分割睡眠のコツは?メリットとデメリットを教えて!
分割睡眠という言葉を聞いたことがありますか?多相睡眠とも言われている睡眠スタイルで、1日数回に分けて睡眠をとることです。大体の人が夜に睡眠をとり、朝起きるというサイクルで生活しています。
分割睡眠って何?
1日に1回の睡眠をとるスタイルを単相性睡眠と言います。大体の人が単相性睡眠なのではないでしょうか?二度寝や昼寝とは違い、規則的に寝る時間を分けるのが分割睡眠です。睡眠時間は短くても数回に分けることによりトータル7時間から8時間の睡眠になります。
睡眠のリズムには個人差があり、体が十分に休息できる時間も個人差があります。短い睡眠時間でも体調に支障のない人もいれば、人の倍睡眠時間をとらないと疲れが取れない場合等、普段の生活や体調、ホルモンなどで大きく左右されます。
分割睡眠もその一つです。普段睡眠をとっても疲れが残ってしまったり、睡眠で悩んでいることがある場合分割睡眠を試してみるのも効果的かもしれません。自分に合った睡眠リズムで眠りたいですよね。分割睡眠の行い方やコツを知らずに行ってしまうと体に悪影響が出てしまう場合もあります。正しいやり方を知りましょう。
分割睡眠には分割睡眠ならではのメリットがあります。反対に睡眠リズムがガラッと変わることにより起きてしまうデメリットなどもあります。分割睡眠は体にどのような影響が出るのでしょうか?
正しいやり方とコツが知りたい!
ただ寝る回数を好きなように分けて寝るのは正しい方法ではありません。寝る時間帯や睡眠リズムなどを正しく自己管理することが大切になります。
(1)0時までには寝るようにする
睡眠のゴールデンタイムというのを聞いたことはありますか?美容や健康に必要な成長ホルモンは夜22時から午前2時に多く分泌されるという考え方です。一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
しかしこの考え方は確実な根拠はないんです。なのになぜこのようなことが色々なところで言われているのかというと、この時間に寝ることで体内時計が正しく活動できるからなんです。体内時計が正しいと健康や睡眠が安定されます。成長ホルモンには関係ありませんができるだけ0時までは寝るようにしましょう。
(2)睡眠合計時間をそろえる
眠くなったら寝る、起きてしまったらそのまま起きている。というのは健康的ではありません。睡眠を分割していても、健康的な生活に必要とされている7~8時間の睡眠は必ずとるようにしましょう。
(3)毎日同じ時間に寝るようにする
今まで一回の睡眠しかしていなかったのに分割の睡眠にするので、もちろん体は慣れないでしょう。また毎日違う時間に睡眠をとっていると体に疲労が残ってしまう場合もあります。夜は22時から2時まで寝て5時から8時まで寝て昼に仮眠をとる、等毎日の睡眠のルーティーンを決めるようにしましょう。
夜更かししたいから分割睡眠をして起きてる時間を増やそう!というのは間違っています。それは睡眠不足から多く睡眠をとっているだけになるので注意が必要です。決まった時間に効率よく質のいい睡眠を行うことで作業時間を増やしたり疲労感を残さないようにするのが分割睡眠です。メリットとデメリットを良く理解して行いましょう。
仕事にいい影響?分割睡眠のメリットとは
分割睡眠は夜数時間寝て、昼と夕方 等、数回に分けて睡眠をとることです。分割睡眠をすることにより一回に睡眠を分けるより生活がより良いものになる可能性があります。分割睡眠をすることのメリットは何なのでしょうか?
(1)作業効率のアップ
人間は寝ている間に脳にため込んだ情報などを整理します。記憶やいらない情報の整理などを睡眠時に行います。よく徹夜で物事を詰め込もうとしたり、アイデアを出すために寝ずに考え込んだりしますよね。
しかしそれは脳を過剰に使いすぎてしまうため逆効果になる場合があります。発明家や研究家等はアイデアが思いつかなくなったら一度睡眠をとる、という人が多くいます。短い時間でも睡眠をとることにより情報をため込みすぎてしまった脳をリセットするのです。
分割睡眠をすることにより脳のリセット回数が増えることになります。それによりいつもより脳が活発に動きやすくなり、作業効率がアップしやすくなります。
(2)体力不足で夜中起きてしまうのを回避
睡眠は体を休めてはいますが少なからず体力を使っています。小さいころは何時間寝ても疲れることはなく、いくらでも寝れられる!と思うのではないでしょうか?しかし年齢とともに途中で目覚めてしまったり、長時間眠ると疲れが残ってしまったりします。
これは深い睡眠に入るのに必要な体力がなかったり脳に十分な栄養がないことから起きてしまいます。これを分割睡眠にすることにより余分な体力を使わず深い睡眠に入りやすくなります。体を休めるはずが逆に疲れてしまうのは嫌ですよね。分割睡眠で解決するかもしれません。
不眠症になる危険!?分割睡眠のデメリットとは
分割睡眠をすることによりいいことがたくさんあるように感じますが、やり方を間違えたり、自分の体質に合っていない睡眠スタイルを続けると体に悪影響を与える可能性もあります。デメリットもしっかり理解し正しい睡眠スタイルを見つけましょう。
(1)不眠症と隣り合わせになるかも
数時間寝て起きて、そのあとは眠らないというスタイルになります。ここからここまで寝て、活動時間は何時間、というように生活スタイルを自分で管理しないと深夜に目が覚めてとりあえずだらだら起きて昼眠すぎて寝る、という生活スタイルになってしまいます。
これは分割睡眠ではなく不眠症です。昼に睡眠をとってしまうため夜に寝付くことができず睡眠スタイルが崩れてしまいます。線引きは難しいですが日中体がだるくなったり体が休まった感覚がなくなってしまう状態が続く場合、分割睡眠がうまくできていなく不眠症に繋がる場合があるので分割睡眠をやめたほうがいいでしょう。
(2)昼に睡眠時間をとるのが難しい
日中普通に活動している場合昼間に長時間の睡眠時間をとるのは難しいですよね。これが分割睡眠があまり一般的になっていない理由だと思います。貴重な昼休みをすべて睡眠に回すのは難しいですよね。
そういう時は休憩一時間のうち45分睡眠に回す、等15分刻みで睡眠をとると脳のリセットになります。夕方仕事が終わってから足りない睡眠時間を確保しましょう。
(3)体が十分に休まらない?
脳のリセットには二時間ほどの睡眠があれば十分とされていますが体はそうもいきません。睡眠の質が良ければ回復するかもしれませんが、体が疲れているのに短い睡眠を続けてしまうと十分に回復しきれず疲れが残ったまま起床してしまうでしょう。
普段あまり体力を使っていない仕事ならいいかもしれませんが、分割睡眠を続けていきたいと思っているなら筋トレや寝る前に少しでも疲れをとれるようにマッサージや体を温める等、対策が必要になります。
自分に合った睡眠スタイルは人によって違う
分割睡眠は睡眠を数回に分けて行うものです。一般的には夜に一回の睡眠を行うのが当たり前とされていますが分割睡眠を行う人も増えてきています。
- 0時までには寝る
- トータル7~8時間寝るようにする
- 決まった時間に睡眠をとるようにする
分割睡眠はメリットとデメリットがあります。自分の生活スタイルなどに合う場合、合わない場合があるのでしっかり理解することが大切でしょう。
分割睡眠のメリット
- 脳のリセットが多くなるため作業効率がアップしやすい
- 体力不足における中途覚醒が少なくなり、起床後の倦怠感が軽減される
分割睡眠のデメリット
- 分割睡眠のやり方が自分にあってないと不眠症につながる
- 仕事中の昼の睡眠時間等、分割した睡眠をとることが難しい場合がある
- 小刻みに睡眠をとると脳は休まっても、体が休まらない場合がある
分割睡眠はあくまでも質のいい睡眠を効率よくとることが大切です。体質に合っていなかったり普段の生活が少しでも苦に感じてしまったら分割睡眠はやめましょう。一週間ほど試してみて作業効率が上がったり、体が楽に感じた場合はあなたに合った睡眠スタイルかもしれません。
この記事を書いている私も長時間寝るのは疲労感が残ってしまうのが悩みで長年困っていました。ですが分割睡眠を始めてからは作業効率も上がり、前よりも体が楽になったんです。ただ生活のリズムを作っていくのに少し時間がかかってしまうので、新生活をきっかけにしたり、仕事量が落ち着いたときに行うのがいいかもしれませんね。
いまの生活スタイルを崩すことができない場合は今の睡眠の質を良くすれば、疲労感等の悩みが消えるかもしれません。睡眠の質を高めるためにできることは色々ありますがサプリ等の簡単にできることから始めてみるのもいいかもしれません。あまり無理はしたくないですもんね。