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朝起きられないのはなぜ?朝が苦手で早起きできない原因は?

「朝起きられない」という人はかなり多いのではないでしょうか?朝が苦手な人は多いです。早起きしようと思ってもなかなか起きられませんよね。

 

 

なぜ朝起きられないのか?

朝が苦手だと遅刻ギリギリで慌てて家を出たり、うっかり寝坊して遅刻してしまったという経験したことがある人も多いんじゃないですかね。朝起きられないのはなぜでしょう。

 

睡眠には浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠の2種類があり、寝つきが悪くなることをしていると浅い眠りのレム睡眠の時間が長くなってしまい、睡眠の質を低下させます。

 

睡眠の質が低下すると寝つきが悪くなったり起きても疲れが取れない、なかなか朝起きることができなかったりします。また、どんなに長時間寝てもレム睡眠の状態が長ければ、疲れが取れていなかったり日中眠くなってしまいます。

 

睡眠の質を低下させる習慣が原因?

寝つきが悪くなる原因として、寝る前に行っている日頃の習慣が考えられます。

 

スマホの触りすぎ

スマートフォンの普及でブルーライトという言葉をよく聞くようになりましたよね。そのため、「ブルーライトは悪いもの」というイメージが定着してしまっているようです。

 

ブルーライトは実は太陽の紫外線にも含まれており、ブルーライトを浴びることで目を覚ますのに必要なセロトニンを分泌することができるため、朝浴びる分には効果的であるためブルーライト自体は悪いというわけではありません。

 

朝浴びるのは良いのですが、夜に浴びるのは良くありません。眠る前にスマートフォンを触ることで、眠気を促すホルモンであるメラトニンが消えていってしまい、眠気も消えますから寝つきが悪くなってしまいます。それにより朝起きれない原因にもなってしまいます。

 

コーヒーや紅茶を飲んでカフェインを摂取する

コーヒーや紅茶に含まれているカフェインは神経を刺激し、血管を収縮させるため眠気を覚ましてしまいます。そのため、睡眠の質が浅くなり眠りも浅くなるため、朝起きづらくなってしまいます。

 

コーヒーの場合はマグカップ1杯でも睡眠に悪影響が生まれるそうで、学術誌の『ジャーナル・オブ・クリニカル・スリープ・メディスン』に掲載されている実験があります。

 

『複数の被験者に寝る間際・寝る3時間前・寝る6時間前の3つのタイミングでカフェインを摂ってもらった結果、すべての被験者の睡眠が大幅に阻害されたことが数値ではっきりとわかった』そうです。

 

また、カフェインの量を増やすほど睡眠の質と量はその分悪化するということもわかったそうです。そのため、コーヒーや紅茶、緑茶をよく飲むという方は寝る6時間以上前には控えるようにしたほうが良さそうですね。

 

体内時計の狂い

生き物は光を浴びて朝、昼、夜を感じて体内時計を整えるサーカディアンリズムが備わっています。休みの日に寝だめしたり、長時間の昼寝や夜型の生活をすることで体内時計が狂ってしまい、朝起きれなくなってしまったり酷い場合には睡眠障害になってしまう可能性もあります。

 

勉強に熱心でも夜遅くまで勉強したりすると、睡眠の質が浅くなって体調にも影響が出てしまいますし、勉強して覚えたことも記憶として残りにくくなってしまいます。

 

また、昼寝も長時間寝てしまうと体内時計が狂いますし、1時間以上の昼寝は心筋梗塞や脳梗塞を発症する可能性を高め、死亡する確率が上がってしまいますから昼寝は30分以内にするのが良いです。

 

ストレスを溜める

ストレスを溜めることで自律神経が乱れ、脳や身体が緊張状態になります。ストレスを溜めたまま寝ると、緊張した状態で寝ることになりますから睡眠の質が浅くなり、朝起きづらくなってしまいます。

 

飲酒や喫煙をする

お酒を飲むと眠くなりやすいです。しかし寝ている途中で目が覚めやすくなり、睡眠の質が低下します。お酒を飲むことによって、アルコールに含まれている有害物質であるアセトアルデヒドが出現します。

 

有害物質であるアセトアルデヒドを体内で分解しきれず、血液に流れてしまうために睡眠の質を浅くし、朝起きづらくなってしまいます。お酒を飲むことで眠りに入りやすくなりますが、アセトアルデヒドによって眠っている途中で目が覚めてしまったりします。

 

また、タバコを吸うことによっても眠りの質が浅くなってしまいます。タバコに含まれているニコチンには覚醒作用があり、神経のバランスが崩れてしまうため寝つきが悪くなったり、寝ても疲れが取れないなど睡眠の質が低下します。

 

寝る間際の食事

食事でお腹がいっぱいになると眠くなりますが、食後に眠ることも睡眠の質を低下させる原因の一つです。食事によってお腹がいっぱいになると、満腹ホルモンと呼ばれるレプチンが分泌され眠くなってしまうのです。

 

これは本来眠るために分泌されるのではなく食べたものを消化し胃腸を働かせるために分泌され、胃腸が消化するように働き始めます。胃腸が働いていることにより、脳も体も休まらないため睡眠の質が浅くなってしまうんです。

 

なのでアルバイトや部活で遅くなったからと言って、夜遅めの時間に夕飯を食べてから寝たりだとか、テスト勉強で夜遅くまで起きていて夜食を食べたりしていると睡眠の質が浅くなってしまいます。

 

食事をして胃腸が食べ物を消化するのに所要する時間はだいたい3時間かかるため、食事を睡眠に影響させないためには、寝る3時間前には食事を済ませておくことが大切です。また、脂肪分の多い唐揚げや肉類はより消化に時間がかかってしまうため、できるだけ夕食の時には控えるようにした方が良いです。

 

体質のせいで早起きができない!?

「低血圧だと朝起きられない」という話を耳にしたことがある方は多いかと思います。低血圧だと血液が体中に十分に巡らないため、交感神経が働きづらくなかなか起きることができず、起床するのに時間がかかってしまいます。

 

低血圧の原因は遺伝だったり体質的なものが最も影響が強いですが、若い女性や痩せ型の人にも低血圧の症状が起こることもあります。低血圧の対策としては、三食きちんと食べたり、適度な水分補給や血行促進のために入浴したりストレッチすることで、ある程度改善することができます。

 

低血圧を改善する栄養素としては、肉や魚に含まれているタンパク質、ナッツやかぼちゃに含まれているビタミンE、レバーやカツオに含まれている鉄分などが低血圧を改善してくれる栄養素です。

 

早起きできないのは起立性調節障害という病気かも

起立性調節障害は自律神経失調症のひとつです。起床後に急に立つことで上半身の血液が下半身に移動しようとするため、上半身の血液が不足し、立ち眩みが生じたりします。起立性調節障害は子供の頃から発症している方もいれば、大人になってから発症する方もいます。

 

症状としては子どもの起立性調節障害と大人になってから発症する起立性調節障害は同じで、頭痛や腹痛がしたり、イラついたり朝起きられないなどの症状があります。また、立ち上がることで気分が悪くなってしまうため、学校へ行くことが辛いと言う状態になりやすいです。

 

起立性調節障害は日頃の生活習慣を見直すと改善されることもありますが、それでも改善されない場合には、病院で血圧を上げる薬などを処方してもらうと改善されることもあります。

 

朝が苦手なら、生活習慣を見直そう!

朝が苦手な人にとって、朝起きることはなかなか辛いものです。しかしほとんどの場合は、日頃の生活習慣を見直し改善することで朝起きられる可能性も十分考えられますから、生活習慣を一度見直してみてはどうでしょうか。

 

  • スマホの触りすぎ
  • コーヒーや紅茶を飲んでカフェインを摂取する
  • 体内時計の狂い
  • ストレスを溜める
  • 飲酒や喫煙をする
  • 寝る間際の食事

 

生活習慣を改善することで睡眠の質が上がり、朝起きやすくなる上にスッキリと目覚めることができますし、なにより健康的な体になることができます。

 

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