こたつで寝ると風邪を引くのは温度差が原因じゃない!?
こたつに入っているとポカポカしてとっても気持ちがよくて睡魔が襲ってきますよね。そのままウトウトしているときに、こたつで寝ると風邪を引くから布団で寝なさい!と怒られたことのある子ども時代を過ごした記憶はありませんか?
温度差の激しいこたつで寝るのはよくない
確かにこたつに入っている足元は温かくて上半身は寒いという温度差を感じる事はあります。ですが布団だって肩や腕が出て寝てしまうことはありますよね。なのになんでこたつで寝るのは良くないと言われているのでしょうか?暖かくて逆に風邪を引かなさそうな感じはするのですが…。
こたつって冬になるとものすごく重宝するもので家族団らんの中心になっている家庭もあるのではないでしょうか?最近は電気カーペットも人気がありますが床暖房の家に住んでいる人も増えてきました。
冬を過ごしやすくするために沢山の暖房器具が考えられています。特に日本は四季があり季節によっての温度差がとても激しい地域もあります。そんな日本で1年を過ごすためにこうやって色々な生活用品が誕生しているんですが、こたつもその中の一つで昔の人の家には特に置いてあるような気がします。
おばあちゃんの家や昔ながらの平屋の家にはこたつというイメージがとても強いです。そんな人気のあるこたつで寝る事がダメというのは結構耳にする話ですが、なんでダメなのか不思議に感じる人は沢山いますよね。
こたつを出て冷たい布団に入り直す方がなんだか風邪を引いてしまいそうな気がしますが何でこたつで寝るのがダメと言われているのか考えてみましょう。
こたつで寝ると体の機能が低下する
こたつはとてもいい物ですがちょっと間違えて使うと風邪を引くことがすごく多いんです。よく言われているのは体温調節ができなくなってしまうからと言われています。体温調節ができなくなると言われても暖かくして寝ていれば問題ないんじゃないの?と思っていませんか?
こたつで寝る時に風邪を引くのは脱水症状になってしまうぐらい汗を沢山かきすぎてしまうことが原因と言われています。人間は寝ている間にコップ一杯分ぐらいの汗をかきます。これは当たり前のことで寝ている時に汗をかくことは全く変なことではありません。
寝ている時に汗をかく理由は体温を下げようと発汗作用が働いているからで、暑いからということが全てではありません。人間の体は体温がどんどん下がっていくとその体温の変化で眠たくなってきます。なので睡眠をとろうと思っている時体は体温を下げようとしてくれています。
ですがこたつに入っているということは普段よりも体温がとっても高くなり、どれだけ汗をかいても体温が下がらない体が、体温を下げようと常に汗をかいている状態になってしまうんです。通常コップ一杯分ぐらいの汗をかく体がその倍以上の寝汗をかいてしまうことで体中の水分がどんどん失われしまい、脱水症状になってしまいます。
基本こたつの中にいる時頭はこたつから出ているので、大量にかいた汗が冷えてしまって風邪を引いてしまう、ということです。体がこたつに入っているから汗が冷えることはないと思っていませんか?頭にかいた汗はどんどん冷えてしまい首元を冷やしてしまったりするんです。
お風呂からでて髪が濡れたままだと風邪をひく、と言われているのと同じ原理です。濡れたものをそのままにしておくと冷えて風邪を引いてしまうんです。また脱水症状は危険な状態にまでなるとそのまま死に至ることもあると言われています。
夏場の熱中症や脱水症状で亡くなっている人は沢山います。寝ている間は意識がないので自分の体に水分が足りていないことも気づいていないことが殆どです。脱水症状になってしまうことや汗が冷えて風邪を引いてしまうことで、こたつで寝ると風邪を引きやすくなります。
温度差が激しく風邪を引きやすい状況になる
他にも上半身と下半身の温度差ができてしまい風邪を引く、と言われています。とはいえ上半身までしっかりとこたつの中に入ってしまえば問題ないのでは?と肩まですっぽりこたつに潜り込んでしまう人は多いです。ただこたつって設定してある温度に到達すると勝手に止まるようになっているんです。
そしてまた寒くなってくると勝手についてくれる、というような感じです。エアコンやヒーターにもうそういう機能が付いていると思います。ポカポカとしているこたつでいつの間にか寝てしまっていても、知らない間にこたつは機能をストップさせています。
その時こたつで寝ている体はちょっとぬるい空気の中で布団をかけずに寝ている状態になってしまうんです。こたつって机の周りを布団が囲ってくれているような形ですが、実際その布団が体にかかっている部分って上半身まですっぽりこたつに入っている場合、肩周りだけなんですよね。
体の7割ぐらいは机の下でぬるい空気に包まれているだけで、直接布団がかかっていないので結構寒いんですよね。それなりに温度が下がってしまえばまたこたつはその空間をあっためようとしてくれますが、ある一定の時間はほぼ布団をかけていない状態なんです。
冬の寒い時期にいくらエアコンをつけていたとしても布団をかけないまま寝てしまうと、風邪を引いたり寒さを感じて寝ている途中に起きることもあります。こたつの中で寝るということは意外に風邪を引く原因が沢山あるんですね。
こたつで寝ると風邪以外にも怖いことがある
こたつ以外にも電気カーペットで寝る事もあまりよくないと言われています。電気カーペットの上は温かくて寝やすいですが、そのまま寝るとこたつと同じように汗を沢山かいてしまってそれが冷えて風邪を引くことがあります。眠る時はしっかりと布団で眠るようにしましょう。
また電気毛布も寝具として販売されていますが、寝つくまえには切るようにしましょう。冷たい布団で寝ると眠りにつく前に体が冷え切ってしまい、体温が下がりにくくなって寝つきが悪くなります。暖かくした布団で寝る事でしっかりと体温調節ができるので寝つきも良くなります。
またこたつでそのまま寝てしまったり電気カーペットや電気毛布を付けたまま寝てしまうと、風邪を引くこと以外にも低温火傷をしてしまう場合があります。こたつは机の下に足を伸ばして寝ているので寝返りをうつと机に腰をぶつけたりすることがあるので、思うように寝返りがうてないことがあります。
寝返りがうてないと体の同じ部分にずっと熱が当たってしまうので火傷をすることがあります。風邪を引きやすいし火傷をしてしまう可能性もあるのでこたつで寝る事にメリットはないに等しいんです。電気カーペットや電気毛布も同じように体にずっと熱が当たっている状態なので付けっぱなしで眠るのは良くありません。
あくまでも布団を温めるために使うようにしましょう。水ぶくれになったりすると、跡が残る事もあるしなにより痛いです。完全に治るまでに時間がかかる場合もあるので、火傷をした箇所が悪いと眠る時に患部に痛みを感じるようになってしまうそうです。
痛みに意識が向いてしまいリラックスして眠ることが出来なくなると、良い睡眠ができなくなってしまいます。
風邪を引かないためにもしっかり布団で寝よう
こたつで寝るのは気持ちよくて一見暖かくて風邪予防にもなるかもと思ってしまいますが実は真逆なんですよね。
炬燵で寝るデメリット
- 汗をいつも以上にかいてしまってそれが冷えて風邪を引く
- 脱水症状になる
- こたつにサーモがかかると途端に寒くなって風邪を引く
- 体の同じ個所に熱が当たり続けると低温火傷をする
しっかりと睡眠をとるためにもこたつで寝ずに布団で寝るようにしましょう。数分の仮眠ならこたつでとってもいいかもしれませんが、気持ちよくて数分のつもりが数時間に!何てこともありえなくはないので気を付けましょう。