寝返りを打つとめまいが起こる?!原因や治療法はあるの?
眠っている時や横になっている時に、寝返りを打とうとして突然めまいが起こったことはありませんか?急なめまいが起こると病気なんじゃないかと心配になりますよね。何か原因はあるのでしょうか?
寝返りをしようとしたら突然起めまいが起こるのはどうして?
めまいの原因は様々なものがあります。ボーっと立っているだけでもクラクラふわふわしたり、視界がぐるぐる回ってしまったり、横にふらふらしたり、浮くような感じがしたりと症状も人によって違うのです。一瞬めまいが起こったかな、と感じるだけの人や、逆に長時間めまいが止まらなかったりとめまいが起きる感覚も違っているのです。
他には吐き気や嘔吐を伴う場合もあるので、症状によっては早めに病院へ行き治療をする必要もあるでしょう。めまいの原因は寝不足だったりストレス、自律神経の乱れの可能性もあるので、体や心が疲れている人はめまいが起こりやすいのかもしれません。
寝返り後のめまいは短時間で収まるものが多いのですが、一度だけでなく寝る前や寝起きに何度も同じような症状が起こる場合があり、睡眠不足にもなりやすいです。別の大きな病気に繋がっている可能性や適切な治療が必要になる場合があるので、自分の体の状態をしっかり確認しておく必要があります。
今回は寝返りを打った時に起こるめまいの原因と治療方法をみていきましょう。
寝返りを打つと起きるめまいの原因は病気なの?
寝たり起きたり、寝返りを打った時に起こる短時間で収まるめまいは両性発作性頭位めまい症という病気の可能性が高いです。原因は耳の奥にある三半規管という所に小さな石が入ってしまい、寝返りなどで頭を動かすと三半規管の中で石がゴロゴロ動きます。石が動くことによって三半規管刺激されてめまいが起こってしまうのです。人によっては吐き気を伴うこともあります。
めまい自体は数十秒で自然と止まるので、始めのうちはそこまで違和感はないと思いますが、同じような症状が何度も何度も繰り返されていくのです。この三半規管というのは私たちの平衡感覚を保っている耳の奥の機能で、私たちの体が倒れたり傾いたりしないように、姿勢を維持するために必要な機能なのです。
脳からくるような他のめまいは頭を動かさず安静にする必要があるのですが、この両性発作性めまい症の場合は積極的に運動をして頭を動かし、石を排泄して治療する必要があります。病気というと薬で治療をするというイメージが強いですが、この病気は薬があまり効果がないので運動療法で治療していきます。
めまいが自宅で治せるって本当なの?
先ほどもお伝えしたとおり、両性発作性頭位めまい症は薬で治療しても効果はありません。この病気に伴う吐き気を抑える薬はあるので、吐き気が強いようなら医師に処方してもらうこともできます。まず病院へ行き診断結果を聞いた上で、今後の治療方法を決めましょう。
両性発作性頭位めまい症は自然治癒をすることもできますし、自宅で運動療法を行い治療することも可能です。運動療法で石を排泄できるエプリー法という治療法があります。自然治癒に比べてエプリー法を使うと80%自覚症状がなくなるそうです。
行う間にめまいが生じる場合もあります。あまりに強い場合は再度医師に相談しましょう。
エプリー法
- まず枕を用意します。自分が楽に横になれるものであればなんでも大丈夫です。
- その後左右どちらに寝返りを打った時にめまいが生じるか確認します。右横、左横療法倒してめまいがどちらで起こるか確認しましょう。
- 右横でめまいが起こる場合は(左横でめまいが起こる場合は左)、右斜め45度からこのまま仰向けに寝転がりましょう。
- この時頭は枕から出た状態にして、首を後ろにかしげるような状態にします。斜め45度を向いたまま30秒キープをしましょう。
- もしこの状態でめまいが発生したら、収まるまでこの状態をキープしましょう。
- めまいが収まったら今度は左斜め(先ほど左だった場合は右)45度を見て、こちらも30秒キープします。(こちらもめまいが起こった場合はこの状態をキープしましょう)
- 次に左横(右横)の首の角度を変えないままで左横を向きます。
- 左斜め下を向くような姿勢になるので、これも同じように首を下に向けてかしげた状態でキープします。もしめまいが出たら収まるまで状態をキープしましょう。
- これが終わったら体を起こしてリラックスして、下を向くような状態を30秒キープしましょう。
左横の場合は同じ方法を反対側で、全く逆の手順で行えば大丈夫です。
寝返りは治したほうがいいの?
赤ちゃんは寝返りの練習をさせたほうがいいですが、大人になってからの寝返りは治したほうがいいのでしょうか?そもそも寝返りを打たないと肩こりや腰痛や首の痛みの原因になります。人間は一晩で大きな寝返りを30回ほど打つと言われていて、睡眠中に体を動かすことで体の血行がよくなり、疲れた体をリセットすることができるのです。
なので寝返りを打つことはある程度必要と言えます。ただ合わない枕を使っていたりしていると血流が悪くなり、肩や首や腰にダメージ残るので翌日も疲れが取れない状態のままになるのです。なので寝返りは人間の体の自然現象になるので、特別治す必要はありません。
寝ている間に、寝返りを打ってたくさん体を動かすことで、血行が良くなり疲れがしっかり取れるので、翌日も元気に活動することができるのです。寝返りをたくさん打てるようになると、自然と腰痛や肩こり、首の痛みなども改善されてきます。
いい姿勢で寝るためには枕が7割、それ以外の敷物が3割と言われています。なので自分の体にあった寝具を選ぶことが寝返りをたくさん打つポイントになります。正しい枕選びのコツはあるのでしょうか?
枕の高さ
体に合った枕は横になった時に、鼻から胸までまっすぐな平行の体勢になるものを選ぶのがいいでしょう。仰向けの場合は首が15度前後になる高さが適していて、高くても低くても首に負担があかってしまうので、手持ちの枕はどうなっているか確かめてみましょう。
枕の硬さと形
枕の硬さは硬すぎず柔らかすぎず、枕の高さが変わらない強度のものを選ぶのがいいでしょう。寝返りを打ちやすくするには、枕の形は平らなものがいいと言われています。
自分の体を定期的に見直す
体重が増えたり減ったりしたら、それに合わせて枕も変える必要があります。
体重が増えたら枕を高くして、痩せたら低くするのも忘れないように覚えておくといいでしょう。
めまいが起こったらまず病院へ!寝返りはたくさん打とう!
めまいの原因は様々ですが、寝返りをした時に起こる短時間のめまいは両性発作性頭位めまい症という病気の可能性が高いです。症状はめまいや吐き気になり、そこまで治療も大変ではないですが、異変を感じたらまず病院へ行くのがいいのでしょう。
両性発作性頭位めまい症は自然療法や自宅の運動療法で治すこともできます。エプリー法という運動療法を行うと、自然治癒よりも短期間での治療が可能になります。
エプリー法
- まず枕を用意します。自分が楽に横になれるものであればなんでも大丈夫です。
- その後左右どちらに寝返りを打った時にめまいが生じるか確認します。右横、左横療法倒してめまいがどちらで起こるか確認しましょう。
- 右横でめまいが起こる場合は(左横でめまいが起こる場合は左)、右斜め45度からこのまま仰向けに寝転がりましょう。
- この時頭は枕から出た状態にして、首を後ろにかしげるような状態にします。斜め45度を向いたまま30秒キープをしましょう。
- もしこの状態でめまいが発生したら、収まるまでこの状態をキープしましょう。
- めまいが収まったら今度は左斜め(先ほど左だった場合は右)45度を見て、こちらも30秒キープします。(こちらもめまいが起こった場合はこの状態をキープしましょう)
- 次に左横(右横)の首の角度を変えないままで左横を向きます。
- 左斜め下を向くような姿勢になるので、これも同じように首を下に向けてかしげた状態でキープします。もしめまいが出たら収まるまで状態をキープしましょう。
- これが終わったら体を起こしてリラックスして、下を向くような状態を30秒キープしましょう。
左横の場合は同じ方法を反対側で、全く逆の手順で行えば大丈夫です。人間が寝返りを打つことは自然なことです。寝返りを打つことで体の血行がよくなり、体の疲れがリセットできるようになっています。寝返りを無理なく打てるようになると肩こりや腰痛や首の痛みが改善されていきます。
正しい寝返りを打つためには枕の効果が7割と言われています。
- 枕の高さ
- 枕の硬さと形
- 自分の体を定期的に見直す
いい寝返りを打つには枕が必要不可欠です。めまいを治したら正しい寝返りをたくさん打って、他の体の不調も改善させてみてはいかがでしょうか?