過眠症はどこから?昼間に眠気に勝てないのってやばい?
「仕事中眠くてうっかり寝ていたら授業が終わっていた」という経験はありませんか?日中に眠くなったことは誰にでもあると思いますが、仕事や友達と遊ぶ約束をしていても時間の前にうっかり寝てしまい眠気に勝てないなど、昼間に耐えられない眠気が続いたりするようであれば過眠症の可能性があります。どこからが過敏症になるのでしょうか?
どこから過眠症なのか
最適な眠りの時間は人それぞれで、短時間眠れば十分なショートスリーパーもいれば長時間眠れなければ十分でないロングスリーパーもいます。通常の睡眠時間は7~8時間程度が健康的とされていますが、ロングスリーパーは10時間くらい眠ります。
「10時間も寝たら過眠症なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、 10時間眠ることで目覚めがすっきりしていて、昼間に眠気を感じないのであれば問題はないようです。「10時間も寝ているのに眠気を感じる」「疲れが取れない」というのであれば過眠症の可能性は高いです。
また、授業中や話をしている最中など単調な場面で眠くなるという場合も過眠症の可能性があります。『睡眠時間が長い=過眠症』というわけではありませんが、世間的に眠っている時間が長いのは過眠症というイメージが強いようです。
過眠症には種類がある
過眠症にはナルコレプシー・特発性過眠症・反復性過眠症の3種類があります。
ナルコレプシー
日中にかなり強い眠気と居眠りが繰り返し生じる病気で、世界に1000~2000人に1人の病気と言われています。ナルコレプシーは10代から20代前半に多く、中年以降の発症はあまりありません。ナルコレプシーの主な症状は日中に生じる睡眠発作で、夜にしっかり寝ていても昼間に強烈な眠りに繰り返し襲われます。
特に授業中だったり、読書中など単調な場面において睡眠発作は起こりやすいと言われています。普通の人でも単調な場面で眠くなることはありますが、ナルコレプシーの場合は耐えることができないほどの強烈な睡魔に襲われるため、眠ってしまうんです。
また、睡眠発作は変動的なため、ほとんど起こらないときもあれば1日に複数回生じるということもあります。前日に寝てないだとか日頃から睡眠不足ではないのに、昼間に耐えられないほどの眠気や居眠りが繰り返し生じているようであれば、ナルコレプシーである可能性が高いです。
特発性過眠症
昼間の眠気や居眠りが生じる病気で10~20代の若い世代に生じやすいようです。ナルコレプシーは短時間の居眠りを昼間に何回か繰り返しますが、特発性過眠症の場合は1時間以上の長い居眠りをします。
ナルコレプシーは眠りが浅く一時的ですがスッキリして目覚めることができますが、特発性過眠症は眠りが深く、その状態のまま起きてしまうため眠気が持続していてすっきりした感じはありません。また、特発性過眠症は夜の睡眠時間は10時間以上とかなり長めで、途中で目が覚めることはありません。
居眠りの他にも頭痛、胃痛、動悸、めまい、低血圧などの症状が起こることもあり、途中で無理に起こすと、意識がもうろうとしてしまう場合があります。
反復性過眠症
非常にまれな病気で10代で発症することが多く、女性よりも男性のほうが有病率が高い病気です。3日から5週間程度、強い眠気が続き昼夜問わず16~20時間も眠り続ける病気です。
ほぼ一日中眠っているため、日常生活はもちろん学校生活や勉強に支障をきたすことは避けられませんが、食事やトイレなどの最低限の行動はできるようです。主な症状としては、叩いたり大きな声を出したりなど強い刺激を与えると一時的に目を覚ましますが、意識がはっきりとはしておらず放っておくと再び眠り込んでしまいます。
反復性過眠症が3日から5週間経過すると、自然に回復していき症状は消えますが、不定期で再び症状が起こります。原因は全く不明なため治療法もないのが現状ですが、何らかの刺激によって発症するのではないかと言われています。
眠気が生理前に起こる場合は月経前過眠症の可能性も
女性のみに生じる過眠症として『月経前過眠症』が挙げられます。月経前過眠症は生理前になると昼間に強い眠気が生じます。これは生理前の黄体ホルモンの分泌量が増加することで、眠くなってしまいます。
その効果は睡眠導入剤と同じレベルであると言われており、かなり強い眠気が襲ってくるようです。昼間に強い眠気が生じるため寝てしまい、夜眠れなくなるという悪循環に陥りがちなため、症状がひどい場合には婦人科で診察してもらいましょう。
対処法としては睡眠の時間をきちんと一定にして、睡眠の質を保つことです。いくら眠気に耐えられないからと言って、昼間に長時間寝てしまうと体内時計がずれて夜に眠れなくなってしまいます。
昼間に寝るのは多くても20~30分以内にできると良いです。また、それ以外にも寝る前にはスマホやパソコンをいじらない、コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物は飲まない、3時間前には何も食べないなどすることで睡眠の質を高めることができます。
それ以外に寝る前に軽い運動をしたり、温かい飲み物を飲んだり、寝起きがよくなるサプリを飲むのもいいでしょう。体がリラックスすることで心地よい眠りが自然に訪れます。
過眠症は現在治すことができない。
過眠症の治療方法としていくつか方法がありますが、基本的に過眠症は原因が解明されていないため、確実に治るという治療法はありません。ナルコレプシー、特発性過眠症も原因が不明なため、効果的な治療法がなく、薬で眠気を抑える程度の処置をすることしかできないのが現状です。
また、反復性過眠症の場合は睡眠の質を上げることで過眠症の症状は多少緩和されますが、長期間の眠りに入ってしまうと薬を服用してもあまり効果はなく、眠りの期間が過ぎ去るのを待つしかありません。
自分でできるのは睡眠の質を高めることだけ・・・
過眠症と判断するには長時間寝た後に疲れが取れなかったり、頻繁に強い眠気を感じるかどうかです。ロングスリーパーは単に夜の睡眠時間が長いだけで、それで目覚めがスッキリしていて昼間に眠気が来ないのであれば過眠症ではないため問題はありません。
このような自覚症状があったり、思い当たる部分があるのであれば病院へ行ったほうが良いでしょう。また、過眠症には主に3つの種類があります。
ナルコレプシー
1日に来る眠気は変動的で、ほとんど来ないときもあれば複数回来るときもあり、眠りは浅く、短時間の眠りを繰り返す。
特発性過眠症
ナルコレプシーに比べ、1日に来る眠気は1回のみ。しかし1時間以上と眠る時間は長めで、眠りは深いため途中で起きることはなく、起こそうとしてもなかなか起きない。
反復性過眠症
非常にまれな病気で1日に16~20時間の眠りが短くて3日、長いと5週間ほど眠り続ける。大きな音を出したり叩いたりなどの強い刺激を与えると目を覚ますが、意識はもうとうとしていて放っておくと再び眠ってしまう。
他にも女性特有の過眠症として、
月経前過眠症
生理前に強い眠気が襲ってくる病気で、日常生活に支障をきたすくらい症状がひどい場合は、婦人科で診察してもうう。月経前過眠症は睡眠時間を一定にして睡眠の質を保つようにすれば、症状はある程度緩和する。
など種類があるため、それぞれの症状の特徴に自分が当てはまるかどうか確認した上で、診察してもらうと良いかもしれませんね。ですが、現在の医療では過眠症を治すということはできず、薬物治療で昼間に生じる強い眠気を抑える処置しかできないのが現状です。
なので自分でできることと言えば、に寝る前にはスマホやパソコンをいじらない、コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物は飲まない、3時間前には何も食べないなど睡眠の質を保つようにすることしかないですね。
それ以外に寝る前に軽い運動をしたり、温かい飲み物を飲んだり、寝起きがよくなるサプリを飲むのもいいでしょう。体がリラックスすることで心地よい眠りが自然に訪れます。しっかり休んで日中の仕事に備えましょう。