。
糖尿病
インスリンの効きが悪くなってしまったり、高血糖になると糖尿病になりやすくなります。睡眠不足になると、交感神経が活発になって夜でも血圧があがってしまいます。同時に心拍数や血糖値も上がってしまうんです。血糖値や血圧などを正常にしてくれるインスリンの働きもわるくなってしまうので糖尿病へのリスクが高まると言われています。
心臓疾患
睡眠をとる大きな理由は疲労回復の為です。睡眠不足になると疲労回復がしっかりとできなくなってしまって体に疲れが残ったままになってしまいます。この時血管も疲労回復をしているのですが、中々回復ができず動脈硬化を起こしてしまいます。
動脈硬化になってしまうと心臓に血液が上手く流れなくなってしまったりするので心臓疾患を起こす原因になってしまいます。
癌リスク
睡眠不足になると免疫力が下がってしまいます。免疫力が下がってしまうと免疫細胞ががん細胞を片付けられなくなってしまい、どんどんがん細胞が増殖しリスクが高まります。
鬱
鬱といっても幅広く、精神面での影響がみられるようになります。判断力の低下から自殺を図ろうとしてしまう人も少なくありません。また睡眠不足から鬱になってしまうと寝ようと思っても寝れなくなってしまったり、3か月前後の間寝た切り状態になってしまう人もいるそうです。
判断力が低下して自分が今何をしているのかわからなくなってしまったりすると、そのまま鬱や精神病の一種になってしまう可能性が増えます。
脳神経へのダメージ
睡眠不足が慢性化してしまうと、睡眠によって脳神経を綺麗に修復されていた役割を果たせなくなってしまいます。睡眠不足が続くと、元に回復することは難しいと言われているほどのダメージを自分で脳に与えてしまいます。
高血圧
血圧は日頃から日中に高く夜になるにつれて低くなっていきます。これは自律神経が関係していて、睡眠時に副交感神経が優位になることから睡眠時には血圧が低くなります。
ただ、睡眠不足になってしまうと通常ではねていなくてはならない時間でも交感神経が優位になってしまい血圧が下がりにくくなってしまいます。このことが原因で睡眠不足は高血圧のリスクがあると言われています。
若いころから病気の対策をするつもりで沢山睡眠をとろう
普段では聞かないような病気や自分には関係ないと思っている病気なども沢山あったのではないでしょうか?睡眠不足になったからこれらの病気にかかる、というわけではなくこれらの病気へのリスクが高まやすくなる、という感じです。必ずかかるわけじゃないですが、リスクは低い方がいいと思います。
例えば現在20代前半の方は糖尿病や高血圧などの病気にかかると思って生活していないと思います。なんとくですが、糖尿病も高血圧もそれなりの年齢になってからしかかからなそうなイメージがあります。もし若いころから睡眠不足になりがちな場合は、敵年齢になってから糖尿病や高血圧などの病気にかかりやすくなっていることをしっかりと自覚することが大切です。
今の自分にではなく、何十年後かの自分の体の為にも睡眠不足は早めに解消しましょう。睡眠不足をただ眠りが足りてない状態だから大丈夫だ、と思っているのであれば今すぐにでも病気にかかりやすくなる体作りをしてしまっていることに気が付いてほしいです。
免疫力の低下が病気の主な原因になっている
なぜこんなにも沢山の病気にかかりやすくなってしまうのかというと、がんのリスクが上がってしまう理由と同じで免疫力の低下が主な原因になっています。免疫力ってただ風邪が引きにくくなるとかいうレベルじゃないんです。大きい病気も遺伝性のものなどを除けば殆どがウイルスや細菌が原因です。
このウイルスや細菌に免疫力が負けてしまって病気になってしまいます。ただの風邪だと思っていても、免疫力が低下しているとどんどんひどくなってしまい肺炎のような大きな病気に悪化してしまう可能性があります。睡眠不足が原因で大きい病気に繋がると思ってなかったという人は多いかもしれませんが、睡眠って本当に大事なんです。
睡眠不足が慢性化してしまうと自律神経が乱れたりホルモンバランスが崩れたりします。自律神経もホルモンバランスも生きていくうえでとても大切なことです。自分では気が付かないうちに自律神経が乱れてしまったりしますが、しっかりと睡眠をとることを心がけるようにすれば、生活リズムも戻ってきて睡眠不足も解消されるはずです。
睡眠不足は寝だめで解消できるものではない
睡眠不足が原因で病気を引き起こしたり、体に影響が出ることはなんとなくでわかっていても、面白いテレビ番組がやっていて夜中までみていたり友達と電話をしていて時間を忘れてしまったり…。
そういう小さな積み重ねがどんどん重なって取り返しのつかないほどの睡眠負債を背負ってしまうことになります。週末沢山寝ればいい、と思っているかもしれませんが、人間の体は寝だめができません。沢山寝た後はいつもより元気に動けると思いますがそれがずっと続くわけではありません。
まとまった睡眠時間が中々取れない人は昼寝をしたり仮眠で脳や体をすっきりさせてあげることも睡眠不足解消に繋がります。毎日自分に必要な睡眠量を摂るようにしましょう。また、逆に寝すぎも良くないと言われています。
毎日自分で決めた時間をしっかり寝るようにしましょう。前日に寝すぎて寝れない、という理由で夜中まで目が覚めてしまって起きている人もいます。そういうことにならないようにいつも決まった時間に寝て決まった時間に起きるようにしてみましょう。