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クラインレビン症候群という眠り続ける病気を知っていますか?

クラインレビン症候群という睡眠障害の一種で不確定期間を眠り続ける病気が存在することを知っていますか?何週間何ヶ月もの間眠りについてしまう病気です。眠れる森の美女症候群とも言われている病気です。

 

 

 

クラインレビン症候群という睡眠障害の一種

世界でも症例が少ないこの病気についてもっと認知度が高まってほしいと思います。クラインレビン症候群といわれるとあまりどんな症状なのかパッとしませんが、眠れる森の美女症候群と言われると100年眠ってしまうような症状なのかな、という想像が付くと思います。

 

お伽話のように素敵なお話ではないですが、そういう呼び名で呼ばれています。流石に人間の寿命もあるので100年間ずっと眠っているという意味でこの名前が付けられたわけではありません。ですが数か月もの間眠り続けてしまうという症状からこのような名前で呼ばれるようになりました。

 

症例が少なく症状も2日間眠っているだけの時もあれば長くて5ヶ月も眠っていたというケースもあるそうです。その時々によって眠り続ける期間はバラバラで、いつから眠ってしまうかもわからないのがこの病気の特徴です。

 

普段の生活は周りの人と何も変わらずに生活できるのですが、何かしらをキッカケにこの病気を発症するととても強い眠気を感じるようになります。そのまま眠りについて15時間以上もの間ずっと眠ってしまうんです。

 

睡眠時間はそれぞれなので必ず15時間しか眠らないわけではありません。過眠症のような睡眠障害の一種と言われていて、発症するとそこから本人が自ら起きるまでの間ずっと眠り続けているのでいつ起きるのかが確実にわからないそうです。

 

眠り続ける原因はわからない

クラインレビン症候群はどういう状況・条件で発症するのかということが確実にわかっている病気ではありません。発症の可能性があるかもしれないといわれているのは、

 

  • 風邪や熱
  • 大量の飲酒
  • 頭や脳に影響のあるような怪我
  • 麻酔薬
  • 疲労

 

などが言われています。ですが風邪を引いたことがない人はこの世に殆どいませんし、飲酒をしている人も沢山います。原因に挙げられていることをしたことがあるからと言って必ず発症するわけではありません。

 

また脳に異常が見つかったりしてこういった睡眠障害に発展してしまっているのではないかともいわれています。症例が少ないこともあり、原因がいまだに確定していないとても難しい病気なんです。

 

眠り続ける間のことはほとんど覚えていない

症状の特徴もいくつかあり、長期間継続して症状が出る事が特徴です。ナルコレプシーと似ていますが違う病気です。ではクラインレビン症候群になった人は食事やトイレなどはどうするのか、という疑問があると思います。

 

一例として言われているのは、本人の自覚がないまま冷蔵庫を漁ったり作られた食事を食べたりするらしいです。冷蔵庫を開けて食べやすい物を無意識に口に運んだりするので、一緒に住んでいる家族や介護をしてくれている人は生肉やそのままでは食べられないものを食べさせないように24時間体制で見張っていることが多いそうです。

 

食事やトイレを済ませまた寝ていた所に戻って再度眠り続けるらしいです。この症状を発症している殆どの人が生活していくうえで必要不可欠な行動は自力でしています。

 

ですがその殆どの人が言うことが「はっきりと覚えていない」ということです。自分で食事を摂り自分でトイレを済ませているのにも関わらず、それが現実だったのか夢だったのか区別がつかないほどぼんやりとしか思い出せない、というのです。

 

むしろ眠っている間のことは何も覚えていないし、この症状を抱えている人達は普通に眠って普通に翌日起きている感覚のようです。普段8時間睡眠をしていてたまにお休みの日に少し長く寝ただけでも寝すぎてしまった、と感じるのが睡眠障害を抱えていない人の感覚だと思います。

 

必要不可欠のことをしている以外はずっと眠っているのでぼんやりとしかわからなくても仕方ないと言ってしまえばそうなのかな、と思います。自分で動いているのに自覚がないところや周りの時間から取り残されているような感覚になってしまうことがこの病気の怖いところだと改めて感じずにはいられませんでした。

 

もしこの病気が発症したとすれば、翌日いつものように起きようと思って、自分では8時間寝て起きた感覚でも携帯を見たら不在着信が沢山来ていたり、日付が全然違っていたりパニックになってもおかしくないと思います。

 

病気の治療法は見つかっている?

ではクラインレビン症候群に治療法がないのかと言われればそうではありません普通の風邪や病気のように薬での治療はないわけではないと思いますが、薬を使わなくても治る手立てはあります。この病気の殆どが自然治癒なんです。自然治癒というぐらいなので特に何かをしなくても治っていくということです。

 

自然治癒を試みるにしてもまたいつ発症してしまうかわからない恐怖はありますよね。クラインレビン症候群は10代の頃に発症しその多くが30代に差し掛かるころに自然に治っていくと言われています。10代から20代って多感でとても楽しい時期ですよね友達と遊んだり恋愛を楽しんだり、その他にも楽しいことが沢山あります。

 

その楽しい時期を自分だけ寝て過ごしてしまうことになるという精神的なものから、うつ病や過食症のような他の病気が発症してしまう場合もあるんです。「いろいろなものを失った」「普通の生活ができなくなった」というようなことを話している症例者の方もいます。

 

30代で完治ができると言われているのであれば、自然治癒を待てばいいですが30代から普通の生活を取り戻すことが難しく感じてしまう人もいます。

 

原因もしっかりとわかっておらず、治療法も一番いいものが自然治癒です。予防法としては、原因の可能性になっている「飲酒」「疲労」をできるだけ避けるようにすることです。飲酒は催眠作用が働きやすいのであまり大量に摂取することは控えた方がいいかもしれません。

 

疲労は何も体力面だけの話ではありません。体の疲労もそうですが、ストレスや精神面も疲労の一部になってしまうので注意するようにしましょう。小さいことですが気を付けていると予防にはなりますし、発症した場合でも長期間の睡眠が何回も続かなかくなったりするかもしれません。

 

クラインレビン症候群を発症させない為に気を付ける事

クラインレビン症候群という聞きなれない希少難病ですが、誰にでも発症する可能性は否定できません。過眠症や不眠症のように少し寝すぎてしまったり寝れない時間が増えたりするのもものすごく体に負担がかかりますが、長期間の間起きれなくなってしまうのはとても怖いものだと知ってもらうことが出来たのではないでしょうか。

 

この病気が発症するきっかけは誰にでもあります。

 

  • 風邪
  • 飲酒
  • 怪我
  • 麻酔薬の投与

 

など身近なものから発症するかもしれないんです。風邪のように防ごうと思って確実に防げるものではないかもしれません。しかしきっかけを作らないように予防することはできます。睡眠不足が続くとずっと寝ていたいと思う人がいると思います。

 

毎日しっかり決められた時間で眠るようにしましょう。過眠症がひどくなって何日も連続して眠るようになってしまうかもしれません。たかが過眠症と思わないでください。確かに人間の体には睡眠が必要です。ただ、その必要な睡眠に毎日の生活を襲われないようにしましょう。

 

規則正しく毎日決まった時間睡眠をとれば体のリズムが崩れることもなくなります。健康的な体にもなり体調を崩すことも少なくなるでしょう。毎日気持ちよく質のいい睡眠を保つためにサプリメントなどで睡眠リズムを整えるのも一つの手かもしれません。

 

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