喘息悪化はどうして？5月に起こる原因は？

喘息悪化が起こるのはどうしてでしょうか。春になり4・5月くらいになると喘息が悪化するという声をよく聞きます。何か原因があるのでしょうか。

喘息は空気の通り道である気管支が炎症で狭くなり、咳や痰が出て呼吸が苦しくなる病気です。炎症をそのままにしておくと発作が起こりやすくなってしまいます。慢性化してしまうと、ゼイゼイ、ヒューヒューなど音が鳴るのが特徴です。

喘息悪化が5月に起こるのはなんで？

風邪をひきやすかったり、夜中咳で目が覚めるといった症状が起こる場合は、喘息の兆候かもしれません。喘息の原因はアレルギーと言われています。ダニやほこりのアレルギーを持っていると、ほこりっぽいところへ行くと咳が止まらなくなったりします。

子供の喘息は90％がアレルギー体質が原因と言われています。喘息は子供がよくかかる病気と思っている人も多いですが、大人になってから発症する場合もあるのです。原因はアレルギー以外もありますが、大人になってから喘息にならないとは限らないので、なるべく喘息の原因になるものを取り除いていく必要があります。

子供の時の喘息が大人になってから再発する場合もあるので油断はできません。現在すでに喘息を発症している人は症状が悪化することがあることをご存知でしょうか。厚生労働省の保健福祉動向調査では喘息などのアレルギーは「春」や「春から夏にかけて」は発症時期とも言われ、悪化しやすいと言われています。

春は花粉の影響や寒暖差などで様々な病原体が活発になったり、春から夏にかけては梅雨時期の湿気の影響でカビやダニが発生しやすくなるからです。このような理由から特に季節の変わり目は喘息が悪化しやすいと言われているのです。

喘息を悪化させる原因はこんなにたくさんあった！

喘息は症状が治まったかと思いきや再発したり、悪化したりすることがあります。どうやらこの原因は日常生活に転がっているようです。アレルギーも含めどのような原因があるのでしょうか。

アレルギー

20代の喘息患者の80％以上はダニやスギ花粉などのアレルギーから起こるというデータが出ています。その他にはハウスダストやペットの毛やカビなどの影響もあります。アレルギー物質を吸うと、気道がアレルギー炎症を起こし発作を起こしてしまいます。

アレルギーは吸い込めば吸い込むほど症状が悪化するので、周りから減らしていく必要があります。アレルギーを減らすにはこまめな掃除が大切です。

感染症

風邪がきっかけで喘息を引き起こす場合があります。風邪の原因はウイルスですが、このウイルスが気道に炎症を起こし喘息の発作を起こすことがあるのです。風邪をひいた時にゼイゼイと音が出ていないか気をつけましょう。事前の風邪の予防だったり、早めに治療することが喘息の予防にもなるのです。

大気汚染

排気ガスや煙などの空気の悪い場所は気道の炎症を直接刺激します。喘息患者はタバコの煙にも注意が必要です。タバコは喘息の薬の効果を弱める場合があるので、喫煙者の患者の方は控えめにしたほうがいいでしょう。その他にも線香などの煙を吸い込むと発作が起こる場合があるので気をつけましょう。

温度や湿度

季節の変わり目である春や秋は喘息の症状が悪化しやすいです。まだ朝夕のの寒暖差が大きかったり、気温や湿度が毎日変わりやすいことが原因になります。台風などの低気圧は喘息の発作を引き起こす場合があります。

ストレスや睡眠不足

日常のささいなストレスが喘息を引き起こす場合があります。ストレスが原因で睡眠不足になったり、疲れがたまってくると発作が悪化してしまうのです。特に環境が変わる時期や旅行などは注意が必要です。

運動

喘息の症状があるとちょっとした運動でも発作が起こったりします。運動中に乾燥した空気が入ってきて気道を刺激します。たまに持久走などの直後に発作を起こす人がいるのはそのためです。

普段から適切な治療を続けていれば発作が頻繁に起こることもないので、そこまで心配する必要はないでしょう。ただ重症な人は激しい運動は控えたほうがよさそうです。

喘息を悪化させないための方法はあるの？

急な発作が起こった時や、季節の変わり目に差し掛かった時に、これ以上喘息を悪化させずに済む方法はあるのでしょうか。

薬を飲む

発作が起こった時は咳止めや気管支を拡げる薬を飲みましょう。喘息で咳が出るのは気管支の炎症が刺激されるか、気管支が狭くなるかのどちらかの原因になるので、気管支を拡げる薬のほうが咳が楽になるでしょう。病院で自分の症状にあったものを処方してもらいましょう。

のどあめやハチミツをなめる

のどあめは種類によって効果が違いますが咳を抑えたり、のどを冷やしたり、気管支を拡げて呼吸を楽にする効果があるます。またはちみつには荒れた喉の粘膜を保護したり、殺菌作用があります。はちみつの甘さが咳を抑える効果があるとも言われています。ただ1歳児以下の子供はハチミツで病気を引き起こすので与えるのはやめましょう。

咳の原因になるものを生活から取り除く

喘息を引き起こす原因は人によって違います。原因になるものがわかったら生活から取り除きましょう。例えばカビやダニ、花粉などのアレルギー。ストレスや疲労。タバコの煙や香水の香り。冷気や湿気などの環境。発作の原因がわかったら生活から排除しましょう。

喘息って治るの？

喘息になったら一生治らないんじゃないか。一生発作に悩まされて、季節の変わり目は症状が悪化して、などと喘息患者は心配になる人が多いと思います。喘息は遺伝や環境、体質など様々な要因が絡み合い起こっていることがほとんどです。正直体質や環境の部分をいきなり全部変えるというのは大変でしょう。

ただ適切な治療を行うことで症状はよくなります。咳が全く出なくなったら治療を一旦終了することもできます。人によっては治療をやめるとすぐに再発したり、ある一定の時期や季節だけ症状が出てくるという人もいるのです。症状がよくなると治療が必要なくなるくらい元気になる方もいるそうですが、その後の治療は医者との相談になるでしょう。

症状が出なくなってもふとしたきっかけで再発する可能性があるので、完治というのは難しいかもしれませんが、症状が出なくなるようにすることは充分可能なのです。アレルギーなど病気は日々研究され医療技術も進歩しているので、今後に期待しましょう。