まだまだ無名?むずむず脚症候群
原因がまったくわからない不快な症状
20代の頃、突然夜眠りはじめた頃に目が覚めて、脚や腕、時には胸のあたりがザワザワするというか、ムズムズするというか、とにかくじっとしていられない不快な感覚に襲われて、そこから眠れなくなることが何度もおきるようになりました。どこがどう不快なのかをあらわすこともむずかしいし、原因もまったくわかりません。とにかく不快で不快でしかたがありませんでした。
そんな時はしかたなくベッドから起き出して、夜の街の中を散歩したりして気分を紛らすことしかできませんでした。その当時はインターネットがありませんでしたから、その症状について調べる方法がなく、また病院にいって診察してもらうという考えにも至りませんでした。ただただ、不快な症状をやり過ごすしかなかったんです。
やっとわかった病名
その何年か後、ある時、たまたま見ていた雑誌に不眠症の特集が載っていました。別に不眠症の自覚はなかったのですが、なんとなくながめていると「むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)」という名前が目に飛び込んできたのです。その瞬間、「これだっ!」と思わず人前にもかかわらず大きな声でつぶやいてしまいました。
そこに載っていた症状はまさに私が今まで悩んでいた症状とぴったりです。寝入りばなやじっとしている時に脚がむずむずして動かさずにいられなくなる、足が異常に火照る、寝ている時にビクっとなる、など、今まで経験してきた不快な症状がすべてこの病気で説明できることがわかったんです。
自分の病気の名前がわかったことによって、別に症状がおさまったわけではないのですが、とにかくものすごく気分が楽になりました。
それでも決定的な治療法はなくて…
とはいえ、むずむず脚症候群はいまだに治療法はありません。薬もパーキンソン病の薬を転用しているだけのようです。新しい薬の開発は進んでいますが、まだ治験段階です。決定的な対処法がありませんので、結局私の症状がおさまることはありません。
仕方なく症状が出た時はベッドの中でちょっと腹筋運動をしてみたり、ベッドから起き出してストレッチをしたりして症状をやり過ごしています。
この症状は寝入りばなにでてきますが、熟睡してしまうと大丈夫なのです。なので、運動をした日はすぐに熟睡できるので症状がでることはありません。また、カフェインを摂りすぎて入眠が妨げられると症状が出るので、夜遅くは出来るだけカフェインの多いものは摂取しないように気をつけています。
せめて早く専用の薬が販売されるといいんですけれど、まだ数年はかかるでしょう。実はまだこの病気で病院を受診したことがないのですが、もし薬が販売されたら受診してみようかな、と思っています。幸い色々な体験談をきくと、私の症状はまだ軽いようです。なんとか薬が販売されるまで、自分なりの対処療法でやりすごしていきたいと思います。
①あだ名:にゃにゃ
②年齢:45
③職業:財団法人職員
④趣味:食べ歩き、旅行、ダンス、スポーツ
⑤平均睡眠時間:7時間
⑥平均的な寝る時間帯:11時~6時
⑦睡眠タイプ:
寝ようとしてもすぐにねつけないタイプ
⑧睡眠満足度:症状が出なければ /症状がひどいと