足がつって眠れない!睡眠時どうして足がつるの?
夜、気持ちよく眠っていたのに前触れもなく足がつってしまい激痛で飛び起きたことはありませんか?起きているときならつる前兆があるため動きを止めたり、対策はとれますよね。しかし寝てる間に足がつってしまうのを予防するのはなかなか至難の業ですよね。
足がつるのが怖くて眠れない…!
夜中飛び起きてしまうことにより一緒に寝ている人に迷惑をかけてしまったり、治るまで激痛に耐えなければいけなかったりします。またつるんじゃないか…という恐怖心から再び眠りにつくまでに時間がかかってしまうのではないでしょうか?
明日も仕事があるのに睡眠時間がどんどん減ってしまうのは嫌ですよね。毎日そんな状況が続いてしまうと不眠症や、睡眠障害につながってしまうかもしれません。なぜ睡眠時に脚がつってしまうのでしょうか?
ふくらはぎが痙攣しておきるこむら返りは誰もが1度は経験したことがあると思います。いきなり運動をしたり、無理な体勢をとったときに足がつるな…と思いますよね。しかし睡眠時は無理な運動をしているわけではありません。
寝相などで変な体勢になっていたとしても、人間は自然に寝やすい体勢をとるため足がつるほどの格好にはそうそうならないでしょう。足がつる原因は筋肉の萎縮により起きるものですが、根本の原因はその他にもあるんです。
年齢による衰えと栄養不足が原因?
睡眠時に足がつってしまう原因はいくつかあります。
(1)筋肉疲労、筋肉の低下
寝ているとき、筋肉は休んでいるため伸びている状態になります。しかし過度な運動をしたり歩きすぎたなど、筋肉に疲労が残っていると寝ている間も筋肉が動いてしまい、脳との連携がうまくいかず、足がつってしまいます。
運動前にしっかりストレッチなどをすることが大切です。運動という意識はないかもしれませんが少しでも歩く予定がある場合は家を出る前に軽くストレッチしましょう。年齢とともに筋肉はどんどん落ちていきます。普段運動しているからと言って若い時のようにはいきません。今から運動するぞ!と体に教える感覚で準備運動はしっかりしましょう。
(2)水分不足
寝るときにトイレに行きたくないから寝る前に水分をとらずに眠ったりしていませんか?水分不足により足がつってしまうリスクが増えてしまうんです。寝ている間に人間は汗をかきます。それにより水分を十分にとっていないと脱水症状が起きてしまいます。
体内の水分が失われてしまうと血液がどろどろになってしまい、血管が詰まりやすくなります。それにより足の筋肉が萎縮しやすくなってしまい、足がつりやすくなってしまいます。
(3)ミネラル不足
体内にあるミネラル(マグネシウム、カルシウム、カリウム、ナトリウム)のバランスが崩れると筋肉に異常が出やすくなってしまいます。不足する原因は汗をかいたり体内の水分が出てしまうことにより起きます。
運動や仕事で汗をかいたときなどはミネラルウォーターやスポーツドリンクなどを挟みながら水分をとりましょう。過剰摂取は糖尿病や血圧上昇につながってしまうので注意が必要です。
(4)冷え
冬場に限定されてしまいますが体が冷えてしまうと筋肉が萎縮します。筋肉が萎縮して固まった状態の時に足を動かすと筋肉がびっくりしてしまい痙攣してしまいます。
予防策は日々の生活習慣改善から?
大人になると体の衰えがはじまってしまうのはしょうがないことです。足がつりやすくなってしまうものではありますが睡眠時につってしまうのは嫌ですよね。また若いころでも1度足をつってしまうと癖づいてしまうものです。睡眠時だけつっていたのが癖づいて日常的に起きてしまうかもしれません。足がつりにくい体づくりをしていきましょう。
(1)寝る前にマッサージをする
筋肉の萎縮を防ぐためにマッサージをしましょう。お風呂で体を温めた後などにやるようにすると効果も上がります。ふくらはぎから足先にかけて血液を流すイメージでゆっくり揉みましょう。力を入れすぎると痛めてしまうので力加減には気を付けましょう。足が温まってきたのを感じるまでやると効果的です。
(2)ミネラルをとる
汗をかいたとき水分の補給はしますがミネラルの補給は意識的にしないと思います。運動した日はサプリメントやタブレット等でミネラル補給をしましょう
(3)食生活の改善
血流が悪くなることで筋肉の萎縮や硬直を促進してしまいます。血液をサラサラにすることで生活習慣病の対策にもなります。野菜や果物をとり、1日3食しっかり食べましょう。食事からもミネラルを摂取できます。飲み物もお茶や水等の飲み物をメインにし、ジュースなどは控えるようにしましょう。日々の小さな積み重ねが健康な体につながります。
慢性化は病気の合図?
こむら返りなどの足のつりが慢性化してしまった場合、改善が見られない場合は病気の可能性があるかもしれません。
(1)糖尿病
糖尿病の症状の1つにこむら返りがあります。糖尿病になると神経に異常が出てしまい、うまく筋肉が動かなくなってしまいます。血液もどろどろになってしまい体がどんどん固まっていってしまいます。食生活の乱れや肥満など自覚症状があり、プラスして毎日のように足がつってしまう場合は病院に行って検査をしてもらいましょう。
(2)むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)
足のつりが続くことにより足に違和感がのこり夜寝るときや、じっとしているときに脚の内側からしびれのようなむず痒さを感じ、じっとしていられなくなる症状です。このむずむず脚症候群も神経の異常から起きてしまうもので生活習慣の乱れなどから起きてしまいます。
(3)下肢静脈瘤
睡眠時の足のつり、さらに足のむくみなどが慢性化すると下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)という病気の可能性があります。この病気は血管にこぶができてしまう病気で血管の病気なので自覚症状がないまま進行してしまうのが怖いところです。悪化すると足のむくみ、だるさ、皮膚の凹凸、こぶが大きくなり皮膚を突き破る可能性があります。
(3)椎間板ヘルニア
骨と骨の間の椎間板というものがすり減ったり、腫れたり飛び出たりすることで関節の動きがうまくいかず動くときに腰痛が出てしまう病気です。ヘルニアになると無意識に腰をかばったような体勢や歩き方をしてしまいます。それにより足に均等に力が入らなかったり、負荷がかかってしまうことから足のつりにつながります。
他にも足のつりが症状としてあげられる病気はたくさんあります。その病気の多くが血流が良くなかったり乱れた生活習慣の積み重ねにより起きてしまう病気ばかりです。どの病気かを見極めるのは足がつる以外の症状を思い出すことです。その症状を当たり前のものと思って生活しているかもしれませんが自覚してただしく処置をしてもらえば長年の悩みも解決されるかもしれません。
睡眠時の体の異変を自覚して改善、治療しよう
睡眠時の足のつりはいくつかの症状により引き起こされていています。
- 筋肉の疲労、低下
- 水分不足
- ミネラル不足
- 冷え
年齢を重ねることで次第に体は衰え血流の流れなども悪くなってきます。体のことを考えた生活をするようにしましょう。足のつりは生活習慣の改善やちょっとした工夫から改善することができます。
- 寝る前のマッサージ
- 意識してミネラルを摂取する
- 健康的な食生活を心がける
足のつりは突発的なものなので、もし足のつりが慢性化し他にもからだの異変を感じるようになったら病気かもしれません。睡眠時に足がつることにより日々の生活に支障がでてしまったり悩むようなら病院に行きましょう。
- 糖尿病
- むずむず脚症候群
- 下肢静脈瘤
- 椎間板ヘルニア
他にも動脈硬化や脳梗塞等、自覚症状がないまま悪化する病気が多くあげられます。今の体の異変を当たり前にするのではなく改善のために病院に行きましょう。足のつりだけではなく他の悩みも解決するかもしれません。
足がつってしまったときは慌てず体の力を抜き、ゆっくりさすって落ち着いてきたら優しくもみほぐしましょう。足首を回したり筋肉を温めて伸ばす感覚で行いましょう。落ち着いたら筋肉を伸ばした状態にして寝るようにしましょう。膝を立てたりクッションを挟んだ状態で楽な体勢で寝るようにしましょう。