寝るときにつける耳栓のメリット・デメリットは?
寝るときに耳栓をして寝たことはありますか?少しの物音で目覚めてしまったりする場合使ったことがあるのではないでしょうか?一人暮らしをしていて壁が薄く生活音が聞こえてきてしまう、少しの物音で目覚めてしまう等、途中で目覚めてしまうのが嫌で使い始めると思います。
すぐ目が覚めてしまう
そもそもなぜ少しの物音で目覚めてしまうのでしょうか?それは体質などではなく、睡眠のリズムが関係しています。人間はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しながら、体を休めています。どんどん深い眠りに落ちていくのですが自律神経が乱れていたりすると深い睡眠にならず常に浅い睡眠状態になるので少しの物音でも目が覚めてしまいます。
これはストレスや寝る前にリラックスしながら寝ないことにより起きてしまいます。睡眠時に何回も起きてしまうことによりそれがストレスになって余計に睡眠を浅くしてしまう場合もあります。
少しの物音でも起きないようにするには耳栓はとても効果的です。しかし耳栓をして寝ることはいいことなのでしょうか?耳栓にはメリットばかりではなくデメリットもあるのを知っていますか?正しく使わないと体に悪影響がでてしまう場合があるんです。
耳栓のメリット、デメリットは?
メリット
耳栓を付けて眠ることの最大のメリットはもちろん音が遮断されて入眠しやすくなることです。名前通り耳に栓をするわけですから外の音が聞こえなくなります。最近では技術も進化し完全にシャットダウンするものや人の声や騒音のみをカットしてくれるようなものなどさまざまなものがあります。
耳栓をして音を遮断することにより、睡眠を妨害するものがなくなります。それにより睡眠のリズムが崩れることなく朝までぐっすり眠ることができます。1度も起きることなく睡眠をすることで目覚めも良くなり、それを積み重ねることにより質のいい睡眠に移行できるようになります。
デメリット
いいことばかりの耳栓のように感じますが使い方を間違えると体に悪影響を与えてしまうんです。
- 清潔に使わないとかびが生える
お風呂上りの湿った状態で耳栓をしたり汚れた耳栓をずっと使い続けると耳の中が密閉された状態になるため、菌などが増殖します。耳は日中も乾燥したりするものではありません。その状態が連日続くと耳の中にカビが生えたり膿が出てきたり、耳垢がドロッとしたものになってしまいます。
- 目覚ましに気づかない
最近の耳栓は優秀なものが増えたので音を全カットしてしまうものもあります。睡眠が深いものになりすぎて眠りから覚醒するのが億劫になってしまったり普段使っている目覚ましが小さい音でしか聞こえなくなる場合があります。
耳栓はいいことも悪いこともありますが正しく使うことができればデメリットになることは起こりません。使い方をしっかり理解し正しく耳栓を使いましょう。
デメリットは耳栓を正しく使うことで改善!
耳栓の使い方はそこまで難しいものではありません。日頃のお手入れや保管方法を習慣づけましょう。
(1)耳が乾いた状態で耳栓をする
耳の中に水分がある状態で耳栓をすると湿気が起きてしまいます。お風呂の直後は使用を控えるようにしましょう。数時間耳を隠さないようにすると乾きやすくなります。お風呂は耳に水が入らないように気を付けて入り、お風呂から上がった後はタオルで優しく耳を拭きましょう。
濡れた部分と耳栓が直に触れてしまうのは湿気の大きな原因になります。また汚れがたまりすぎないように二週間に一回ぐらいのペースで耳掃除をしましょう。耳掃除のしすぎは中耳炎や耳の傷につながります。やりすぎないようにしましょう。
(2)耳栓を使った後はしっかり乾燥させ、定期的に手入れする
スポンジ等の耳栓だと水分を吸収します。耳栓に汚れや水分を含んだまま連日使うと耳栓の中で細菌が発生し耳にうつってしまいます。耳栓を使用した後はすぐしまうのではなくしっかり乾燥させましょう。商品によって手入れ方法は変わりますが一週間に一度は洗ったり掃除するようにしましょう。
(3)目覚ましにも工夫
今までは少しの音で目覚めていても、耳栓を使用するようになって音が聞こえなくなったり睡眠が深くなったりします。そうなることにより今までの目覚ましでは起きにくくなるでしょう。
普段使っている目覚ましの音量を上げるのも効果的ですが近所が気になる場合は振動型のものや強い光を出す発光型の目覚まし等音ではなく違うところから目覚めを促進させるものを使用してみましょう。効果には個人差があるので、まずは休みの日に試してみるのがいいかもしれませんね。
耳栓を使わない生活がしたい!
物音で起きてしまうのは睡眠が浅いことにあります。物音を遮断することで途中目覚めてしまうことはなくなりますが浅い眠りが完璧に治るわけではありません。耳栓を使うのも大切ですが、睡眠の質を高めれば物音で起きることも少なくなるでしょう。深い眠りに入るためには生活の改善が必要になります。
(1)ストレスをためすぎない
社会人にストレスはつきものです。無意識のうちにためたストレスは睡眠時に不安として降りかかってきます。目をつぶると思い出したくないことを思い出してしまったことが一度はあるのではないでしょうか?ストレスを忘れるのは難しいですがストレス発散などをしてため込まないようにしましょう。
少し楽観的になったときのほうが力が抜けて結果が出せるかもしれません。
(2)日光を浴びるようにする
日光を浴びることにより体内リズムが正しくなります。日光を浴びない生活を続けると夜に睡眠に必要なホルモンが分泌されなくなり睡眠リズムが崩れ、睡眠が浅くなります。体内リズムを整えて睡眠ホルモンをしっかり分泌するためにも最低15分ほど日光を浴びるようにしましょう。
(3)睡眠時間をしっかり決め、1時間前から何もしないようにする
眠くなったら寝るというような睡眠スタイルをとることが多いと思いますが、眠たくなったらというのは体が限界を迎えてからの睡眠になるので気絶に近いものです。起床時間を考え、逆算して就寝時間を決めましょう。
睡眠に入る1時間前は体をリラックスさせるために運動や食事をしないようにしましょう。スマホやパソコンなどもブルーライトにより眠気が覚めてしまうので控えましょう。
体のためにも良質な睡眠を
少しの物音で目覚めてしまいぐっすり眠れた感じがしない場合、耳栓をして音を遮り眠るのがいいでしょう。耳栓には雑音が聞こえなくなって快適な睡眠をとることができるというメリットもありますがデメリットもあります。耳栓を正しく使用しないと耳にダメージが出てしまう場合があるので注意して使うようにしましょう。
デメリット
- 清潔に使わないと耳の中にカビが生えてしまう場合がある
- 音を遮ってしまうため目覚ましなどに気づきにくくなる
デメリットをなくすためには耳栓の管理をしっかりするようにしましょう。
- 風呂上りなどの耳が湿った状態で使用しない
- 使った耳栓はしっかり乾燥させ、手入れをするようにする
- 目覚ましが聞こえにくくなった場合は振動や光タイプのものに変えてみる
物音などですぐ目覚めてしまうのは常に眠りが浅い状態ということです。耳栓で音を遮り眠ることで物音で目覚めにくくなりますが根本の解決にはなっていません。睡眠の質をよくして耳栓を使用しなくてもいいようにすることが大切です。
- ストレスをためすぎないようにする
- 毎日しっかり日光を浴びる
- 睡眠前は食事やスマホ、パソコンをいじらないようにする
耳栓は手入れ方法も使用できる期間も商品によって異なります。耳栓を購入したら使用説明書をしっかり読むようにしましょう。あまり耳栓に頼りすぎると無音じゃないと眠れなくなってしまう場合があるので、生活を改善し少しずつ使用頻度を少なくしましょう。
生活リズムを整えても夜中目覚める頻度が高い場合や不眠が続く場合は違う病気の可能性もあります。睡眠外来などの病院でで一度診てもらいましょう。
睡眠の質が高まり、深い睡眠をとれるようになれれば少しの物音で起きてしまうことも少なくなります。ですがいきなり睡眠の質をよくするのは難しいですよね。そんな時は簡単に摂取できるサプリメントから睡眠改善を始めてみてもいいかもしれません。