【ごめんなさい、気づかなくて。】人生で一番恥ずかしい出来事‥
肥満から脱却した思春期
34歳の兼業主婦です。北海道の田舎で小さい商店を営む祖父母と同居し、店に並ぶお菓子を食べ放題という生活を送っているうちに、気づけばクラスに数人はいるデブキャラの一員になるほどの肥満児になっていました。
中学生になり、ハードな運動系の部活に打ち込んでいるうちに脂肪が落ち、さらに成長期で身長が伸びたことで標準〜やや痩せ体型になりました。
高校生になると休み時間など学校で自由な時間にお菓子を食べたり、早弁したりバイトで稼いだお金で買い食いしたりで多少リバウンドしつつも、大学卒業まではなんとか標準体型をキープしていました。
コンプレックスはウエスト!
標準体型になってからも、体型のわりにウエストが異常に太く解消できないというコンプレックスがありました。肩の骨格やくるぶし、手首など骨自体は普通かむしろ細い方だったのですが、ウエストだけはなぜかこの骨格に対して太く異常にポコンと出ていて、クビレもありません。
夕飯を置き換え飲み物だけにしたり、腹筋やウエスト痩せエクササイズに励んでもなかなか効果を得ることができず、悩みながら大学を卒業しました。
人生最大の珍事件が…
大学卒業と同時に就職し、上京すると東京では出会いが多く、毎週末は飲み会やグルメツアーが習慣になります。そんな生活を続けるうちに、北海道にいた頃よりも10kgほど体重が増加してしまいました。案の定、それと共にウェストもさらに太くなります。
そんなある日、電車の中で優先席の前に立っていた時に私の中で最大の事件が起きました。目の前に座っていた若い女性に突然、私の腕を触り呼び止められ「ごめんなさい、気づかなくて。」と、座席に座るよう言われ、「何のことだろう。どこか怪我しているわけでもないし、老人でもないし。」と、呆然としました。
しかし、下を向いた時に視界に入ってきた物で理由がわかりました。原因は私のこのポコンと出たお腹です。このお腹のせいで妊婦さんに間違われたのです。その日は、あろうことかボディラインがクッキリ出ている服を着ていました。
せっかく席を譲ってくださった女性に対し「いいえ、このお腹は妊婦じゃないです。肥満です。」とも言えず、かといって妊婦さんのフリをしてお言葉に甘えて席に座るのも罪悪感がありました。私が何も言えずにボーっとしているうちに、その女性は停車した駅で下車してしまいました。
私の隣に立っていた一部始終を見ていた女性は全てを悟ったのか、私の方をチラッと見ながら、無言で空いた席に座りました。自分のウエストのせいで公共の場で恥をかくのは、さすがに生まれて初めてでした。
この後、必死にダイエットに励んだのは言うまでもありません。
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