トイレが近いのは原因がある?「眠れない」をなくすトレーニングとは!
目が覚めたと思ったら、またトイレに行きたい。どうしてこんなにトイレが近いんだろう…。トイレに起きたら今度はなかなか寝付けない。ぐっすり眠りたいのに、どうして眠らせてくれないの?トイレが近くて眠れない原因とはどんなことが考えられるでしょう。
夜中に何度もトイレに行きたくなる
こんな体験をしたことある人は多いと思います。夜中に頻繁に何度もトイレに行くなんて、年齢が若い方だともしかしたら病気なんじゃないかと不安になるかもしれません。
加齢による原因もあるようですが、最近は若い方でもトイレで目が覚めてから眠れないなんて声をよく聞きます。トイレへ行くとそのまま眠れないのは、トイレの光で脳が覚醒して目が覚めてしまうからなのです。なので、どうしてもトイレに行きたくなった時は照明をなるべく暗めにするのがいでしょう。
他にも寒さが原因でトイレが近くなるなんて言いますが、寒いとどうしてトイレが近くなるのでしょうか?夜中にトイレで起きることないようにまずは考えられる原因を探してみましょう。
どうしてこんなにトイレが近いの?
なぜトイレに行きたくて、目が覚めてしまうのでしょうか?普段の生活から考えられる原因を上げてみたいと思います。
寝る前に飲み物の飲みすぎ
これはだいたい想像つくと思いますが、寝る前にたくさん水分を取り、更にお酒やコーヒーや緑茶などの利尿作用のある物の場合は高確率でトイレに行きたくて目が覚めます。アルコールを飲むと睡眠が浅くなるのでダブルで起きやすくなります。
塩分の取りすぎ
塩分摂取量が多いとトイレが近くなるという報告が欧州泌尿器科学会で出ているそうです。塩分を摂取するとのどが渇くので、水分をより多くとりすぎてしまい、トイレが近くなるそうです。トイレに何度も行きたくなるという夜間頻尿の原因の一つともいわれています。
寒くなると自然と近くなる
秋から冬にかけて寒くなるとトイレが近くなるのは正常な反応だそうです。夏は暑くなり体温が上がり過ぎるのを防ぐために汗をかいて体の体温が下がりますが、気温が下がると汗はそこまでかきません。そうすると汗で水分を放出できなくなるので、排尿以外に水分を放出する方法がなくなるのです。
更に寒さの影響で体が冷やされると膀胱が収縮し、圧迫されるのでいきなり尿意が出てくるのです。
神経性頻尿
頻尿は最近高齢者だけでなく、20代くらいの若い方でも増えてきています。原因の一つに体の冷えがあり、会社だとエアコンなども調節しづらい場合があるので長時間の勤務で体が冷えてしまうと血行が悪くなり頻尿になるということも考えられます。
加えて神経性の場合はストレスや不安なども頻尿の原因になるので、日頃からの解消が必要になります。神経性頻尿の場合はトイレのことが気になって夜中に何度もトイレへ行ってしまうことがあるので、泌尿器科だけでなくメンタル面での治療が必要になる場合もあります。
膀胱炎
頻尿の原因の一つで女性に多く見られます。女性の体は細菌に感染しやすく、便秘になってしまうと大腸菌が大量に繁殖してしまう危険があります。なので排便時に尿道に大腸菌がくっついてしまうのです。
若い世代の場合は過労が膀胱炎の原因になっているみたいなので無理はしないようにしましょう。
過活動膀胱
過活動膀胱は勝手に膀胱が収縮してしまう病気です。ただ冷えにより一時的に収縮している場合もあるので一概に病気とは言えませんが注意が必要です。
命にかかわる病気ではないのですが、突然強い尿意に襲われてトイレに行きたくなるということが頻繁に起こります。仕事や出かけたりすることが大変になってしまうかもしれません。こちらも高齢者の方がなりやすいイメージがありましたが、最近は20代くらいの若い世代の方でもなってしまう可能性があるようです。
今夜から安心して眠れる対策
自分でなんとかできそうなものから、病院へ行かないといけないものだったりと原因によっても様々ですが、今すぐ改善に繋がる方法を集めてみました。
寝る前に水分を取りすぎない
水分を取ると生活習慣病の予防になると、寝る前に水分を大量に取る方がいるみたですが、科学的根拠はありません。むしろトイレに行きたくなるだけです。
多少のお酒は寝つきをよくするようですが、取りすぎはよくありません。カフェインや緑茶など利尿作用のあるものはなるべく控えた方がベターでしょう。
食生活の改善
塩分の摂取を減らすと排尿の回数を減らすことができます。食生活を改善するだけで、夜中トイレに行く回数を減らすことができるのです。塩分の高い食品はパンやベーコンやチーズにポテトチップスなど、意識すれば取りすぎないようにすることも充分可能でしょう。バランスの良い食事を心がけていきましょう。
体を温める
体が冷えると膀胱が収縮するので、寒い冬は特に体の体温を保つことが大切になってきます。温かい飲み物を飲んで体を温めたり、少し多めに服を着こむことによって発汗できれば尿もたまりづらくなるので、トイレに行く回数を減らすこともできるでしょう。
膀胱訓練で夜間頻尿対策!
膀胱訓練とは?できるだけ排尿を我慢し、膀胱にたまる尿を増やすことでトイレの回数を減らす方法です。膀胱訓練は頻尿に効果がありますが、がんや結石や過活動膀胱や細菌による膀胱炎や排尿時に強い痛みを感じる方の場合は病院で治療するのがよさそうです。
膀胱訓練のやり方
- 肛門や尿道に力を入れて、尿を我慢する。
- 排尿以外のことを考えたり、ゆっくり深呼吸をして尿意を紛らわせていく。
- 尿を我慢する時間を、5分や10分と少しづつのばしていく。
- これを繰り返し、最終的に2~3時間以上我慢できるようになったら終了してOKです。
我慢する際に尿道や肛門に力を入れると、骨盤低筋群という尿道などを収縮させる筋肉を引き締めて鍛えてくれるので、ヒップアップやバストアップなど女性にとって嬉しい効果も期待ができます。
トイレが近くて眠れない夜にサヨナラしよう!
夜中にトイレに行きたくて目が覚めてしまうとその後の睡眠の質が低下してしまいます。尿意が原因で不眠症を併発してしまっては大変です。20代くらいの若い方でも気になる症状がある方は気をつけましょう。
- 寝る前に飲み物の飲みすぎ
- 塩分の取りすぎ
- 寒くなると自然と近くなる
- 神経性頻尿
- 膀胱炎
- 過活動膀胱
女性の方は特に冷えや便秘、ストレスなどもトイレの回数が増える原因になる可能性があります。日頃のケアを大切にしましょう。
- 寝る前に水分を取りすぎない
- 食生活の改善
- 体を温める
膀胱訓練という対策があります。できるだけ排尿を我慢し、膀胱にたまる尿を増やすことでトイレの回数を減らすことができます。
- 肛門や尿道に力を入れて、尿を我慢する。
- 排尿以外のことを考えたり、ゆっくり深呼吸をして尿意を紛らわせていく。
- 尿を我慢する時間を、5分や10分と少しづつのばしていく。
- これを繰り返し、最終的に2~3時間以上我慢できるようになったら終了してOKです。
いかがでしたか?トイレに行く回数が増えてしまう原因は、思ったよりもいろんな原因がありましたね。だいたいは普段の私生活を変えるだけで、改善できるものばかりです。寒い冬は特に体が冷えやすく、トイレに行く回数が増えてくると思います。
しっかり体を温めて、規則正しい生活をし、膀胱訓練を合わせて行いましょう。膀胱炎は軽い症状であれば自然と治ることも多いですが、気になる場合は病院へ行き、必要に応じて医師の治療を受けましょう。